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ソナーからスクリュー音が・・・
これは、どこの潜水艦だ。
しおりを挟む 「艦長、スクリュー音です。」 ソナー員が叫んだ。 初めてだから緊張している。 「音をだせ。」「・・・」 「外部スピーカーに音をだせ!」 「ハイ、わかりました。」 「ぐわん、ぐわん、ぐわん。」 とスクリュー音がスピーカーから響く。 これは、ははん~シナだな。 「副官、これは何の音だ。」 「スクリューです。」 「いや、どこの軍の何の音だ?」 副官は、?だ。 「君たちは、どうしてココに居るのだ。」 「それは、バカにされないためです。」 「そうだ、戦争するためではない、りっぱな海軍にするためだ。」 「あっ、これは、まさか、シナのヤツらか。」 「そうだ、シナのUボートの音だ。」 「しかし、まさにドラや太鼓ですね。」 「言ったとうりだろ。」 「艦長、私に指揮をやらせてください。」 「うむ、任せよう。」 副官は敬礼だ。 「これより、副官が指揮を取る。」 艦長は脇にずれる。 「いいか、相手はシナのUボートだ。」 「各員のいっそうの奮闘努力を期待する。」 「おうーっ。」 掛け声が艦内に響いた。 相手は煮え湯を飲まされたシナの潜水艦だ。 いままで、好き放題にバカにされていたのだ。 「ソナー、相手の位置は。」 ダイヤルを廻して慎重に音の位置を特定する。 「まだかっ。」 「わかりました、正面から3時の方向、距離は、約800です。」 「速度は?」 「待ってください。」 速度計測は時間がかかる。 「やく、8ノットです。」 まあ、普通の速度だ。 どうやら、さすがに当方は日本製潜水艦だ。 モーター音は小さいから相手はまだ、こちらに気が付いてない。 潜水艦は発見されれば棺おけだ。 今は戦時ではない、だから魚雷攻撃はしない。 しかし、ここはベトナムの領海内だ。 そこを潜って航行すれば撃沈されても国際法上は文句は言えない。 本来なら、浮上して国旗と軍艦旗を掲げて航行しなければならない。 しかし、そこはシナ海軍だ。 ベトナム海軍をバカにしているのだ。 なら、後悔させてやろう。 「デゴイをシナ潜水艦の右舷に、用意。」 「デゴイ、用意まで30秒です。」 デゴイとは駆逐艦から逃げるときつかう潜水艦のスクリュー音をだす魚雷だ。 爆薬は詰めていないのだ。 「デゴイ、用意よし。」 「では、発射10、9,8、・・・」 「てーっ。」 「デゴイ発射しました。」 「相手まで30秒です。」 「うむ。」 腕時計を見る艦長だ。 「ソナーは相手の動きを注視しろ。」 副官が指示する。ーーー さて、こちらはシナのUボートだ。 一日艦長の王大将軍が艦長である。 ソナー員が、「潜水艦のスクリュー音です。」 「どこの艦だ。」 と王大艦長だ。 「え、と、これは、だんだん近づいてきます。」 「それで、どこのヤツだ。」 「わかりません。」 「え、ええい、魚雷で・・・」 「いいんですか、戦時ではないですが。」 「え、おまえ、ワシをだれだと。」 「いえ、わかりました、魚雷戦用意。」 「いいんですか。」 「殺されたいのか?」 「いえ、しかし。」 「いちおう、用意したやれ。」 「わかりました。」 シナ海軍も楽ではないようだ。
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