大東亜戦争を回避する方法

独逸帝国の改革

日本と不可侵条約を・・・

　話が飛んで申し訳ないが、独逸帝国の件だ。　ロンメロ改革の元、独逸帝国は独裁全体主義を改変していった。　それは、ロンメロ将軍のカリスマ性があってできることだった。　先のシュリーマン総帥を退けて、悪名高いゲシュタポを改変した。　無双、独逸陸軍はロンメロ将軍配下であるから問題なく改変は進んだ。　問題はソ連の攻撃により、全滅に近いダメージを受けた海軍だ。　もとより、Ｕボートしか戦力たるものが無く、ロンメロにも海軍は知識外であり、手を出し辛いところであった。　 飛行軍は、先の双発戦闘機が英国のファルコンとトントンの空戦性能であったので、破れたとはいえ、再起は可能であったのだ。　「ロンメロ将軍、お呼びですか。」　「うむ、君には日本に出向いて、アベいや山田ロンメロ会談のアポを取ってきてもらいたい、先に日本から譲渡された、４発旅客機を使ってよい。」　「え、いいんですか？」　ロンメロの側近が、「将軍に二言はない。」　と呼ばれた外務次官に伝える。　先のロンメロ、山田会談で、日本から４発旅客機をお土産にもらった。　それが、独逸帝国専用機になっていた。　独逸帝国と日本を空路で飛べる、独逸帝国で唯一の飛行機であった。　エンジンはレシプロだから独逸でも整備はＯＫだからだ。　とうぜん、グルップ重工が関わってくる。　現在、同型機をグルップで開発中だ。　ギガントでは、独逸から日本までは無理だからだ。　エンジンの信頼性に置いて数十年の技術格差があるのである。　独逸軍事技術も、まだ飛行機では日本には及ばないのだ。　それを、知らしめるために山田総理はロンメロ将軍に４発機をプレゼントしたのである。　２４時間の連続飛行で、日本の羽田に４発機は着陸した。　独逸帝国の外務次官は山田総理にアポを取り、会場や期日を情報交換する。　場所は日本国の迎賓館で、期日は３０日後と決定された。　そして、ロンメロ将軍の悲願であった、今上陛下への謁見の可能性もでてきたのである。　暗殺された、ゲッペルン総帥が影で望んでいたことらしい。　外務次官は、大きな土産を持って独逸帝国へ帰っていった。　「総理、独逸との不可侵の件は。」　「うむ、米国や英国からは了承を得ている、とりあえず日本と独逸との条約で、様子を観るようだ。」　「すぐには、信用できませんからね。」　「そうだな。」　「日本と独逸は離れているから不可侵条約も締結しやすいからな。」　「英国なぞドーバーだけですからね。」　「保険は英国も掛けておきたいのだろう。」　水上戦車やギガントが英国は、いまだにトラウマなのだ。　「独逸帝国からは、海軍の建て直しを援助要請がきていますが。」　海軍大臣が総理に相談だ。　「Ｕボート技術と日本のイ号との技術交換もですが。」　「独逸帝国は全面的に開示するとのことですが。」　「シナと違って独逸は約束は守るからな。」　「では、総理は開示で？」　「互いに得るものは大きいだろう。」　「シナに配備の独逸Ｕボートの情報もあるからな。」　「それは、大きいですね。」　「しかし、シナがどうでるか。」　なんとも混沌としてきた日本海である。