大東亜戦争を回避する方法

替え玉。

どれが、ホンモノだ。

　部屋にはシュリーマン役の人形だ。　それが、複数いるのだ。　これには、シンレイをレンジャーも、？？？だ。　「どれが、ホンモノだ。」　とロボットが人形らに・・・　すると、シュリーマンの人形は、「オレだ。」　「いや、オレがそうだ。」　「本当はオレだ。」　と・・・　もう、ゴチャゴチャだ。　これでは、無駄な時間を食う。　シンレイが、相方のレンシャーに、「面倒ですから、全員ヤリますか。」　「まて、こいつらは替え玉だ。」　「おそらく、モノホンは別に隠れているんだ。」　と助言だ。　これは、時間かせぎするための作戦だろう。　しかし、訓練とはいえ、ここまでするのかよ、とこぼすレンジャーだ。　そこに、偵察役のロボットから、「屋敷から逃走のクルマあります。」　「それだ。」　とレンジャー。　・・・「ハイ、時間オーバー。」との指示が出た。　「くそっ、取り逃がしたか。」　まあ、訓練だ現実ではないが・・・・・　さて、お決まりの反省会だ。　シンレイチームがレンジャーもロボットも入れての反省会だ、カラオケＢＯＸでやるヤツではないのだ。　そして、モニターで、観戦していたアイシャ班も加わった。　情報部幹部はローラ犬の有効性を考えていた。　さすが、アイシャだ、ローラをうまく育てた。　まあ、だからアイシャにローラ犬を手放せとは言えない。　では、どうするか。　今から育てるのは論外だ。　時間と余裕が無い。　「トン、トン。」今頃だれが？　全員がドアに注目だ。　「誰？」　とは全員の心の声だ。　ドアが開く。　そこには、変態科学者の須藤博士（あの変態科学者須藤君だ。）がバックをかかえて立っていた。　全員が須藤博士は知っている、なんせロボット開発者だ。　そして、須藤博士は、「シンレイ君にお土産だ。」　とバックを開いた。　すると、中からワンコが出てきた。　あれ、ワンコは居るが。　「博士それは？」　とシンレンちゃん。　知ってるくせに。　そう、シンレイが須藤博士にチュウまでして頼んだワンコ２号だ。　　チュウの威力は絶大なのだ。　変態科学者は全力投入で、ワンコ２号をつくりあげたのだ。　そして、博士の後ろには、かわいいウイグル娘までいるじゃあないか。　そのウイグル娘は、「あたいは、リーラよろしくね。」　とセーラースカートをつまんで会釈した。　ローラ犬ワンコのライバルだ。　「ウウウウウウウーーーー。」と初代ワンコがうなる。　ワンコ２号は初代に近づいて、「くうん。」　と。　それで、初代ワンコの「ウウウウウーー。」　は収まった。　うまく、仲良くできそうだ。　そうなのだ、ワンコ２号はワンコ初代の記憶回路のクローンだからだ。　そう、初代の姉妹なのだ。　そして、最終訓練だ。　リーラ犬の調整の訓練だ。　音速ＶＴＯＬからの降下から、屋敷の偵察、部屋の把握など、さすがクローン、１回の訓練で、完璧だ。　アイシャのチュウも破壊力があるが、シンレイはすごい、とは須藤博士の言葉だ。　まあ、アイシャやシンレイは、その点は大人なのだ。　なあ、まだオコチャマの須藤君よ・・・・・・