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ロンメロ軍団。
無敵の戦車軍団。
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「かかえーつつ。」 隊列をつくった兵が突撃ライフルを抱える。 一糸乱れぬ教練である。 そこを、ロンメロ将軍が閲兵である。 軍事用の四輪駆動車からの閲兵である。 独逸帝国製の新型の虎が、略称G戦車である。 いままでのV型の虎とは、別物である。 大陸国家独逸を象徴する戦車である。 まずは、ロンメロ軍団で使ってみて、採用するか決める、ロンメロ将軍である。 「どうだ、新型は?」 と将軍みずから聞いた。 聞かれた、戦車兵は固まる、しばらくして「私はV型が好きですが、Gも悪くはないかと思います。」 と回答する。 まあ、本音はとても言えないからだ。 「ふむ、では戦車戦で決めようか・・・」 そして、新型の隊とV型の旧型とに分けて、戦車戦である。 もちろん、模擬弾である。 砲弾に赤いペンキが仕込んである。 そのペンキの付き具合で装甲が抜けたか判断できるらしい。 新型のG型は、馬力があがったのだ。 それも、日本のデーゼルエンジンの排気タービンを導入したのだ。 まあ、ポンポン船のヤツだが・・・ それで、馬力は3割増しである。 12気筒デーゼルの700馬力が1000馬力だ。 とうとう、1000馬力の壁を越えたのだ。 いままで、グルップ重工の技師が、どれだけ頑張っても達成できなかった1000馬力の壁を難なく超えたのだ。 それで、いままで越えられなかった岩など、蹴散らせるのだ。 空飛ぶとは大げさだが、ジャンプなど軽くできるのである。 ポンポン船のデーゼルエンジンは軍事機密ではない、それで独逸帝国へ輸入されたのである。 ロンメロは最高の気分だった。 なぜなら、これで作戦が思うとうりに遂行できるからだ。 戦車ほ、どんなところでも運用できる、それは間違いである。 舗装路でなくても動けるくらいなものなのだ。 それが、ポンポン船のデーゼルエンジンで、どこでも陸上ならOKとなったのだ。 それに、日本のエンジンは燃費がよかった。 リッター当たり、200メートルしけ動けないV型がG型で、600メートル動けるのだ。 つまり、3倍だ。 ロンメロはとうとう、無双戦車軍団を手中に収めることができたのである。 無線機も日本製のポンポン船のヤツだ。 とても音声が聞きやすいのだ。 それに、同時通話可能だ。 オクレとかドウゾとか言わなくても、普通にしゃべれるのだ。 それに、デジタル信号で、盗聴は無理であるらしい。 その独逸のグルップの技師に言わせると、最高の軍事技術が、普通のポンポン船の装備であるのだ。 つまり、日本にとり、なんでもない技術ということなのだ。 駆逐艦や輸送船用のポンポン船で、独逸帝国は新たな道を歩みだしたといっても過言ではなかったのである。 ポンポン船サマサマの、ロンメロであった。 そして、指揮車も新造の車両だ。 1000馬力で、トヨス装甲の同時通話無線を備えた新造マシンとなっていた。 (あえて、マシンというのだ。) どこに、どのG型がと、位置が画面に出るのだ。 そして、攻撃目標をロンメロが言わなくても、画面を操作するだけで、指示が伝わるのだ。 つまり、同時に指示がいきわたるのである。 1000馬力デーゼル、トヨス装甲、同時通話の無線機、75ミリ戦車砲。 とうとう、独逸帝国は無双戦車を手に入れることに成功したのだった・・・・・
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