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シナ海軍、勝利を確信する。
これは、イケるぞ・・・
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「ベント開け、潜航だ。」 艦長が叫んだ。 シナのシャンヘイ軍港から試験運用に出た、Uボートがシナ海軍の乗員にて潜航しはじめる。 艦が、ななめに進む。 潜航しはじめたのだ。 「お、お、はやいぞ。」 リャン大佐は有頂天だ。 いままでのUボートとは違うぞ。 これは、別物だ。 勝てるぞ、間違いなく勝てるぞ。 オレはシナの英雄だぞ。 末は将軍だ、いや総書記か? 野望が膨張するリャン大佐だ。 本来なら、潜水艦艦長は少佐の仕事だ。 しかし、出世のためにあえて挑んだUボート艦長での日本攻撃だ。 シナと日本は開戦していない。 うわべでは、友好国ではないが、悪くもない。 そう、握手の手をだして、片方の手は拳銃の引き金に指が・・・ 中国人とは、そういうものだ。 仲良くしましょうと、言ってくる時が一番、要注意なのだ。 絶対に、朝鮮人と中国人は、信用できないのである。 太古の昔からの歴史が証拠だ。 「いいぞ、いいぞ、これは好き放題できそうだ。」 シメシメ顔のリャンだ。 副官が、怪訝そうに聞いた。 「相手は、日本海軍ですぞ、大丈夫ですか?」 「いままでの、シナのUボートではないぞ。」 「それは、わかりますが、相手がベトナムなどではないですが。」 「まかせておけ、潜っていれば国旗は上げれないからな。」 「奇襲ですか?」 「そうさ、沖縄の基地は、ヤバイから出入りの艦艇を狙うんだ。」 「そうすれば、どこぞの浮遊機雷かと・・・」 「そう、うまくいきますかね?」 複雑な顔の副官だ。 いままで、散々、日本海軍潜水艦に痛い目にあったきたシナ海軍だ。 たかが、潜水艦が変わってくらいで勝てるとは? それも、満足に訓練をしていない。 まだ、試験運用に出たばかりだ。 しかし、リャン大佐は、確実に勝てると、この欧州型Uボートなら、いままでのシナの潜水艦とは別物だから勝てると踏んでいた。 そうして、沖縄沖の海中で、網を張った。 まあ、待ち伏せである。 日本のフネ、それも艦艇が通過したら、脅しの魚雷で・・・だ。 そうして、数時間が過ぎた。 「以前の、シナのUボートより快適ですね。」 と副官だ。 「そうだろう、ここは新型で、日本海軍に仕返しだ。」 まあ、シナの潜水艦は日本の潜水艦に攻撃を受けたことはないが、跡を附けられて、追いかけまわされることも多いのだ。 まあ、単にバカにされているだけだが・・・ 「来ました。」 ソナー員が叫ぶ。 「潜水艦か?」 「いえ、たぶん駆逐艦ではないかと。」 「どれ、聞かせろ。 艦内スピーカーに切り替える。 「シュン、シユン。」 これは、海上艦だな。 「潜望鏡深度。」 「了解です。」 水深30だ。 潜望鏡が上がる。 「ふむ。」 これは、普通のフリゲートだな。 海防艦だ。 つまり、駆逐艦ではないが、沿岸を警備するフネだ。 密航者などのフネを取り締まる艦で、軽微な武器だけだ。 そう、30ミリ機関砲や放水銃、簡単な防弾設備だ。 あれなら、楽勝だ。 「前部、魚雷室。」 「こちら、魚雷室です。」 「2、いや1本でいい、用意しろ。」 「えっ、あれを殺るんですか?」 副官が聞いた。 「そうだ、駆逐艦よりショボイぞ。」 「いいですが、後始末が・・・」 「まあ、それは、そのときだ。」 そして、こちらは海防艦だ。 海防艦、の那覇Ⅲ号である。 「艦長、さきほどより、不明の潜水艦らしき音が?」 「そうか、いつものシナ海軍のイヤがらせか。」 「とは、思いますが、スクリュー音が、違うんですが。」 「なに?聞かせろ。」 「シュルン、シュルン。」 と外部拡声器から不審な音だ。 「ふむ、そうだな、新型かもしれん、録音しておけ。」 「了解です。」 まあ、すでに録音済みだ。 「艦長、基地に連絡を。」 「那覇軍港に情報を送れ。」 「了解です。」 と、ソナー員が叫ぶ。 「空気泡の音だ、発射管が・・・」 「機関室、全速運転だ。」 「操舵手、回避運動だ。」 ショボイ海防艦といえども、日本海軍所属だ。 ソナーくらいは装備している。 旧型駆逐艦用だが、型が古くなり、海防艦に回ってきた装備だが。 それでも、それなりの警戒にはなるのだ。 半島の朝鮮から、半潜水艇が売春婦を送り込んで、満州国からの正規売春婦からの苦情が多いのでの対策だった。 なんせ、日本人女衒が安いからと、半島の朝鮮売春婦を買うからだが。 パット見はわからないからだ。 しかし、満州娘が人気なのだ。 それで、満州娘に化ける朝鮮売春婦が多いとか。 ブランド維持がしたい満州国からも、取り締まり要請がきているのだ。 まあ、米国あたりで、日本名で売春する朝鮮女と同じだ。 まず、朝鮮名では指名されないからだが、それだけ日本のオナゴは人気があるのだが・・・
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