大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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アイシャの説得。

シナとの最終決戦を・・・

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 「どうして、ウイグルを助けたように出来ないんです?」 とアイシャだ。 「ううむ、それはオレには答えられん。」 一介の隊長にすぎないからだ。 有賀隊長であって、有賀総理ではないのだ。 「いいか、アイシャ、万がイチにも抜け駆けするなら、オレにいうんだ。」 「悪いようにはしない、抜け道はあるからな。」 ニャリと有賀君が笑う。 命令に従うのは軍人の務めだ。 しかし、結果がよければ・・、そう、勝てば官軍なのだ。 命令違反も命令違反にならないようにするだけだ。 その、抜け道は数あるのだ。 そうやって手柄を立ててきた有賀君なのだ。 ここで、アイシャの心が日本軍から離れればロボット部隊への貢献はなくなるだろう。 有賀隊長はシナとの全面戦争も覚悟したのだ。 その引き金を引くかも知れないが・・・ 互いに距離を取るのも大切だが、チベット族は、このままではシナに滅ぼされるだろう。 シナを日本のシンパで囲んでこそ、シナの脅威を完全に封じこまるのだ。 満州国しかり、米国しかり、ベトナムしかりだ。 あとチベットが入れば、完全にシナを囲むことができるのだ。 山岳仏教のチベットだが、そこは軍事教練をしてもらうのである。  八幡大菩薩様(戦いの仏様)をあがめてもらうのだ。 日本の僧兵を見習ってもらうのだ。 そして、数十分もたたないうちにアイシャが、「隊長、あたいは、がまんできません。」 「やりたいように今回はやらせてもらいます。」 「そうか、よく言ってくれた。」 「うむ、なら、オレもやりたいようにヤルことにする。」 「オレは、日本海でシナの脅威を防ぐなど、一歩も二歩も下がった防衛など考えていない。」 「そうなんですか?」 「防いだところで、ヤツらは懲りないからな。」 「では、どうするんです。」 「二度と逆らわないように鉄槌をくらわすんだ。」 「総理は戦術核の使用を認めてくれた。」 「核爆弾じゃないと、完全なる破壊は無理ですからね。」 「あ、あ、細菌を完全に消毒は核の数千度の高熱で溶かすのが効果があるからな。」 「だから、研究所を消滅するのは賛成なのだ。」 「あたいは、チベット族を救いたい。」 「こんどは、あたいが日本軍として助け出すわ。」 「それには、12時間以内だ。」 「わかっています、ですからシナ人の研究員を殲滅させねばなりません。」 「わかった、責任はレンジャーがとる、作戦立案の暇はない、すぐに出撃だ。」 「了解ですわ。」 VTOLから闇夜をついて、真っ黒に着色したロボット兵器が飛び出した。 アイシャの相方のレンジャーもアイシャと共に強化ハーネスを装着して飛び出した。 あの、日本軍の陸戦隊が使っている強化ハーネスだ。 まるで、人間型強化ロボットのようだ。 背中には、でかいバッテリーを背負っている。 強化ハーネスを動かす超電導モーターの超電導発生コイルだ。 はるか、宇宙空間の無重力でしか出来ない金属コイルだ。 常温超電導を実現した日本の最高軍事機密である。 「いいか、戦術核爆弾は1個しかないからな。」 「わかってますわ、今回はあたいが持ちます。」 「では、アイシャが持て。」 レンジャーの小隊長が許可した。 アイシャが切り札となったのである。 「暗視ゴーグルは。」 「ハイ、バッチグーです。」 「いいか、判断はおまえだ、責任はオレがとる。」 行動の自由をアイシャに許可したレンジャーである。  
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