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ロンメロの要望。

ロンメロからの援軍要請。

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 もはや、ロンメロはシュリーマン討伐がアタマから離れない、いや離せられないのだ。 もう、はっきりいってウツ病寸前だった。 ソ連へ派兵までしての、前回の討伐は替え玉にしてやられた。 ウワサでは、替え玉は数人いるらしい。(北の将軍様と同じだ、米軍が攻め込んだときに、何十人もの黒電話アタマに翻弄されるかもしれない。) まあ、シュリーマンは、かつて独逸帝国総師であったのだ。 こちらのすることは百も承知してるのだ。 では、どう切り込むか。 そうだ、あの自身を助けてくれた無敵無双のロボット兵器なら・・・・・ もう、考えだしたら、止まらない。 ソ連に隠れているシュリーマンを拉致して、独逸帝国最高裁判所で、裁くのだ。 そして、国民にゲッペルン総帥の仇を取ったことを知らしめるのだ。 それが、民主国家の第一歩の独逸帝国の姿だ。 ロンメロは気がつくと、すでにフローラが使った4発ジェット機の衛星通信機のマイクを持っていた。 「こちら、内閣府です。独逸帝国どうぞ。」 送信元がわかるので、日本の内閣府無線局が応答しているのだ。 そうだ、サイは振られたのだ。 ロンメロは、とてもじゃ言えないことを・・・・だ。 「こちらはロンメロだ、総理は?」 「これは、ロンメロ将軍、しばしお待ちを。」 数分後。 「なんでしょうか、ロンメロ将軍。」 おお、我らがアベ、いや山田総理だ。 世界の希望だ。 「総理、ロンメロからの個人的な願いを・・」 「じつは、ゲッペルン・・・」 「それは、込み入った話ですね、こちらからチームを送ります、そのチームと相談を。」 「わかりました、まあ聞いていただけた事がありがたいです。」 「悪いようにはなりませんよ。」 そして通信は切れた。 ロンメロは、気がつくと自身が私利私欲の願いを、日本の総理にぶちまけたことを思い出した。 なんてことを、やってしまった。 しかし、サイはすでに振られたのだ。 ゲッペルン総帥の敵討ちの助っ人を日本国に依頼してしまったロンメロだ。 だが、ロンメロは独逸帝国の民主化を推し進めなければならない。 敵討ちだ、とソ連に遠征する暇なぞ無いのだ。 それで、ウツ病寸前で、体が動いてしまい、助っ人の要請となったのだ。 それに、ソ連との開戦なぞ、できはしない。 そして、イワノーシェフ書記長とは不可侵条約で、話ができているのだ。 ・・・こちらは、山田総理だ。 電話と取る。 赤電話の海底軍艦直通ではない。 普通の黒電話だ。 「情報部を頼む。」 「わかりました、総理。」 交換台のネーチャンが深夜にも関わらず繋いでくれた。 「こちら、情報部です。」 「うむ、例の件の要請があった。」 「やはりですか。」 「うむ、君が予想したとうりだな。」 「いえ、まあ光栄です。」 「うまく、やってくれよ。」 「情報は逐一報告いたします。」 「うむ、よろしく頼む。」 と電話を切る総理だ。 これは、まさか、まさか日本の情報部はシュリーマンの件を把握しているのか。 著者も、そこまでとは思わなかった。  日本のロボット兵器はロンメロを幽閉していた屋敷を超小型戦術核爆弾で、消滅させたが、その前に屋敷の机や引き出しなどの書類やメモを一切合切持ち出してるのだ。 まあ、当然の行動だ。 なんせ、大っぴらに情報を盗める機会を逃がす情報部ではないのだ。 さすがだ、と納得の著者であった。 
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