大東亜戦争を回避する方法

鎌倉型イ号潜水艦

これが、カマクラ型か！

　鎌倉造船は空母建造の会社だ。　米国の支店は米国の空母１２隻を建造して、保守や点検に忙しい。　そして、鎌倉造船の日本本社は、我が国の空母の建造が一段落して、新たな建造が見込めなくなった。　しかし、社員３万人のメシを食わせなければならない。　それで、潜水艦建造に触手を伸ばしたのだ。　米国トヨスが戦車で食ってるのと同じだ。　競争相手は、ヨツビシ重工や神山造船などだ。　まあ、神山は、安かろう潜水艦だが・・・　それで、鎌倉会長が、変態科学者の元に日参したのだ。　そう、あの変態須藤博士だ。　自身からロリでマザコンでシスコンと認めている究極変態である。　博士いわく、私は正規の変態であり、恥じ入ることはないのだ、と。　そして、変態の化学という博士論文を・・・まあ、この話は・・　　で、須藤博士が潜水艦を設計したのだ。　そう、新型イ号だ。　潜水艦比べの潜水艦は比べ用であり、正規の潜水艦ではない。　博士いわく、向こう３０年は使えるヤツらしい。　動力は原子力ではない。　超電導モーターの超電導動力だ。　無限のエネルギーである。　それに、放射能汚染もないのだ。　無重力空間での、衛星工場で、造られる超電導コイルで、造られるモーターである。　電池は液漏れしても、人体に害のない劇物など使わない蓄電池だ。　超電導といっても永久機関ではないのだ。　効率がいいだけだ。　つまり、馬力が出るのだ。　普通の磁石が１センチ、物を浮かせるなら。　超電導磁石は１０センチ浮かせるのである。　そして、X型舵だ。　もちろん、いままで海底軍艦などに使っていたが、光速演算機が必要なのだ。　いくら、小型になっても、それなりの大きさはあるのだ。　（まだ、現在のような、極小さい集積回路は無理な時代だ。）　それで、須藤変態科学者は考えた。　そう、初めて、人工頭脳、（ロボット兵器の頭脳だ。）を組み込んだのだ。　それで、ウイグル少女が必要では？　それは、男所帯に、若いオナゴはダメだ。　下手すると、孕むだけだ。　ウイグル少女は売春婦ではないのだ。（朝鮮売春婦なぞ、乗せられないのだ。）　孕んだら、勤務できない。　それで、変態君は考えた、そうだ人工頭脳にメス役を造るのである。　それで、人工頭脳が２セット組み込まれた。　それで、潜水艦の動力や潜航時の舵の動きなど、すべて簡単な操作でOKとなったのだ。　もう、海水の比重計算は潜水艦まかせだ。　そして、人工頭脳には、暴走しないように危機管理回路を組み込んだ。　「あれは、そうだな、自己診断機能と相互に話し合う回路だな。」　と博士だ。　「つまり、人工頭脳の反乱を防ぐ回路さ。」　「博士は、回路が反抗するとでも。」　と鎌倉造船役員が聞いた。　「そうさ、この危険がないように、２個の頭脳を組み込んだ、そして相互に話し合うことができるんだ。」　と博士。　「つまり、一つだと暴走する危険がある、それで止め役のメス型の人工頭脳を組み込んだ。」　「その、頭脳の基本的考え方はロボット部隊のウイグル少女のアイシャに聞いたのさ。」　「その、少女は信用できますか？」　「あ、あ、できるとも。」　「アイシャは軍人としての日本国籍を認められた最初の外国人だ、陛下に誓ったのだ。」　「それなら、安心ですね。」　と鎌倉造船役員。　（なんとも、胡散臭い役員だが・・）　　「ワシは、人工頭脳が暴走するのだけは、防ぎたいのだ。」　「なんせ、人間対人工頭脳では、SF小説だからな。」（これは、ラノベで、SFではないのだ。）