大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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ロンメロ軍団の行軍。

やはり、陸軍は無双だな。

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 ロンメロは国際倫理委員会の下話の後、日本海軍の攻撃型VTOLでペーキンの禁城へ向かった。 「待たせた。」 「いえ・・・」 生身のお局が答える。 戦闘型VTOLは日本海軍の最高機密兵器のひとつだ。 なぜ、それにロンメロが、と諸君は疑問に思うだろう。 ロンメロ軍団がシナへ侵攻すると同時に、ロンメロ軍団の上空の援護についたVTOLである。 戦車は、どうしても飛行機からの攻撃には弱いのだ。 それは、装甲が上が薄いからである。 どうしても前面装甲が厚くなるのだ。 それは、敵戦車と撃ち合うからである。 運動性の関係で装甲を前にもってくるのである。 G型も例外ではないのだ。 独逸帝国の最新型のG型は動力や電子装置は日本だが・・・ 車台はグルップ重工なのだ。 もちろん、鋼鉄はシナとは雲泥の差がある。 それに、日本のトヨス装甲を真似て鋼鉄にチタンやセラミックをサンドしているのだ。 それで、トヨス装甲の半分ほどの耐被弾能力があるのだ。 話を戻そう。 日本の総理官邸から日本海を越えてシナのペーキンまで1時間の飛行である。 しかし、ロンメロは思うのだ。 やはり、生はいいものだ。 なにが? お局だよ! 外観はロボットのお局と変らないが、雰囲気が違うのだ。 かつての、ゲッペルン総帥が秘書にと・・・ それと、同じである。 ロンメロにはフローラという山の神がいるが・・・ そう、フローラはロンメロにとり山の神なのだ。 完全にロンメロは尻に敷かれているのだ。 ゲルマン貴族の末裔の血は、ロンメロには越えられない壁なのだ。 ロンメロは最前線のオトコであった。 戦車の電撃戦が生きがいといってもいいのである。 戦闘指揮車のキューポラから、「パンツァーフォー。」 と叫ぶとき、生きている実感が湧くロンメロなのである。 だから、フローラを政権に差し出したのだ。 独逸帝国は衛星国家が多い。 その国の国民までもがフローラを認めているのだ。 そう、英国女王陛下とタイマンを張れるのはフローラしかいないのだ。 また、話が・・・ それで、やっと戦闘型VTOLへ話を戻そう。 現在は飛行形態のVTOLである。 それは、ロンメロを乗せて日本への往復だからである。 戦車援護の上空では、戦車の速度に合わせて、上空援護形態であった。 それが、ロンメロの目の前で、速度重視の航行形態に変る。 機銃などが収まり、形が流線型に変ったのだ。 そして、ロンメロの戦闘指揮車の前に降りたのだ。 「パカリ。」 とハッチが開いた。 お局士官が、「ロンメロ将軍へ伝言が。」 「聞こう。」 と答えるロンメロだ。 「ハンナ様からの・・・」 話は山田総理の引退だった、ロンメロは困る、当然だ。 ロンメロの構想である、日本との軍事同盟も泡と消えかねない。 「それは、本当かね。」 「ハイ。」 「それは、困るのだ、君に言ったところでだが。」 「いえ、私に考えがありますが。」 「えっ、いまなんと。」 「ロンメロ将軍、私に考えが・・・」 ロンメロはロボットと思っていたお局士官を見直す。 「これは、生身のお局だ。」 そう実感したロンメロだ。 雰囲気が違うのだ。 フローラとは違う、万能秘書のお局が目の前にいたのだ。 
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