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このスクラップは使えない。
エンジン以外は、粗大ゴミだ。
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「えっ、もう一度言ってくれ。」 米軍戦車隊基地の庶務主任が、電話で問い正している。 「クズ鉄以下なのか?、エンジン以外はか。」 ・・・「どうしたんだ。」 「うむ、鉄クズ業者がシナの放置した戦車を引き取りにきたことの返事だ。」 「引き取らないと?」 「そうは、言ってないんだが。」 「では?」 「なんでも、車台は鉄クズでも引き取れない、エンジンは独逸帝国製だから、金になるが。」 「うむ。」 「車台はシナのボロ鉄だから、いらんらしい。」 「処理費が必要とのことだ。」 「では、ヤツらの戦車は独逸のパクリか。」 「噂は、本当だったんだ。」 「予算がないぞ、どうするんだ。」 「シナへ、請求するか?」 「ヤツらが払うもんか。」 「そうだな、満州国とは正式に国交もないからな。」 「しかし、放置もできないぞ、錆て地域の公害になりかねん。」 「米軍負担では、本国が納得しないぞ。」 「ここは、満州国しか・・・」 「しかし、ヤツらはエンジンだけは、やっぱ造れないんだな。」 「そこが、シナさ。」 戦車は重量がある、それでエンジンは常に最大出力なのだ。 だから、下手なエンジンは使えないのだ。 お隣の国のK戦車がエンジンがドイツ製なのと同じだ。 韓国製エンジンでは、馬力がなく、ちょっとした凸凹も越えられない。 (動画がヨウツベにある。) 日本のヒトマルなんか飛び回ってるが・・・ デーゼル1200PSは伊達ではない。 米国は高馬力デーゼルが造れないから、エイブラムス戦車はガスタービンなのだ。 話がソレてすんません。 シナとの国境紛争は争いより、跡片付けが大変なのだ。 シナ側は路肩の放置された虎の残骸が、そのままだが。 満州側は稲作や農作業のジャマなので、毎年処理するのである。 その専門業者までいるのだ。 必要は発明の母とは、まさに当たりである。 だが、シナがパクリ戦車になり、米軍は困ったことができた。 そう、下取りがトヨスができないのだ。 独逸帝国製なら、良質の鋼鉄なのだ、溶かして再利用できる。 しかし、シナのとんでも鉄の戦車では、再利用は無理だ。 不純物が多すぎて、再利用に金がかかりすぎるのだ。 独逸帝国は北欧の良質な鉄を使っているのだ。 シナのパクリとは、一味も二味も違うのだ。 「マジで、世界の迷惑シナだな。」 米軍司令かぼやいた。 「あっ、そう言えば、逃げ遅れて捕虜になったシナ戦車兵をどうします?」 「ん、そんなヤツいたのか?」 「え、え、30人ほどですが。」 「ちゃんと、検疫と体の消毒は済んだか。」 「はあ、最初にやりました。」 「なら、夜にまぎれて、シナ側に捨ててこい。」 「はあ、でもなんか利用法はないかなと。」 「いいか、ヤツらは、クズだ、ゴキブリ以下だ、関わりたくない、捨ててこい。」 「やはり、ですか。」 「オレは、もう懲りたんだ。」 司令がぼやく。 よほど酷い目にあったのか・・ 参謀が呼んでる。 耳元でささやく、「おい、司令の前でシナ兵の話はダメだ。」 「なぜ?」 「戦車隊の隊長だった頃、シナの捕虜から悪い病気をうつされたんだ。」 「マジで?」 「だから、悪いことはいわんから、シナの捕虜の話はご法度だ。」 参謀に感謝の戦車隊長だった・・・・・
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