大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
267 / 497
総理、進退を賭ける。

これが、最後の仕事か・・・

しおりを挟む
 春麗姫が、コノハナサクヤで、日本への帰路の途中の出来事である。 総理が、山田総理が、求心力が衰えた総理が、決断したのだ。  とうとう、最終判断である。 今上陛下にも内緒であった。 責任が陛下に及ぶからだ。 総理ひとりで、受ける覚悟である。 そう、シナへの最終宣告である。 シナの細菌兵器への対処が限界だからでもある。 これに、失敗すれば、国民に少なくない被害、つまり死者が出るからだ。 まだ、被害者が出ないうちに対処しなければ、疫病が広がれば手遅れだからだ。 爆弾や戦車は眼に見えるから、目の前の脅威は理解できる。 しかし、疫病の細菌は眼には見えない、だから理解できないのだ。 細菌にシナの旗は付いていない。 あきらかに国際法違反であり、ハーグ陸戦条約違反だ。 しかし、シナは国際法を守ったことなぞ、皆無だ。 約束なぞ守らないシナや朝鮮である。 騙された方が悪い理論のシナや朝鮮なのだ。 「ここは、私が悪人になり、ヤルしかない。」 総理は防人部隊に招集をかけた。 「諸君、日本海防衛ラインを守る、防人の諸君。」 「シナや半島から、疫病兵器舟が送られるようになった。」 「それは、諸君も承知の事と思う。」 「その対処で、殉職者も少なくない。」 「防護服も改良はしているが、まだ完全ではないのだ。」 「それで、国民の非難を承知で、対処方を変更する。」 「法制は後日に国会を通すつもりだ。」 「しかし、諸君の安全のために、私の判断で決定することとした。」 「諸君、日本海防衛法、第15条を発令する。」 15条は、緊急防衛の対処の許可だ、つまり先制攻撃ができるのだ。 いままで、防護服を着た隊員が、疫病兵器かの判断のために乗り込んで確認してから処理していた。 それが、外観で判断ができ、攻撃できるのだ。 それが、生きた乗員が乗っていてもだ。 つまり、左翼からは過剰防衛との誹りを受けるのである。 そして、国交のないシナに対して、まだ、国交のある独逸帝国経由で、「許可もなく、日本への領海に入ったフネは撃沈攻撃する。」 との宣言文を送ったのだ。 そう、無制限の撃沈攻撃宣言だ。 民間のフネも例外ではないのだ。 だから、総理は進退をかけたのである。 売春婦を乗せたシナ潜水艦の撃沈もあるのだ。 朝鮮が、警告を聞くとも思えないのだ。 売春婦には責任はないが・・・ 密入国に変わりは無いのだ。 「今後、防疫船と駆逐艦を組んで、駆逐艦の砲撃か火炎放射で処理することとする。」 総理の話はここまでだ。 シナの疫病攻撃に対抗するのは、断固たる措置が必要だが、リスクも大きいのである。 そして、シナの疫病攻撃を仕掛けたシナの将軍は誰か? これを探るために、スパイを放ったが、正体が、いまだに掴めない。 疫病研究所でも判明すれば即、ロボット兵器投入だが・・・ なかなか、情報が、ウソも多くて判断が難しいのだ。 シナの華僑にワイロを廻して探ってはいるが・・・・・・・・ 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~

橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。 記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。 これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語 ※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります

黄金の檻の高貴な囚人

せりもも
歴史・時代
短編集。ナポレオンの息子、ライヒシュタット公フランツを囲む人々の、群像劇。 ナポレオンと、敗戦国オーストリアの皇女マリー・ルイーゼの間に生まれた、少年。彼は、父ナポレオンが没落すると、母の実家であるハプスブルク宮廷に引き取られた。やがて、母とも引き離され、一人、ウィーンに幽閉される。 仇敵ナポレオンの息子(だが彼は、オーストリア皇帝の孫だった)に戸惑う、周囲の人々。父への敵意から、懸命に自我を守ろうとする、幼いフランツ。しかしオーストリアには、敵ばかりではなかった……。 ナポレオンの絶頂期から、ウィーン3月革命までを描く。 ※カクヨムさんで完結している「ナポレオン2世 ライヒシュタット公」のスピンオフ短編集です https://kakuyomu.jp/works/1177354054885142129 ※星海社さんの座談会(2023.冬)で取り上げて頂いた作品は、こちらではありません。本編に含まれるミステリのひとつを抽出してまとめたもので、公開はしていません https://sai-zen-sen.jp/works/extras/sfa037/01/01.html ※断りのない画像は、全て、wikiからのパブリック・ドメイン作品です

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

天狗の囁き

井上 滋瑛
歴史・時代
幼少の頃より自分にしか聞こえない天狗の声が聞こえた吉川広家。姿見えぬ声に対して、時に従い、時に相談し、時に言い争い、天狗評議と揶揄されながら、偉大な武将であった父吉川元春や叔父の小早川隆景、兄元長の背を追ってきた。時は経ち、慶長五年九月の関ヶ原。主家の当主毛利輝元は甘言に乗り、西軍総大将に担がれてしまう。東軍との勝敗に関わらず、危急存亡の秋を察知した広家は、友である黒田長政を介して東軍総大将徳川家康に内通する。天狗の声に耳を傾けながら、主家の存亡をかけ、不義内通の誹りを恐れず、主家の命運を一身に背負う。

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

旧式戦艦はつせ

古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。

処理中です...