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ロンメロへの訓練挑戦状!
シナからのお誘い・・・
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ロンメロ将軍は朝が早い、それは、訓練場まで遠路時間がかかるためである。 行軍も訓練と考えているロンメロにとり、当然のことである。 すると、副官が、すでに待っていた。 「おお今日(けさ)は、やけに早いじゃないか?」 「おはようございます、じつは・・」 と封書を出した。 「転属は認めんぞ。」と突っ込みを入れるロンメロだ。 「いえ、挑戦状かと・・」 「なんだと。」 と封書を開ける。 ・・・ 「これは、おもしろいぞ、シナが是非とも訓練したいそうだ。」 「なんか、裏がありそうで・・」 「うむ、ヤツらことだから実弾でも込めてるんじゃないかな。」 「えっ、まさか。」 「なら、都合がいいから殲滅だな。」 「すると、地上からゴキブリがいなくなりますが・・」と副官だ。 「そうだな、大掃除ができるぞ。」 と、「ハハハハ、まあ冗談はそれくらいで・・」 「うむ、では遠征の計画を頼む。」 「了解です。」 ・・・ こうして、シナの放ったワナに、引っかかったロンメロ軍団である。 本来、独逸帝国からシナ大陸までは、マジ遠路であるのだ。 行軍は大変である。 補給や兵站や修理も必要となるからだ。 マジ、強い軍隊でも・・・ しかし、毎年の行軍訓練は伊達ではない。 数日で、ロンメロ軍団は遠征へと進行を開始したのだ。 まずは、ラィツランドからローランドを越えるのである。 「あれっ、今年の遠征は終わったと思ったが。」とローランドの国民がロンメロ軍団の進軍を見学する。 ここでも、ロンメロ人気は高いのだ。 なんせ、海の日本海軍、陸のロンメロ軍団ともいわれるくらいである。 ソ連への牽制となっているロンメロ軍団であるからだ。 日本海軍の正規空母へロンメロ軍団が乗り、モスクワを遠征した記憶は新しいのである。 先頭をローランド警察のバイク隊が誘導して、ロンメロ軍団は風のごとく通り過ぎたのである。 ちなみに、軍団の戦車は無限軌道にゴムが貼ってあり、道路を傷つけない配慮まであるのだ。 そして、当然にゴミひとつ残さないのだ。 さて、ソ連の国境ではソ連軍が待っていた。 なんせ、天下のロンメロ軍団である。 出迎えは失礼にならないように、気をつかうソ連軍である。 そう、腫物に触るようにである。 「隊長、もう行軍の季節だったですかね。」 とソ連軍の補佐がいう。 「まあ、そういうな、なんでだろうな。」 「まあ、考えがあるんだろう。」 「でか、いいか絶対に失礼のないように先導するんだぞ。」 「え、え、わかりました。」 とソ連軍はびくびくである。 なんせ、有史以来で冬将軍に勝った軍隊はロンメロ軍団だけなのだ。 極寒で動けなくなったソ連戦車を、ロンメロ軍団の戦車は助け出したことがあった。 そう、シュリーマン討伐の件である。 案内のソ連戦車が凍り付いて動かないのを、ワイヤーでたやすく牽引したのである。 シベリアの極寒は、零下40度もあるのである。 戦車の胴体に手で触ると、凍傷で張り付くくらいである。 その極寒を、いとも容易く行動できるロンメロ軍団へソ連は白旗を掲げたのであった。 以来、ソ連軍はロンメロ軍団には頭があがらないのである。
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