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歓迎しますわ。
フローラ、態度をあらためる。
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なぜ、独逸帝国は、海軍再建を日本へ、近場の英国へは・・ それは、できない独逸帝国だ。 英国と独逸は水と油だからだ。 決して、混ざらない。 陸政国家と海政国家の違いである。 陸政国家は陸軍は強い、しかし海軍はショボイのだ。 英国も海軍は強いが陸軍はショボイのだ。 日本も、陸軍はショボイが海軍は無双だ。 それで、シナへの介入はしないのだ。 福沢先生の教えを守る、山田総理だ。 (シナは民主化は無い。 戦後70年過ぎたが、独裁政権のままだ、5000年前と同じだ。) しかし、独逸帝国は民主化の波がきたのだ。 ロンメロ改革である。 (実際はハンナからのフローラ改革なんだが。) 「フローラ様、本日はベルリン大講堂でのご予定は?」 「え、え、予定どうりでいいわ。」 「あの、スギタ様が、急な用事とかで。」 「それは、聞いているわ、でも予定をキヤンセルできないわ。」 キャンセルしてはフローラの負けなのだ。 スギタ女史の用事とは、スギタ女史は日本海軍派遣のお局だ。 横槍は、日本海軍からなのだ。 そう、現在の日本海軍の海軍大臣は、春麗姫押しの、トウゴウ閣下である。 春麗姫のマネージャーお局からの急訴を無ゲにはできないのだ。 まあ、当の春麗姫は知らないことである・・ 日本海軍正規空母のコノハナサクヤの激励訪問を無碍にはできないフローラとしては、大講堂のプリプリ公演は激励しないわけにはいかないのだ。 「はるばると、日本より公演に、ありがとうございます。」 とフローラ。 「いえ、空母アイドルとして、独逸帝国へはなんらかの激励がしたかったのですわ。」 とドヤ顔の殿下だ。 勝った気、満々である。 それは、頭の上の岩がいなかったからだ。 スギタはイズコ・・・だ。 「今日の演奏を大変感謝いたしますわ。」 と手を差し出すフローラだ。 そして、無事に面会は終わったのだ。 波風たたなくて、ホットひと息のバンドのメンツらだ。 そして、勝った気満々の春麗殿下を乗せて、空母は日本への帰路についたのだ。 「ところで、あたいは何で独逸帝国へ?」 と殿下だ。 「さあ、まあ無事訪問がすんでいいじゃありませんか。」 「そうですわ。」 と、本来の目的は忘れた殿下である。 まあ、波風が立たなかったので結果オーライの日本と独逸帝国である・・・ 後日談だが、フローラ様をスギタ女史が言い訳に来訪した。 「フローラ様、先日は急用で失礼をば・・」 「あ、あれ、いいわ、面会は無事にすんだわ。」 「あの、春麗姫がですか?」 「なんも、言わなかったわよ。」 「まさか・・、あ、あ、わかりましたわ。」 たぶん、ハンナから殿下に苦言だろう・・ まあ、それはスギタ女史の創造だが・・・ 本当は、忘れっぽい殿下の気まぐれなのだということを、誰もしらなかったのだ・・・・・
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