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独逸の電気推進魚雷。
使用期限が・・・
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海底調査船カイコウが台湾のキールン軍港へ投錨した。 即日、休み無く、海底調査だ。 なんせ、120名のシナ軍人の処分が待っているからだ。 程なく、多数の電池切れの電気推進魚雷が引き揚げられた。 海軍工廠の技官が魚雷を調べたところ、期限切れの電池が原因で海底に鎮座したと判明した。 「おそらく、ヤツラ(シナ兵9は電池のことを知らないで魚雷を使っていたとしか思えない。 「独逸帝国の電気推進魚雷は前に説明したとうり、動作させる時間が5分と短いんので、高出力だが、時間制限のある特殊電池で、使う前に電解液を注入しなけらばなりません。」 「うむ。」 「その電解液は短時間で使えなくなるんです。」 「それを、知らないから、シナ海軍は使いこなせなかったんですね。」 「まあ、宝の持ち腐れですよ。」 「それで、我が海軍は助かったんだがね。」 「まあ、ある意味そうですが。」 これが、本来の独逸帝国海軍Uボート軍団ならと思うと冷や汗ものだ。 まあ、この事実はシナ軍にはダンマリだ。 そして、貨物船で120名は強制送還である。 (客船なぞもったいないわ。) 貨物倉庫で反省してもらうのだ。 日本に牙をむくと、どうなるかと。 日本政府では台湾防衛の議案が賛成多数で可決となった。 離島とはいえ、我が領土なのだ。 台湾の守りは本土と、なんら換わりは無いのだ。 ・・・しばらくして、シナのスパイから有益な情報が入る。 替わりに多額の金塊を渡したが。 なんと、独逸帝国の正規Uボートがシャンヘイ軍港に隠されているらしいのだ。 衛星画像では判明しなかったが。 どうやら、スパイの話では、竹で編んだ巨大なカゴで、潜水艦を覆っているらしい。 竹を使うのが、いかにもシナだ。 シナと日本は国交はない。 脱亜論を守り、日本は特亜三国とは永遠に縁切りである。 しかし、多数のUボートは日本にとり脅威だ。 それをどう、殲滅するか。 3隻は台湾沖で拿捕した。 残り97隻だ。 ハンパねえ数だ。 だれに? それは、総理には意中の討伐部隊が・・・ そうだ、ウイグル戦闘団だ。 ウイグル少女のロボット部隊しか、97隻のUボートの処分は無理だろう。 シナの人間爆弾、ソ連からのロンメロ救出、シュリーマン討伐など無敗の無双ロボット部隊である。 日々の訓練で、さらに磨きがかかって、絶好調の部隊だ。 総理は脇の赤電話の受話器を取る。 「ハイ、こちらチームアイシャです。」 アイシャが赤電話の向こうから総理に返事だ。 「うむ、元気かね。」 「え、え、総理、この前は、クラブハリエをご馳走様です。」 「まあ、気に入ってもらえばうれしいよ。」 「話は替わるが、シナの潜水艦の件だ。」 「え、例の台湾の?」 「察しがいいね、追って計画書を送るから。」 「わかりました総理。」 「頼むよアイシャちゃん。」 思わずニタリのアイシャだ。 相手がシナなら制限解除だわ。
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