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ロボット兵器の配備

困難な作戦に切り札だ。

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 シナ政府はペキン郊外の情報部の事件を、一切発表しなかった。 おそらく、こんなことができるのは日本軍しかない、と感づいてはいたが。 今回の襲撃は、シナが手も足もでなかった。 体面とメンツを重んじるシナは一切を認めなかったのだ。 そして、日本政府もダンマリを決め込んだ。 どこぞの国のような告げ口外交などは、やらない日本政府だ。 だが、日本政府は1枚の強烈な切り札を手に入れた。 7人の少女の操るロボット兵器だ。 ウイグル草原にロボット訓練所が造られた。 そして、7人の少女と7人のレンジャー隊員と7機のロボットが模擬家屋やビル、または軍事施設を想定して訓練の毎日だ。 やれば、やるほど兵器は学習して、実戦に強くなった。 しかし、この切り札には弱点があった。 それは、補充が利かないのだ。 なぜなら、シナの人間爆弾としての少女らを救出してのオマケみたいな人材だからだ。 母親も、認めている。 補充が利かない兵隊であり、これっきりなのだ。 「なんとか、補充が・・・」 「そりゃ無理だ。」 情報部の幹部は断言する。 シナの非道な人間爆弾の救出作戦での偶然の結果なのだ。  足りないからとウイゲル地区で、新たなロボット兵器の少女を募集なぞできない。 「それは、わかるが、惜しい。」 「これほどの切り札は無い。」 確かに、作戦で、少女に死亡は無い。 それに、情報部の作戦にロボット兵器ほど有用な兵器もないのだ。 「なんとか、できないかな。」 情報部はとうとうアイシャに、「アイシャ、こんなこと聞けないがいいか?」 もう、日本語ペラペラのアイシャが、「え、え、なんでも?」 「じつは、現在7人だが。」 「ハイ。」 「・・・・・」 とても言えない。 「増やしたいんですか。」 「わかるか。」 「それは、当然でしょ。」 アイシャもロボット兵器に自身が欠かせないことくらい、わかる。 「適正試験と心理テストを組み合わせれば人道には反しないかと。」 「しかし。」 「敵に捕らわれた人質や被害者らを救出するのに、ロボットほど優れたヤツはいません。」 「そうだが。」 「それに、私は、神託でムスリムを助けたのです。」 「え、神託。」 「まあ、信じられないでしょうが、マホメット様からの・・・」 アイシャは、とうとう神託を打ち明けた。 そして、ムスリムにかぎりません、違法な人質や被害者を助けるのにアラーの神は差別しないのです。」 「わたしが、ウイグル人の私と同じ少女を募集します。」 「もちろん、母親らの同意も取り付けます。」 「ですから、費用は?」 アイシャは下から幹部をうかがう。 アイシャの決めポーズだ。 「あ、あ、もちろん、情報部がすべて負担しよう。」 「それならOKです。」 アイシャは、ウイゲル地区で、日本企業の女子事務員募集の中にロボット兵器操縦者の心理テストや試験を潜りこませた。 それなりの募集人員から、テストで選ばれた数人が選抜されて呼ばれる。 とある、建物の中だ。 日本企業の女子事務員の応募で、テストの結果、本試験となり、4人の少女が・・・どんな本試験だろうか?
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