141 / 497
イ号の改良。
独逸潜水艦への対抗措置。
しおりを挟む
ここは、呉潜水艦桟橋だ。 イ号艦長のハザマは危機を感じていた。 それは、台湾のキールン紛争だ。(シナが標的に使う予定の旧型軍艦を沈めた件。) 台湾という、離島だが、日本であり。 我が領土にかわりはない。 それが、おめおめヤラれたのだ。 魚雷の到達距離なぞ、たかが知れているのだ。 せいぜい、有効射程は1キロもない。(実際の効果的な距離だ、性能のスペックではない。) なぜなら、双方がうごいているからだ。 目標の変化に応じて進路を替えるホーミング魚雷はあるが、わが国のホーミング魚雷ではないのだ。 キールン軍港に投錨していたので、動かない標的だ。 シナがホーミングを使うわけは無い。 おそらく、通常の魚雷だ。 では、なにに危機を感じたのか。 それは、軍港近辺まで、感づかれずにUボートが接近したことだ。 軍港は軍事施設だ。 それなりの対潜装備はあるのだ。 近辺の海底にアクテブソナー(スクリュー推進音を聴くだけのソナー。)は設置は当然だ。 それを回避してシナのUボートは潜航して軍港に近づいたのだ。 つまり、いままでのスクリュー音ではないのだ。 いままでのスクリュー音なら、型式や性能まで把握してるんだが・・・ 「これでは、いかん。」 「早急に潜水艦会議だ。」 潜水艦艦長が集まり、実戦での経験を交換して・・・まあ、親睦会議だが。 呉海軍鎮守府の会議会場だ。 50名あまりのイ号艦長が集まった。(全員ではない、偵察任務中はのぞく。) 「では、今回のキールン軍港紛争の対策の件ですが。」 いきなり本題だ。 「はい。」 「では、ハザマ君。」 「いままでのアクテブソナーが破られたんです。」 「うむ、それは由々しき問題だな。」 「イ号は、かれこれ数年はスペックに改良はされていません。」 「これは、海軍工廠の怠慢です。」 「まあ、ハザマ君、抑えて抑えて。」 議長が鎮める。 「いまさら、新造しろとは言いません。」 「まあ、無い袖は振れないからな。」 「これは、聞いた話ですが、クジラ音通でクジラと交信する実験や、イルカと話せるのではないかと。」 「まて、それは、どうして知ってる。」 「聞いた話です。」 「海中で、クジラやイルカの感知能力は数キロに及びます。」 「それをなぜ、応用できないのですか。」 「うむ、動物愛護団体からの動物虐待との指摘が・・・」 「わが国の防衛と愛護と天秤にかけろとでも。」 「ううむ。」 「国際的にクジラやイルカの保護は欧米で特にうるさいのだ。」 「でも、裏ではソ連がイルカに爆弾を乗せて敵にぶつける実験を。」 「どうして、どこから聞いたんだ。」 「米国の愛護団体からですよ。」 「動物兵器の開発か。」 「わが国はどうするんだ。」 「相手がイルカでは、爆弾イルカか判断できないぞ。」 「静粛に。」 裁判所ではないが、会議は紛糾して議長が叫ぶが、効果は無い。 「オレはイルカに魚雷は撃てない。」 「オレもそうだ。」 「では、どう自艦を守るんだ。」 「ううむ、わからん。」 もう、滅多糞の会議になったのだ・・・
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

大日本帝国、アラスカを購入して無双する
雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。
大日本帝国VS全世界、ここに開幕!
※架空の日本史・世界史です。
※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。
※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。


世界はあるべき姿へ戻される 第二次世界大戦if戦記
颯野秋乃
歴史・時代
1929年に起きた、世界を巻き込んだ大恐慌。世界の大国たちはそれからの脱却を目指し、躍起になっていた。第一次世界大戦の敗戦国となったドイツ第三帝国は多額の賠償金に加えて襲いかかる恐慌に国の存続の危機に陥っていた。援助の約束をしたアメリカは恐慌を理由に賠償金の支援を破棄。フランスは、自らを救うために支払いの延期は認めない姿勢を貫く。
ドイツ第三帝国は自らの存続のために、世界に隠しながら軍備の拡張に奔走することになる。
また、極東の国大日本帝国。関係の悪化の一途を辿る日米関係によって受ける経済的打撃に苦しんでいた。
その解決法として提案された大東亜共栄圏。東南アジア諸国及び中国を含めた大経済圏、生存圏の構築に力を注ごうとしていた。
この小説は、ドイツ第三帝国と大日本帝国の2視点で進んでいく。現代では有り得なかった様々なイフが含まれる。それを楽しんで貰えたらと思う。
またこの小説はいかなる思想を賛美、賞賛するものでは無い。
この小説は現代とは似て非なるもの。登場人物は史実には沿わないので悪しからず…
大日本帝国視点は都合上休止中です。気分により再開するらもしれません。
【重要】
不定期更新。超絶不定期更新です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる