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逃げるが勝だⅡ。

お前たちは命令に従えーーーっ。

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 「くそっ、これではワシが逃げられないではないか。」 他の戦車が一斉に逃げては、話にならない。 「命令に従え、軍法会議で、銃殺刑だぞ。」 無線で叫ぶ。 しかし、誰も、どの戦車も止まる気配はない。 まあ、進んで死にたくはないのだ。 無線は電波の都合で聞こえないことも多々あるのだ。 逃げるのは天下イチのシナ軍だが、一番先に逃げ出した隊長戦車に、迫るくる戦車がいる。 「おい、おまえ、あのヤツの足を止めろ。」 と砲手へ命令だ。 砲手も、そういうときは、言うことを聞くのだ。 砲塔を廻して、横に迫りくる味方戦車の足を砲撃だ。 さすがに、本体には砲撃はしなかった。 そこを、ヤルのがシナ様なのだが、甘かったのか・・・ 「いかん、隊長車が狙ってるぞ。」 「ちくしょう、くそっ、ここは反対に狙ってやる。」 「おい、砲手、ヤツの足を狙え。」 「いいんですか?」 「おみゃ、死にたいのか。」 その一言で、砲手は隊長車の足を狙う。 撃ったのは、部下戦車が早かった。 隊長車は無限軌道が外れて、エンコだ。 「くそっ、オレは隊長だぞ、ヤツを狙え。」 砲手は、遠慮なく味方を砲撃だ。 部下戦車は砲塔が爆発で、飛んで、全員戦死だ。 「命令に逆らったんだ、とうぜんだ。」 とチンリン少佐だ。 そして、それがきっかけでシナの戦車隊は仲間同士が撃ち合いだ。 つまり、誰が先に逃げるかの争いが、発展したのである。 ・・・「おい、シナのやつら、仲間内で撃ち合いだ。」 米軍戦車隊は、呆然とそれを見つめる。 「所詮、シナは烏合の衆の集まりだからな。」 「まあ、話には聞いていたが、本当に烏合の衆なんだな。」 なぜか納得の米軍戦車兵らであった・・・ 「よし、では帰還する。」 米軍新型トヨス戦車隊は、シナ側から満州側へ進んでいく。 「あ、来た来た、逃げてくるぞ。」 見ると、米軍の旧型トヨス戦車に追い立てられた、シナ戦車が束になって逃げてくる。 「隊長、どうしますか?」 「うむ、ここは、本部の指令を待とう。」 そして、本部に無線係が問い合わせた。 「隊長、戦車隊本部からですが。」 「あ、あ、わかった。」 メモを受け取る。 指令暗号を解読したメモを見る。 「車両を放置して逃げる兵は構うな、だってさ。」 「いつも道理ですか。」 「うむ、では待ち伏せだな。」 「では、1列隊形で、待ち伏せだ。」 ・・・ 「 おい、あれは。」 「しまった、米軍じゃないか。」 「待ち伏せだ。」 「いかん。」 砲塔から戦車長が飛び出して、トンずらだ。 シナ軍の兵も、米軍が武器を放かって逃げる兵は撃たないことを知っている。 米軍もシナ兵の捕虜なぞ要らんらしいのだ。 食わせなければならんからだ。 捕虜の価値があるのは、将軍などの幹部であり、一兵卒なぞ要らんのである。 まあ、使い道がないのだ。 殺してもいいが、死体の処理が問題だ。 変な病気でも移されたら、かなわんのだ。 米軍もシナとは関わりたくないのである。 戦場では、防疫が大切なのだ。 日本軍の人体実験部隊が問題となるが、それはシナのプロパガンダで、本当は防疫部隊のことなのだ。 衛生観念がシナは、全く無いのだ。 日清戦争で、イヤというほど日本軍は防疫に苦労したのである。 武漢ウィルスがいい例である。 シナ大陸では、歴史は繰り返すのだ・・・・・
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