大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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シナ政府の逆襲!

ロンメロ苦戦す!

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 「くそっ、いまいましいヤツめっ!」 シナの新たな軍閥政権を手中に収めた、政経大将軍が歯ぎしりする。 さきほどまで、シナの王都である、ペーキン王城広場で軍事行進をして、独逸帝国への帰路についたロンメロ軍団にである。 新型G戦車が50両も並んで行進するのだ。 もう、シナ軍のV型が霞んで見えるのだ。 おそらく、200両のV型でも50両のG型には勝てないだろう。 それほど、独逸帝国のG型は迫力があるのだ。 エンジンが違うのだ。 音は重低音だが、耳に心地よく響き。 そして、五月蠅くないのである。 あの、シナのパクリのV型戦車は音ばかりで、排気噴煙は酷いし。 たまに、エンストするのだ。 そして、エンジンを掛けるのだが・・・ なかなか、掛からないのだ。 シナへ演習に来たG型なんて、季節は冬なのに、1発で点火するのだ。 そして、アイドルも調子がいいのだ。 (まさか、日本の船舶用デーゼルエンジンを拝借したモノとは気が付かないシナである。) 馬力もすごく。 一度など、訓練で岩山を飛んで降りるG型を観たときは肝を冷やしたのだ。 「あれは、すごかった、戦車が飛ぶとは思わないからな。」 とは、見学していた政経大将軍の言葉だ。 シナの武器商人(もちろん、華僑だ。)がスパイから聞いたところ、馬力は1500らしい。 「えっ、1500馬力なのか。」 と絶句するシナの陸軍技師だ。 なんせ、シナのパクリ戦車である、V型は500馬力だからだ。 そして、500馬力がシナの造れる限界なのである。 ちなみに、1500馬力は巡行時の馬力だ。 これが、戦闘時には2000馬力に跳ね上がるのだ。 ただし、長時間だと無限軌道がもたないから制限時間があるくらいだ。 2個の排気タービンは伊達ではないのだ。 15000ccの2連排気タービン装備のデーゼルエンジンである。 そのエンジンが日本軍のポンポン船に使われていたのだが・・・ 軍事兵器ではないからと、フローラ様が日本海軍から拝借してきたヤツなのだ。 そして、フネは独逸海軍の連絡艇に使われたのだが・・・ ロンメロ将軍が海軍視察で、「これはいいモノだ。」 とグルップ重工へ・・・ そして新型G型戦車の完成を観たのである。 独逸帝国臣民からは、ロンメロ戦車との二つ名があるくらいである。 そして、シナへの牽制にG型戦車は役だったのだ。 どう贔屓目に観ても見劣りする、シナのV型パクリ戦車である。 ・・・ 歯ぎしりする政経大将軍へ付け入る、ヤカラが現れた。 「政経様、実は独逸帝国へ潜り込ませたスパイから新型戦車の弱点を聞き出しました。」 「それは、でかしたぞ。」 「もし、一泡吹かせられたら、金10貫の褒美を取らそうぞ。」 「ありがたき幸せで・・」 と、平伏するのである。 「聞くところによれば、我がシナのV型戦車でも、十分に相手ができる武器があるそうです。」 「なに、それは真であるのか。」 「ヘヘヘーーーィ。」 と、さらに平伏するのである。 「しめしめ、これでロンメロめに、一泡ふかせられるぞ。」 とほくそ笑む政経大将軍であった・・・・・・
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