大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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1両、見当たらないぞ。

どこ、いったんだ?

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 「おい、数が合わないぞ。」 と満州国の解体業者だ。 配送人が、「へっ、そんなはずはないが・・・」 「49両しかないぞ。」 と業者。 「いやぁ、ひよっとしてアレかな・・」 と配送屋だ。 「実は、家族から急報があるということで連絡があって、あわてて公衆電話をさがしていたんだが。」 「おまえ、廃車から眼を離したのか。」と業者だ。 「う、う、すまん。」 と配送屋。 「それで、何だったんだよ。」と業者だ。 「なんか、オレの思い違いだったようで、何でもなかった。」と配送屋だ。 「まあ、いいが、どうすんだ?」 と解体業者がいう。 「すまん、これがバラたらオレは首だ、勘弁してくれ。」と手を合わせる配送屋だ。 「ううむ、仕方がない、今回だけだぞ。」 「恩にきるよ。」 こうして、1両の解体戦車が行方不明になったのだった。 解体業者へ送る時点で、武器や装備品ははずしてあるので、内緒で済んだんだが・・・ こうして、盗まれたトヨス戦車は闇夜をついてシナとの国境を越える。 金網を破り、定期的に見張りの満州軍の兵卒が巡回する前に修理するスパイ連中である。 シナ人と満州人は外観では違いはないからできることである。 (現実に、日本には北のスパイがゴマンと紛れ込んでいるのと同じである。) そして、シナの軍事工場へ運ばれたトヨス戦車だった。 シナ人の技師が、「これが、ウワサのトヨス戦車か・・・」 と絶句していた。 見ればわかるのだ、越えられない壁だと・・・ 「これを、オレ達が造れるようには、まあ無理だな。」 そう、思うシナ人技師達だ。 (まあ、思う時点で負けなのだ。) 「このお宝を、どうしますんで?」と主任技師が役人に・・「いいか、お前たち、コレを武器をつけて、無線機などを付けて戦えるようにするのだ。」と役人だ。 「しかし、この予算では・・」役人や工場の工場長がピンハネしてるからだが・・ この、ピンハネは現在も大抵の国であるのだ。 この惑星(地球だ。)で、これが無いのは日本くらいだ。 日本でも民間ではリベートは当然あるのだ。 まあ、そこは何でもなんとかしてしまうのがシナという国である。 形はつくるのだ。 ただし、使えるか耐久性などは未知数である。 これが、シナクオリティなのだ。 数日して、トヨス戦車は大砲を付けて、無線機も完備して戦えるようになった。 もちろん、砲塔にはシナ国旗が描かれたのである。 シナの軍閥部隊の印である。 シナの軍隊は軍閥の私兵なのである。 これは、現在の中国も同じである。 中華人民共和国の人民解放軍は中国共産党の党の軍隊なのだ。 真名は、人民を解放するどころか虐殺する共産党の私兵なのだ。 自国民に銃を平気で向ける軍隊なのだ。(天安門事件がそうだ。) こうして、政経大将軍へのお披露目になったのである。 「これで、ロンメロめに一泡吹かせられるぞ。」と、大将軍は有頂天だ。 作戦は、こうだ。 50両同士の戦車戦をロンメロに提案する。 そして、1両の虎の子(トヨス戦車)を紛れ込ませておく。 そうして、乱戦になったところでロンメロの指揮先頭車を狙うのだ。 作戦はカンタンである。 でないと、複雑ではシナの兵が・・・なんせ、字もろくに読めないヤツが多いからだ。 世界中の軍隊で日本の自衛隊の学力は平均して一番である。 この平均の学力が大切なのだ。 頭がイイヤツっが1人では、勝てない。 全員の兵が算数の九九を暗記していて、すらすら暗算ができる兵の軍隊なぞ日本の自衛隊くらいだ。 まあ、日本国民全員がそうだが・・・・・えっ、君は不安か、なら今日にでも勉学を始めるのだ。 
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