大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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チベット族の末路。

ウイグルと同じだわ・・・

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 ワンコ3号が建物の床下に潜りこんだ。 そして、床下をさぐる。 そして、建物の1階の構造を把握した。 どこの部屋を盗聴するかである。 すると、地下室があった。 さすがに、ワンコは地下には潜れない。 モグラではないからだ。 だが、地下室は空気穴があるのだ。 そこに、盗聴器を仕掛けるのは簡単なことだ。 盗聴器からの電波はワンコが受信した、それをVTOLまで送信する。 送信は建物から出て行う。 シナに感づかれないようにの用心だ。 まさかの油断が大敵なのだ。 用心は、し過ぎることはない。 レンジャーの有賀隊長がターニャに、「どうだ、話は聞けそうか。」 「すこしは、わかりました。」 「で、どうだ。」 「とても聞いてて、堪えがたい話です。」 「あそこは、チベット族に病原菌を植え付けて、どれほど生きるか実験してるんです。」 「それも年齢を分けてです。」 「その病原菌ですが、日本が研究していたモノですが・・」 「なんだと。」 「それは、本当か。」 「え、え、実験の医者が言うのを聞きました。」 「うううむ、考えられん。」 「そうです、私もショックです。」 「これは、衛星通信で確認が必要だ。」 病原菌を兵器に使うのは国際法違反だ。 兵だけでなく、無垢の市民まで餌食になるからだ。 隊長は危険を犯して、VTOLから日本の総理危機管理局へ衛星通信を試みた。 「どうしたんだ。」 と危機管理局員が聞いてきた。 コレコレしかじかと隊長が答える。 「返信するまで、待機しろ。」 と管理局から厳命だ。 いつもと違うようだ。 雰囲気でわかる・・ しばらくして、「私だ。」 山田総理、直々だ。 「それは、日清戦争のときに軍部が兵の衛生管理のためにシナの風土病を研究したことかららしい。」 「それが、なぜシナの軍閥が知ってるか、わからんが・・」 「有賀君、悪いが、そこを例の爆弾で消してくれんか。」 「しかし、チベット人が囚われています。」 「日本の研究が元だとわかると、国際社会で・・」 「命令だ、爆破して証拠隠滅してくれ。」 総理の言葉とも思えなかったが、「わかりました、しかし、時間をください。」 「なら、12時間やろう。」 「わかりました。」 それを、アイシャが背後で聞いていた。 「やるんですか。」 アイシャがいう。 とても、ヤルなんていえない隊長だ。 しかし、命令は命令だ。 「12時間後に爆破する。」 と答えた。 「せめて、チベットの被害者だけでも助けたい。」 とアイシャ・・・「気持ちはわかるが、12時間で作戦立案から救助までは無理だぞ。」 「それに、失敗のリスクが大きすぎる。」 「オレは君を失いたくない。」 アイシャがいなければロボット部隊壊滅だ。 日本の最大の切り札なのだ。 それに、チベット族が囚われてるのは地下だ。 そこに、ロボットを侵入させるためには、アイシャらが現場に居なければならない。 「リスクが大きい、絶対にダメだ。」 「いいか、アイシャ、これは命令だ。」 有賀隊長は厳命した。 しかし、アイシャは思う、チベット族はウイグルと同じだ。 なら日本軍が助けるべきだ。 私らを助けたように・・・・・ 
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