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ウイグル地区
満州国に割譲されたウイグル地区
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そして、賠償金をウイグル地区の割譲で、納めた紛争解決会議が終わる。 そして、満州軍の破壊された施設は日本の軍事産業により再建された。 その代金は、ウイグル地区の地下権益を満州国から日本国へ渡すことで、まかなったのである。 シナは知らなかったし、開発する能力もないが、ウラン鉱脈が衛星の赤外線や紫外線写真で、あることが判明しているのだ。 他にも、多々あるのだ。 しかし、シナには開発能力がないから宝の持ち腐れだったのだ。 人間爆弾事件は、シナからウイグル地区を取り上げて、満州国へ、そして地下資源が日本国へ流れることとなった。 満州国の基地は日本の軍事技術のレーダーや通信装置などが、備えられた。 新たに、作られてウイグルの人間爆弾のバラックは取り壊されて、スパイは開放されたのである。 しかし、面白くないのは、ソ連だ。 シナが勝手に(まあ、シナの勝手だが。)ウイグル地区を満州国へ割譲したことで、ソ連はシナとの紛争はなくなったが、満州国になっただけだ。 シナより、やっかいな相手だ。 満州国の背後には米軍と日本軍がいるからだ。 日本国、資源開発局に通信が入った。 「見つかったか。」 通信の暗号テープを解読機にかけていた技官がいう。 「どうしたのだ。」 「ウイグルで、天然ガスが出たそうです。」 「もう、見つかったのか。」 「さすが、衛星写真を解析して位置を特定しますから、掘削の的中率は高いですね。」 「山師といわれずに済むからな。」 「掘って、出ないことが多いですから。」 「石油も、間違いないな。」 「そうです、満州までパイプラインで、大連から油槽船なら近いですから。」 「うむ、総理に報告案件だな。」 大東亜戦争の原因のひとつが石油の日本への禁輸であった。 その日本の弱点が、ひとつ解決された。 政府には、なぜ利益にならない砂漠に金をかけるのかとの、野党からの非難が、しかしこれで、野党はダンマリだ。 日本に必要な物は燃料だ。 原料だ。 加工する技術も加工する職人も国内にいるのだ。 それも、世界最高の技術人が、ホウキで掃くほどいるのだ。・・・ ここは、満州国のウイグル地区だ。 ウイグル地区はイスラム教が主な宗教である。 主に遊牧民が多く、工業は、ほとんど無い。 羊の羊毛が主な収益源だ。 まあ、本土のようなマイカーは夢だ。 移動は馬かラバだ、馬車は金持ちだけだ。 それが、満州国の属国となり、日本の資本が入り始めた。 なんでも、砂漠からガスという、燃える空気みたいなものを採ってるらしい。 そこの技師らが、食堂の係り、つまり給食員を募集していた。 貼り紙が出る。 ウイグル語で、「給食係を募集、年齢16歳以上、男女問わず。」とある。 それを、見たウイグル族のモハドは、自身の娘らがたくさん(男子が欲しかったモハダだが。)いて、生活に余裕がないので、娘らを応募させた。 募集人員は50人と多かった。 それで、16歳以下も12歳から幼女まで応募が多々あった。 人選したのは、日本人オタク(技師は大抵オタクなのだ。)の杉田君だ。 妄想オタクは、オナゴならと全員採用してしまう。 しかし、全員がムスリム(イスラム教の信者)だからヒジャブ(スカーフ様のもの)で顔を半分覆っている。 まあ、それが、オリエント風で悪くはないが。 採用の翌日から給食員の研修は始まった。
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