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満州国の米軍基地。
戦車隊の司令の話。
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米軍へのお礼(援護攻撃への)も兼ねて、海底軍艦3番艦は奉天の米軍基地へ飛来した。 「艦長、着きました。」 航海士が艦長へいう。 「そうか、マイクだ。」 「ハイ。」 「こちら、海底軍艦、奉天基地どうぞ。」 「こちら、奉天基地です、歓迎します、滑走路は必要ですか・・・」 奉天基地は戦車隊だ、滑走路なんて無い。「了解。滑走路は無くてもOKだ。」 「なら、訓練場へ・・」 見ると、戦車が並んでいる横が広いので、そこだ。 「あそこだ。」 「了解です、着陸します。」 お局が操縦幹を操作する。 VTOLもそうだが、海底軍艦も操縦者は皆、お局士官である。 政府の雇用対策で、生命の危険のない部署の雇用対策である。 (お局とは、婚期を逃した腐女子のことだ。) 「ところで、海底軍艦3番艦を米軍に披露するのは初めてじゃないですか?」 「そういえば、そうだな。」 と有賀艦長だ。 「まあ、総理は承知してるから、いいんじゃないか。」 軽いノリである。 米軍から見たら、巡洋艦クラスの航空機が音もなく飛んでるんだから・・・ 「おおっ、アレか‼」 「目の錯覚か。」 「あの、伝説はマジだったんだ。」 「ウワサは本当だったんだ。」 「日本が同盟国でよかった。」 「本当だったんだ。」 「まさに、スーパーマンンだ。」 「軍艦が空を飛ぶんだ。」 「本当に、あったとは・・・・」 米兵が口をあんぐり開けて・・・ 我に返り、海底軍艦に手を振っている。 練兵場に降りた。 パカリとハッチが開く。 アイシャが顔を出した。 「お、お、日本軍は少女だぞ。」 口笛がこだまする。 そして、お局が・・・ 「なによっ、あたいには沈黙か!」 そして、タラップを降りる、士官らだ。 ウイグル少女のロボット部隊が続く。 (ロボット兵器は非公開だ。) 「日本軍は、少女しかいないのか。」 「それほど、兵隊が人員不足なのか。」 いえ、違うんですけど。 そして、最後に有賀艦長だ。 米軍司令と有賀艦長が定番の挨拶を交わす。 司令は基地の喫茶部への招待を・・・ 海底軍艦は乗員は少ない。 ほとんどは、人工知能の操作だからだ。 それで、主な人員は15名のウイグルロボット部隊と、相方の15名のレンジャーだ。 総数、40名くらいだ。 戦艦大和の、3000名ほどもいないのだ。 半数がウイグル少女である。 艦長とお局士官を加えて全員なのだ。 VTOLは2機あるから、海底軍艦との6名がお局士官だ。 つまり、海底軍艦の野郎の乗員は4名しかいないのだ。 艦長と副官と航海士と機関長だけだ。 日本軍の切り札は、ウイグル少女の肩に乗っているのだ。 大和撫子には、頑張って欲しいのは著者だけではあるまい。 そして、米軍基地のPXで、(酒保のこと、売店や食堂などだ。)スイーツやトヨスコーヒーで歓待されたのだ。 米軍司令が、「よく、空に浮かんでいられますね。」 「え、え、トヨス戦車と同じ装甲ですから。」 と艦長だ。 「納得ですよ、あの装甲はウチでも抜かれたことは無いですからね。」 「え、え、セラミックバンザイですよ。」 そして、アイシャが「ブラック、お代わりで。」 「これは、どこの豆ですか?」 「トヨス自動車ですよ。」 「えっ、あのトヨス・・・」 「今度、ウチにも持ってくるように言うわ。」 とアイシャだ。 なんせ、ロボット兵器の装甲はトヨス製なのだ。 「こんど、セールスをとっちめてやるわ。」 ひょんな所から、トヨス満州支店が苦労して隠していたコーヒー商売がバレたのである。 ちなみに、アイシャが食しているガトーショコラはトヨスのフランス支店からなのだが(なんと、ジェット機の空輸便だ。)・・・・
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