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条約の締結
米国、英国の承認
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官邸で、ロンメロは山田総理と会談する。 そこに、大画面のテレビだ。 なんと、衛星通信で、米国の大統領、英国首相と同時会議がリアルタイムで、開催できるらしい。 話には聞いていたが、画面の大統領は、確かに本人だ。 米国や英国は時差で、時間が遅いから申し訳ないが。 四ケ国会議が始まる。 世界の頂点である、米国、そして2位の英国、軍事立国の日本、そして3位の経済圏(フランスからスペイン、イタリーなど)を持つ我らが独逸帝国だ。 ロンメロは勧められて着席した。 山田総理は会議の冒頭に、「独逸帝国の普通選挙を条件に不可侵条約を締結します。」 と、ぶち込んだ。 米国や英国も否は唱えなかった。 ロンメロは困る、時期が早すぎる。 しかし、このチャンスを逃がしては2度は無いのだ。 あせる、ロンメロだ。 そこに、政府役人から、「ロンメロ将軍、お電話です。」 「だれから?」 「夫人からですが、早急にとのことで。」 「わかった、どこへ。」 「こちらです。」 ロンメロは無線電話室へ案内された。 役人が、「盗聴はいたしておりません、安心してお話ください。」 えらく、親切な役人だ。 電話を取る。 「ロンメロだ。」 「あなた、フローラよ、ハンナ夫人から確約を取ったわ。」 「なんの。」 「仮想敵国条項の破棄よ。」 「ほんとうか?」 「え、え、だから普通選挙を、それも男女平等が条件らしいわ。」 「わかった、ありがとう。」 ロンメロは電話を切った。 会議場に着席する。 山田総理が・・・ ロンメロは「独逸帝国は男女平等の普通選挙を確約する。」 山田総理が、ロンメロが男女平等と言ったことに反応したことを、ロンメロは見逃さなかった。 「そうですか。」 安心したように、山田総理が手を差し出した。 ロンメロは硬く握手する。 大画面の米国の大統領、英国首相も安心した顔だ。 その場で、独逸帝国と日本国の条約文章にロンメロと山田総理のサインが入る。 互いに交換して、自身のサインを入れる。 条約が問題なくいけば、米国や英国も同様の条約を・・・は問題ないようだ。 ロンメロは、とりあえず、国の保全に成功した。 このまま、独逸帝国の混乱が続けば英国や米国が介入する可能性があったのだ。 その後ろには日本がいるのだ。 50年の差の軍事技術の国が背後にいるのだ。 独逸帝国の敗北はあきらかだ。 その危険が去ったのだ。 少なくとも、日本は条約を破ったことは過去から1度もないのだ。 そして、山田総理は四カ国会議を通年での開催を進言する。 現在のサミットみたいな会議だ。 普通選挙が実施されれば、独逸帝国も民主国家である。 ソ連やシナとは違うのだ。 山田総理は、陸軍では世界最強の軍隊とおぼしき独逸帝国からの脅威を防ぐことができた。 そろそろ、副総理に後を託したい総理だった。・・・・
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