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満州国からの秘策。
米国の援助。
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「総理、ガーランド夫人から緊急の・・」 「ハンナへでは、ないのか?」 「え、え、総理へと。」 大統領は2期めの選挙で、それどころではないハズだが・・・ 「ごきげんよう、ソウリ。」 「え、え、まあ、なんとも。」 「ワタシがタスケフネ出します。」 「へ?」 変な返事しかできない総理だ。 「満州国は米国の植民地です。」 「え、え、まあ。」 知ってるわ! 「シナに満州国から紛争をしかけます。」 え、マジで。 つまり、海底軍艦とVTOLへの援護射撃だ。 シナの独裁政権の眼をそらすのだ。 「そのスキに燃料基地を・・」 どこから、その話が・・・ あ、あ、またハンナか。 「どうやって紛争を?」 「毎年、シナは理不尽な要求をしてくるのデス。」 「え、え、あのシナですからね。」 国境での紛争は毎年恒例だ。 ジリジリ、国境を削る、サラミ戦法のシナ独裁政権だ。 それに、対抗なぞ、いつでもできる満州国だ。 「最近は仕返しをしていないので、満州国も不満が・・」 「それで、いい機会ですから、溜まったカリをシナへ返そうかと・・」 「ありがとうございます。」 それしか言えない総理だった。 万策尽きたときは、友人に頼るしかないのだ。 友人は選ばねばならない。 米国は、日本にとって頼れる友人なのだ。 その見返りは必要であるが・・・ 日露戦争の終結の仲介での、満州国の利権の米国への譲渡があった。 (これは、ラノベだ、妄想である。) 今回は、どうするか? それは、シナの研究所を破壊してから考えようと、総理は思った。 満州国には、米軍があるのだ。 それも、天下のトヨス新型戦車隊だ。 最近では、日本に配備しているデーハツ戦車より、実戦経験があり、実力があるとの評判である。 なんせ、シナと満州国の国境紛争は、毎年の恒例となったいたのだ。 満州側から、仕掛けても問題はない。 米国派遣、満州国米軍戦車隊へ出動命令が来た。 「今年は、こちらから攻めるのか?」 「どうやら、そうらしい、いつもシナからばかりだからかな。」 「ふむ、攻められてばかりでは、いかんからだ。」 「で、どこへ攻めるのだ。」 「満州国境から、ペーキンへの直線だ。」 「首都狙いで。」 「そう、思わせるのさ。」 「たまには、米軍の恐ろしさを見せてやろうじゃないか。」 いつもは、逃げるシナ兵を見逃す米軍だが、今回は違うようだ。 「捕虜は盗らないらしいぞ。」 「えっ、どうして?」 「シナ兵は、病気を米軍へ移すかららしい。」 「もう、アルコールスプレーは眼に染みるから使いたくはないな。」 「それで、消毒砲の戦車を数両入れたんだ。」 消毒砲、つまり、火炎の替わりに消毒液を吹き付ける砲を装備した戦車だ。 個人が扱うスプレーでは、シナの細菌兵器に限界があるからだろう。 トヨス満州支店から数両の改造戦車が回送されてきていたのだ。 「あ、あ、あの消防ノズルがついた戦車のことか。」 納得の米軍だ。 さすが、実戦で学ぶ軍隊は臨機応変である。
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