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シャンヘイ軍港まで?

なんとか、逃げ込むんだ。

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 こちらは、欧州型Uボートのチン少佐だ。 「艦長、ソナーに反応です。」 「ん、なんだ?」 「なんか、近づいてきます。」 「潜水艦か?」 「だぶん。」 それ以外、無い。 「まさか、日本海軍か。」 「おそらく、追撃でしょう。」 「いかん、速度あげろ、タンク・ブロー浮上だ。」 浮上したほうが、速度は速いのだ。 (この時代のUボートはそうだ、原潜ではないのだ。) 「ふう、アクテブ ソナーを後方に放射したおいてよかったわい。」 「そうですね、逃げ切れそうです。」 と副官だ。 「あたりまえだ、でないとヤラれるぞ。」 「この艦が、欧州型でよかった、シナのUボートでは、ソナーの性能が、イマイチだからな。」 「なんとか、シャンヘイまで行けそうだな。」 ・・・ 「艦長、ヤツら逃げ出しました。」 「気づかれたか。」 「まあ、あの速度で、追撃しては・・・」 超電導推進は無音航行は無理だ。 波の音や、水流の音が無音ではないのである。 いくら、ゴム粘膜外皮でも、無理なことはあるのだ。 それに、外殻から発する泡も無音ではない。 「不審潜水艦は、浮上してシャンヘイを目指しているようです。」 「まだ、公海だが、シナの領海へは、入れないぞ。」 「どうします、このままでは、シナの領海に逃げられそうです。」 「うむ、仕方がないが、あきらめるか。」 「そうですね、この新型イ号をシナへさらすことはできませんからね。」 採用前の試験新型イ号だ、正規採用前にシナにバレるのは、マズいのだ。 ・・・・ 「わははははははは、もうすぐ、シナの領海だぞ、我は勝ったぞ・・・」 チン少佐は有頂天だ。 これで、リャン大佐(兄貴)の仇は取ったのだ。 オレはシナの英雄だぞ・・・  「艦長、我が海軍が出迎えてくれます。」 「おう、我がシナ海軍の最新フルゲートの王大号だぞ。」 チン少佐以下、艦橋から手を振る。 しかし、だ。 シナ海軍のフリゲートは魚雷を発射だ。 「艦長、味方が・・・」 「まさか、見殺しか・・・」 「オレは、ハメられたのか・・・」 ・・・ 「どううううんんん。」 欧州型Uボートは轟沈だ。 乗員は魚雷が命中する前に、海面に逃げて無事だったが・・・ なんでだ。 オレは英雄だ~ 海に浮かぶチン少佐の叫ぶ声が、空しい。 「艦長、シナ海軍のフルゲートから無線です。」 「うむ、替わろう。」・・「こちらは、シナ海軍フリゲートの艦長のワン大佐だ。」 「日本海軍イ号艦長の・・・」 「シナ海軍は不審潜水艦を撃沈してやった、ありがたく思いなさい。」 と上から目線だ。 「えっ、あれは・・」 「いいか、シナ海軍は不審潜水艦なぞ知らないからな。」 「くそっ、シャンヘイ軍港まで追跡されると、バレるから証拠隠滅したな。」 「まあ、いつものシナ海軍だな。」 「で、浮いてるヤツらは?」 「しょうがないな、助けないわけにはいかないな。」 そして、海上に浮かんでるシナ海軍モドキの水兵を救い上げたのだ。 新型イ号の艦内に入れるわけにはいかない。 甲板で、並んで座ってもらった。 そして、日本海軍の駆逐艦が拾いにくるまで我慢してもらうのだ。 なんか、丸木舟に猿が鈴なりだ。 潜水艦は海上に見えている部分がすくない。 それで、50人も狭い甲板に乗ると、まあ、いい見世物なのだ。 駆逐艦の乗員は、笑うのをこらえるのが・・・ 「おそらく、シャンヘイに逃げ込むのを日本海軍にバレるのを恐れたんだろう。」 「しかし、それでも、味方を見殺しですか?」 「それが、シナだぞ、歴史が証明してるからな。」 まあ、切り捨ては定番の国だ。(武漢肺炎で、武漢市民は切り捨てなのだ。)
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