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総理、進退を賭ける。
これが、最後の仕事か・・・
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春麗姫が、コノハナサクヤで、日本への帰路の途中の出来事である。 総理が、山田総理が、求心力が衰えた総理が、決断したのだ。 とうとう、最終判断である。 今上陛下にも内緒であった。 責任が陛下に及ぶからだ。 総理ひとりで、受ける覚悟である。 そう、シナへの最終宣告である。 シナの細菌兵器への対処が限界だからでもある。 これに、失敗すれば、国民に少なくない被害、つまり死者が出るからだ。 まだ、被害者が出ないうちに対処しなければ、疫病が広がれば手遅れだからだ。 爆弾や戦車は眼に見えるから、目の前の脅威は理解できる。 しかし、疫病の細菌は眼には見えない、だから理解できないのだ。 細菌にシナの旗は付いていない。 あきらかに国際法違反であり、ハーグ陸戦条約違反だ。 しかし、シナは国際法を守ったことなぞ、皆無だ。 約束なぞ守らないシナや朝鮮である。 騙された方が悪い理論のシナや朝鮮なのだ。 「ここは、私が悪人になり、ヤルしかない。」 総理は防人部隊に招集をかけた。 「諸君、日本海防衛ラインを守る、防人の諸君。」 「シナや半島から、疫病兵器舟が送られるようになった。」 「それは、諸君も承知の事と思う。」 「その対処で、殉職者も少なくない。」 「防護服も改良はしているが、まだ完全ではないのだ。」 「それで、国民の非難を承知で、対処方を変更する。」 「法制は後日に国会を通すつもりだ。」 「しかし、諸君の安全のために、私の判断で決定することとした。」 「諸君、日本海防衛法、第15条を発令する。」 15条は、緊急防衛の対処の許可だ、つまり先制攻撃ができるのだ。 いままで、防護服を着た隊員が、疫病兵器かの判断のために乗り込んで確認してから処理していた。 それが、外観で判断ができ、攻撃できるのだ。 それが、生きた乗員が乗っていてもだ。 つまり、左翼からは過剰防衛との誹りを受けるのである。 そして、国交のないシナに対して、まだ、国交のある独逸帝国経由で、「許可もなく、日本への領海に入ったフネは撃沈攻撃する。」 との宣言文を送ったのだ。 そう、無制限の撃沈攻撃宣言だ。 民間のフネも例外ではないのだ。 だから、総理は進退をかけたのである。 売春婦を乗せたシナ潜水艦の撃沈もあるのだ。 朝鮮が、警告を聞くとも思えないのだ。 売春婦には責任はないが・・・ 密入国に変わりは無いのだ。 「今後、防疫船と駆逐艦を組んで、駆逐艦の砲撃か火炎放射で処理することとする。」 総理の話はここまでだ。 シナの疫病攻撃に対抗するのは、断固たる措置が必要だが、リスクも大きいのである。 そして、シナの疫病攻撃を仕掛けたシナの将軍は誰か? これを探るために、スパイを放ったが、正体が、いまだに掴めない。 疫病研究所でも判明すれば即、ロボット兵器投入だが・・・ なかなか、情報が、ウソも多くて判断が難しいのだ。 シナの華僑にワイロを廻して探ってはいるが・・・・・・・・
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