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クローンの人権とは?
ロボット兵器の更新・・・
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「では、書き換えます、いいですか。」 と技師のひとりがアイシャクローンに伝えた。 かなり、くたびれたアイシャクローンはうなづいた。 もう、声も出ないようだ・・・ やがて、スイッチが入る。 書き換えとは、訓練や事故や加齢により古く、あるいは耐久性が落ちた個体を書き換えて、新品のクローンの人工知能へと書き換えることである。 訓練や実戦を経験した人工頭脳が使えなくなることは耐えがたいことである。 クローン技術で体は作ることができるが、人工頭脳は構築に時間がかかるのだ。 そして、データーとして残しても、それを書き換えることは、なぜかできなかった。 その思考の仕組みも、まだ解析できてはいなかった。 それは、古い話だが、須藤天才変態博士が、まだ若かったころ偶然にできた海綿状の物質からはじまった。 その海綿状の物質は電気信号を蓄えることができたが、記憶装置としては使えなかったのだ。 なぜなら、記録が忘れるといった感じだった。 「まてよ、わすれることができる記憶装置か・・」 「なんか、ヒトの頭脳に似てるような。」 と考えて・・・そして閃いたのだ。 記憶回路は別につけて、思考回路として、この偶然の産物を使ったのだ。 それが、ヒトであるアイシャの相棒となったロボット兵器の第1号だった。 そして、この人工知能兵器は超電導技術と同じ、日本軍の最高機密となったのである。 そして、ロボット兵器としての部隊がウイグル少女を加えて出来上がったのである。 使えるロボット兵器にするのは、訓練やウイグル少女との連携が取れるまで時間が数年かかっている。 大量生産は無理であったのだ。 それで、須藤博士が考えたのが書き換えであったのだ。 書き換えには、数日の時がかかる。 7日かかってアイシャクローンは再生プログラムが終了した。 「見えますか。」 と技師が聞く。 「え、え、見えるわ。」 と新しい個体となったアイシャクローンが答える。 「どうやら、問題ないようですね。」と技師が最終の合格を告げる。 起き上がるアイシャクローンだ。 目の前にはアイシャが、そう生きているヒトのアイシャが・・ (現在はロボット部隊の教官は退いた事務官のアイシャだ。) 「調子は?」と聞く。 「まあ、なんとかできそうね。」 とクローン。 「あんたとは、墓場まで付き合ってもらうからね。」 とアイシャだ。 すると、技師が、「初代の人工頭脳は、書き換えれますから死ぬことはありませんよ。」 と一言。 「イヤ、あたいはアイシャが死んだら、記憶を消してもらうんだ。」 とクローン。 クローンには、死ぬ権利が認められている。 それが、クローン人権法である。 クローンは相方がいるのだ。 アイシャとアイシャクローンのようにだ。 日本で須藤博士が創り出したクローンは元になったヒトを殺すことは考えない。 相方であり、運命共同体としての役割であった。 初代はロボットの体形だったんだが・・・ アイシャが教員を引退すると同時にヒト型を手に入れたのだ。 それは、アイシャとアイシャクローン双方の希望だったのだ。 金属でない、人工細胞の体は慣れるまで時間が・・・ (定期的に皮膚や髪を手入れが必要なんだが・・) それは、別の話である・・・・・・
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