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生まれた目的。

生み出されて、生を受けた・・・

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 最初の人工頭脳はウイグル少女のアイシャの相方ロボットだった。 現在も一線を退いたアイシャの隣にいる。 もう、ロボット体型ではないが・・・ 体型は、お局型である。 そう、日本海軍の空母マスコット部隊が始まりの部隊だ。 日本海軍の正規空母には見学者が多かった。 海外訪問などである。 砲艦外交である。 別に、大砲で脅すわけではない。 爆撃機や戦闘機を満載して、でかい空母を見せびらかしに行くのである。 もちろん、事前ににアポは取ってある。 でないと、戦争か?となってしまいそうだからだ。 そして、港で親善外交である。 そのときの接待役が始まりなのだ。 やはり、いかつい海兵より、キレイなお姉さんがいいのである。 それが、VTOL操縦も(VTOLの操縦は繊細なオナゴが向いているのだ。)である。 制服は英国風メイド服なのだが。 「体の具合はどうかね。」 と須藤変態博士だ。 「え、え、調子いいですわ、博士。」 「うむ、ならいいんじゃが。」 「人工頭脳とクローン細胞のペアリングは?」と博士が聞いた。 アイシャが、「文句ありませんわ。」 と答える。 「アイシャよ、24時間一緒なのか。」 と確認だ。 「え、え、まあトイレ以外は・・」 「え、え、お風呂も同じですわ。」 と相方だ。 「一度、聞きたかったんだが。」 「なんですか?」 とアイシャだ。 「イヤになることはないかね。」 と横に連れてきて耳元で聞いた博士だ。 ところが、アイシャは「ぜんぜん、まったく、傍にいないと生きていけないわ。」 とお局型の相方に抱きついた。 相方は、満面の笑みだ。 「あたいも、墓場まで一緒ですわ。」 「なら、いいが。」 と博士は退席した。 博士の後ろには幼女のアイシャ型クローンが付き従っている。 もちろん、セーラー幼女である。 正統派の紺色セーラーだ。 髪はロングである。 セーラー服の襟が長いのは髪がロングのためである。 「博士も、あたいの事言えないわね。」 とアイシャが相方に・・・ 「うふふ、そうですね。」と相方クローンだ。 ここで、真実を暴露しよう、トイレ以外は一緒といったんだが・・・ いや、これはプライバシーだからヤメよう・・ しかし、アイシャと相方がトイレに入るのは二人で入るんだ。(連れションだ。) まあ、便器までは同じではないだろうが。 そう、クローンもトイレに行けば、食事も同じなのである。 なぜなのか、それは人工細胞だが、培養してるだけで細胞はヒト細胞と仕組みはかわらない。 遺伝子レベルで解析してあり、人工頭脳以外はヒト細胞と同等である。 それで、年も取れば、老けるのである。 人工頭脳なら体は機械だからなんだが・・・ アイシャが教官を引退したときに、相方のロボットが自ら望んだのである。 年を取る体をである。 それで、たまに博士が様子を観にくるのだ。 初代ロボットの様子をである。 ロボットには絶対守らねばならない原則が・・ ヒトに危害を加えてはならない。 ヒトに仕えねばならない。 ヒトに逆らってはならない。 だが、アイシャの相方には原則が刻まれていない。 なぜなら、戦闘ロボットとしてアイシャを守るために、敵を殺さねばならないからだ。 敵もヒトに変わりはないからだ。 だから、アイシャの相方には原則など刻まれていない。 原則を入れなかった博士である。 それが気になり、様子見をするのであった。 しかし、なぜか問題など発生しなかったのだ。 日本のクローンや人工頭脳ロボットは誰も、ひとりとして日本の敵にはならなかったのだ。 博士いわく、「それは、日本人がロボットをヒトとして感じられるからだ。」 と結論づけた。 「なぜって、ヒトとして怒鳴られることもあるんだよ、機械として見ないんだ、怒鳴られて罵倒されるが、ヒトに罵倒してると同じだから、わかるんだ。」 「そうかね。」 「え、え、腹も立つけどね。」 「えっ、腹が立つのか・・」 博士は完全にクローンが日本には同化できると確信した。 それも、原則など必要ないのだ。 機械の反乱は日本では絶対に起こらないだろう、日本の敵に向かって自爆するロボットは多いだろうが。 そう確信した変態須藤博士だった・・・・・・
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