大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

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満州国の報復。

進撃の米軍。

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 「おい、聞いたか出撃準備らしいぞ。」 「あ、あ、こちらから仕掛けるらしいぞ。」 「毎年、仕掛けられてばかりだから、今年は満州かららしい。」 「とう、とう、満州政府もガチで、ヤル気になったのか。」 「そうなら、オレ達もヤツ気がでるんだが・・」 戦車兵らが、ざわざわと、駄弁りながら、並んだ。 「ん、ん、静粛に。」 係官が注意だ。 司令官が登壇する。 「司令のトムソンだ。」 「皆、聞いて欲しい。」 戦車兵らは、静かになる。 「シナの不法な越境攻撃は毎年の恒例だが。」 「今年は、違う。」 「オレ達が行く。」 「お、お、やっとか。」 兵らはざわつく。 「静粛に!」 係官だ。 「ん、では、詳細は小隊ごとに詳細を指示するので、隊長は後ほど集まってくれ。」 「以上だ。」  「敬礼。」 係官が叫ぶ。 ・・・そして、小隊長が、「オレ達は新型で、国境を越えて、シナのパクリ戦車工場を強襲する。」 「ペーキンにあるヤツですか。」 「そうだ。」 「あそこまでは、遠いんじゃあ。」 「あ、あ、だから、油槽隊が支援する。」 「計画はこうだ。」 各兵らに、ガラ刷りを渡す。 「いいか、観たら覚えろ。」 「ガラ刷りは回収するからな。」 戦車は燃費が悪い。 デーハツの日本本土の戦車なぞ、リッター300メートルだ。 3キロではない。 しかし、そこは天下のトヨスエンジンだ。 トヨス戦車はリッター1キロは動くのだ。 それも、軽油だ。 つまり、デーゼルエンジンである。 燃料タンクは300リットルは入るので、300キロは走行できる。 しかも荒れ地でだ。 平坦な道路なら、もっと燃費は伸びるのだ。 「各車、用意はいいか。」 新型トヨス戦車のモニターに指令が飛ぶ。 いままでは、無線でしゃべっていたが・・・ 駐屯地の居残りの見送りで、戦車隊は出撃だ。 この攻撃が日本の総理からの援助要請なのは、満州側は誰も知らない。 そこは、毎年のごとく紛争を仕掛けてきたシナの軍閥政権のツケだ。 満州国で、この攻撃を疑問視するヤツは皆無だった。 とうとう、満州政府の堪忍袋が切れたくらいにしか思わなかったのだ。 とうとう、シナが長年の溜まったツケを払う番だ。 それに、理不尽な攻撃を仕掛けるシナの戦車工場を攻撃するのは、自国防衛のためでもあるからだ。 米軍の戦車隊が進軍するが、シナの国民は眺めてるだけだ。 べつに、米軍はシナの民間人は攻撃はしない。 まあ、ゲリラや便衣兵は違うが。 新型米軍戦車は無双だから、むかってくるシナ兵も皆無である。 誰も死にたくはないのだ。 「これは、ペーキンの工場まで、無抵抗かもだな。」 シナ軍は、大慌てであったのだ。 いきなりの、満州からの進軍だ。 ペーキンの戦車隊から、追撃のシナのパクリV型虎戦車が出動したのは、ペーキン近郊まで、満州の派遣米軍が進んだころだった。 しかし、数は多い。 なんと、パクリ戦車50両だ。 米軍は30両だ。 そこに、10両の消毒車が増えるが、砲は無い。 定期的に米軍戦車には消毒液を噴霧している。 どこから、病原菌が飛んでくるか、わからないからだ。 それほど、シナ本国は修羅の国なのだ。 まさに、北斗の犬の世界なのだ。 そして、日本本土では。 海底軍艦3番艦が地下格納庫から超電磁推進で、飛び上がっていた! とうとう、最終決戦だ・・・・・
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