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シナとの講和。
幼児は認めない日本だ。
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ここは、下関港だ。 ここで、日支終戦交渉が始まった。 まだ、終戦ではないから海上封鎖は続いている。 交渉が妥結すれば、海上封鎖は解かれるのだ。 全権大使に、事前に総理は、「幼児の規制は絶対に外せないからな。」 と確認をする。 「人身売買なぞ、もっての他だ。」 「ダメなら、紛争では終わらないと脅せ。」 とまで進言する総理だ。 日本は民主的君主国家だ。 議会制君主制度の国だ。 神武建国以来、盤石なのだ。 シナの歴史とは水と油である。 しかし、相手はシナだ。 約束や規則が言語になかった国だ。 約束を守る概念がシナ人は皆無なのだ。 「約束、それは食えるのか?」 とシナ人は考えるのだ。 かわいい犬を観て、シナ人は、「食えるかな、食ったらウマイかな?」 と思考するのだ。 日本人は、犬は食わない。 犬は狩りを共にする仲間だからだ。 そこは、全権大使もわかってはいるが、シナ相手に戦争はやりたくない。 陸軍は、シナは人海戦術でくるからだ。 兵の命を蚊ほども考えないシナである。 シナの全権大使は太宗将軍の部下が来たようだ。 「やはり、シナは太宗将軍に軍閥が変わったんだな。」 と情報どうりだ。 有賀全権大使は席に着いた。 互いに通訳を介して話がはじまった。 「海上封鎖は止めてもらいたい。」 とシナ側からだ。 「華僑船の密漁や密輸が横行しているからだ。」 と日本側だ。 「それは、シナの所為ではない、個人の問題である。」 とシナ側の言い訳だ。 「ウイグルは満州国へ譲渡したではないか。」 とシナ側は食い下がる。 「わが、シナの領土を脅かしてるのは日本ではないか。」 と本末点灯の言い草だ。 「いいや、日本は領土を増やしてはいないぞ。」 と繰り返すが・・・ 「いいや、それは違うではないか、満州やベトナムなぞ日本の手下ではないか。」 とシナの全権だ。 なかなかの策士だ。 親日国を手下呼ばわりだ。 「いいや、手下ではない、仲がいいだけだ。」と有賀全権。 「なにを、いまさら、言い訳にしか聞こえない。」 とシナの全権だ。 まあ、言い合いである。 これは、いつものシナの手だ。 日本の譲歩を狙ってるのだ。 文句ばかりを言いふらせば、日本側は折れると思ってるのだ。 まあ、それは事実であり、いつもの事なのだ。 まあ、まあ、と妥協してしまうのだ。 有賀大使は、「博多の疫病の賠償だが・・」 と突き付けた。 「それは、シナも疫病は苦労してるのだ、いい治療はないものか?」 とウソぶくシナである。 眼に見えないから強気で迫るシナである。 「疫病はシナからの伝染だぞ。」 と有賀大使だ。 「いいや、我が国も困っておるんだ、どこからの疫病か、わからないのだ。」 とウソぶく。 これでは、水かけ論だ。 海上封鎖は、いつまでも続けられない。 せいぜい、半年だ。 シヤンヘイの海上封鎖に海軍を、かなり割いてるからだ。 米軍の応援があるが、戦費も安くはないのだ。 シナの全権は、しぶとく引き下がらなかった・・・・・
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