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日本式の教育とは?
駆逐艦の学校。
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さて、ここはヨコイ艦長が集めた少年水兵の学校である。 全員が寄宿舎で集団生活である。 朝は、6時起床である。 起床ラッパが鳴る。 日本軍の突撃ラッパである。 全員が起きて、訓練場に集合するのだ。 まずは、点呼である。 そうなのだ。 まずは、点呼で、すべてが始まるのである。 「番号。」と当番が発令する。 「1,2,3,4,5、・・・」 と全員が集合だ。 「以上、40名以上ありません。」 と当番だ。 「うむ。」 とヨコイ艦長が頷く。 そして、お立ち台に・・ 「諸君、本日の訓練はカッターである、負けた組が給食当番だ。」 そして当番が、「敬礼。」 と掛け声だ。 答礼で返すヨコイ艦長である。 これは、江田島か・・・それとも呉の鎮守府か・・・ いや、独逸帝国のキール軍港端の訓練場である。 そして、訓練場を駆け足訓練の40名である。 もちろん、掛け声をかけての駆け足である。 そして、朝の掃除だ。 トイレまでヤルのである。 朝食は当番が用意して、「いただきます。」 と、ここは日本語である。 なぜか、ドイツ語に(いただきます)が無いからである。 そして、自身の食器を洗って、訓練が始まるのである。 まさに、日本式の教育である。 これが、ヨコイ艦長が習った同じモノであった。 訓練のカッターは手漕ぎボートでの競争である。 10人乗りの救命ボートが4隻で競争するのである。 負けると、夕食の給食当番である。 放課後の休みがなくなるのである。 それで、必死にボートを漕ぐのである。 当時は独逸帝国でも進学は裕福な家の子が多かった。 金銭的に進学をあきらめることも多々あったのである。 しかし、この訓練所はロハなのだ。 そして、生活費や娯楽の費用まで支給されるのだ。 それで、進学できない家庭のガキが集まったのである。 つまり、余計な教育をしたないガキである。 そこに、日本式軍隊教育を叩き込んだのである。 数年後、外観は独逸軍だが、内面は日本軍ができあがったのである。 もちろん、独逸帝国へ忠誠はあるから日本軍ではないが、日本軍っぽいのである。 そして、ヨコイ艦長の教育方針はフローラの眼にとまり、独逸帝国の義務教育の基礎をつくることとなるのだが・・・ それは、のちの話である。 そして、駆逐艦訓練学校はヨコイ艦長の他に用務員が1人いるだけであり、教官はヨコイ艦長だけであったのである。 さすがに疲労困憊なので、助っ人を日本海軍に求めたが、なかなか応ずるヒトはなかった。 まあ、好き好んで独逸帝国へ来る退役軍人がいなかったのだが・・・ それで、仕方がなく、ラィツランドに進駐している日本海軍から軍命で教育係を派遣することとなったのである。 親日のラィツランドから独逸帝国へは軍命でしか出向するヤツがいなかったのである。 まあ、独逸帝国は親日でもないし、反日でもないんだが・・・・・・
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