大東亜戦争を回避する方法

反転スクリュー。

ハヤブサの技術です。

　独逸人技師らは、驚いた。　軍事機密と思われる質問にお局士官が回答したからだ。　では、肝心のスクリューは？　海の中から少し海上にでていた。　2枚前後についている。　つまり、魚雷と同じ、二重反転スクリュープロペラだ。　そして、形はスキュードペラという、音が出るのが少ない形だ。　それが、２枚ついてるのだ。　それを観て、独逸人技師はいう。　「これは、わしも試したが、うまく行かんのだ。」　「どうしてかわからん、魚雷ではできたのだが・・・」　「それは、スクリューの表面の加工の問題です。」　とお局士官だ。　「えっ、なぜだね？」　「そこまで、私は学問がありませんので。」　うまくかわされた。　表面加工だとは、わかるのだ、それからが・・・　そこは、日本は光速演算機で、ダイアモンド加工しているのだ。　それで、２枚のスクリューの干渉波を相殺できるのだ。　光速演算機は、電気信号では情報量が限られるから、光通信技術で、はじめて可能となった、膨大な情報を計算できる電子機械だ。　それが、ロボットの自己覚醒頭脳の基本でもあるのだが。　そこは、とうぜん、開示はできないのである。　よく、パソコンの操作を聞かれるが、著者は、自分で苦労してやりなさいと思っている。　なぜなら、また同じことを聞かれるからだ。　老人介護ではないのだ。　繰り返しは自身でやることだ。　パソコンのノウハウは自分で開拓しなければ身につかない。　よく、解説本を観てもわかりにくいものだ。　そこは、いろいろ試して、自分で解決すると、道がみえてくるものだ。　話がソレた。　「ところで、潜舵の違いと聞こえたが。」　「そうです、潜舵は艦橋についていますが、あれの他にあります。」　「それは、聞かせてもらえるかね。」　「え、え、いいですよ、潜舵は船首にもあります。」　「なんと、見えないが・・・」　「それは、潜航するとき、出てくるんです。」　「ふだんは、航行のじゃまですから、引っ込めています。」　なんと、秘密はそこにあるのか。　「そして、浮上も、当然使います。」　そろゃ、そうだ。　日本のイ号潜水艦は潜航する舵を出し入れしていたのだ。　２８秒は、そこから叩き出した数字なのだ。　Ｕボートもできた当初は、船首に舵があった。　しかし、接壁でじゃまだ。　そこで、今は艦橋につけているのだ。　舵は一つより二つが効きがいいのは当然である。　グルップ重工の技師らは食堂へ案内される。　「ここが、艦の食堂です。」　テーブルやイスは食料ケースを兼用している。　それは、どこの潜水艦も同じだ。　しかし、それにしては、腹が減る香りだ。　「これは、カレーですか？」　「え、え、潜水艦カレーですわ。」　「なんと、日本海軍の最高にうまい潜水艦カレーか。」　「食してみます？」　とお局士官だ。　ちょうど時間も腹が減った頃合いだ。　技師らは、全員がうなずいた。　もう、食べる気満々だ。　テーブルに全員が座れた。　お局士官が皿にカレーをつけて配ってくれた。　なかなか、様になっている。　それは、お局士官の英国風メイド服が際立たせる。　もう、満面の笑みの技師らであった・・・・・