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シナと満州国の紛争交渉

独逸帝国からの裏工作

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 危機管理局の岸田技官は上司から、シナの人間爆弾への対策の草案を作るようにと・・・ 「なんの、罰ゲームだ。」 が感想だが、ウイグルの6人が親子ともに暮らしている様子を観てから、気合をいれて作成したのだ。  まず、独逸帝国からの圧力だ。 シナは潜水艦など高度な軍事技術は独逸帝国に頼らざるをえないのだ。 日本はシナの仮想敵国だからだ。 そこで、ロンメロ将軍に書簡を書いた。 ウイグル少女の人間爆弾を事実として、シナの政策の非人間性を暴露する。 書簡は総理の同意はとうぜんだ。 そして、満州国とシナとの先の紛争の交渉に組み込むこととしたのだ。 まだ、賠償など、詳細までは解決していなかったのだ。 満州国の協力が不可欠である。 そして、最終の案として、満州国による、ウイグル地区の割譲だ。 シナから賠償請求してウイグル地区を満州国へ組み入れる案だ。 ウイグル人の全面的保護しか解決にはならない。 少数民族に対するシナの侵略を許してはならない。 それに、ソ連との国境にシナも満州国という緩衝地帯があることに悪い気はしないはずだ。 所詮、砂漠の不毛の土地だ。 シナも満州国へ下げ渡した形にすれば納得するだろう。 以上が、岸田案であった。 岸田の上司は、「まあ、上申してみよう、局としてだからな。」 と念を押す。 「はい、責任は局ということだ。」 「わかっているよ、まあ悪くない案だ。」・・・・数日後の奉天公園でのシナと満州国の紛争解決会議だ。 「満州国は、以上の賠償金を要求するものです。」 と書類をシナの高官に渡した。 見る、上から目線で、下の書類を・・・なんと、この額は、シナの国家予算より多いではないか。 「ふん、やけに賠償金が盛りすぎだが。」 「それは、基地のすべての施設が爆破攻撃されたからです。」 「なんせ、日本国から買ったレーダー施設は安くありません。」 「それに、通信施設や発電施設など、もう散々です。」 「すべて、日本製の高級品です。」 「ここに、日本国からの修理見積もりが。」 と、追加の書類をだす。 本当は半分もしないのだが、岸田書簡の作戦だからだ。 そして、助け船を満州の高官が出した。 「まあ、借財でもいいんですが、天下のシナ大帝国が借金など。」 「あたりまえだ、わがシナ大帝国は、これくらいの金なぞ。」 しかし、シナの高官は内心思う、無い袖は振れないと。 そこで、さらに助け船だ。 「そういえば、ソ連との国境で、おたくはもめているとか。」 「ふむ、まあ、ソ連とのウイグル国境は砂漠で、なんともできないが。」 「では、ウイグル地区との交換なら手を打ちますが。」 「え、ワケを聞こうか。」 「満州国もソ連とは国境でもめています。」 「そうだな、今回の紛争もソ連からの分もあるからな。」 とシナの高官だ。 「その交渉で、ウイグル地区が満州国ならソ連は満州国より、ウイグル国境が脅威となります。」 「ふむふむ。」 「それで、ウイグル地区が満州国となれば、ソ連との紛争はウイグル地区へ移動するのです。」 「そうなると、砂漠地帯ですから、満州国としても、ありがたいのであす。」  「そうなるか、そうか、国民が住んでないからな、そういう解決もありか。」 「満州国も2国との紛争は避けたいのです。」 なんともこじつけ感が拭えないが。 ひとつの解決策ではあるのだ。 シナの高官も砂漠が緩衝地帯となれば、シナとしても万々歳である。 あんな、不毛の地なぞ、この賠償とのトレードなら安いものだ。 シナの高官は本国に確認を取る。 燕大将軍は、「あの砂漠か、満州にくれてやれ。」と上から目線の承認だ。 燕大将軍は、独逸帝国からの秘密書簡を手に、「やばい、ところだった、独逸帝国に人間爆弾がバレたら・・・」 ヒヤ汗が落ちる。 ロンメロ将軍からの書簡には、先の満州紛争で米国の基地でのスパイ捕縛を匂わせていたからだ。 内容は明かせないが、ロンメロ将軍は子供に対して異常なほどの愛情というか、こだわりがあるようだ。 それを、知っている燕大将軍だ。 もし、少女の人間爆弾がバレたら独逸帝国からの国交断絶もありえるからだ。 燕大将軍はロンメロ将軍の要望に答えることで、ロンメロからの怒りを抑えたのだ。 ロンメロ将軍の要望、それは著者も・・・・・
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