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ギガント離陸する。

また、満州国か・・・・

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 シナのシャンヘイ飛行場だ。 
夜間に離陸する4発プロペラ機が多数だ。 
 ギガント攻撃機が離陸していた。 
夜間飛行訓練を受けた操縦士が2名づつ、あとは、75ミリ砲を操作する乗員が2名ほどだ。 
 80機で、全員で320名であるから集中訓練により、使える軍人であるようだ。 
護衛戦闘機は複葉機型戦闘機が護衛として付随したいた。 
 速度は500キロほどだから複葉機でも十分、追尾できたのだ。 
夜間であるから、偵察衛星では、捉えることができなかった。 
 それに、目標は満州国の奉天城のようだ。 
皇帝を暗殺すれば満州国が混乱して、シナの軍門に下ると踏んだようだ。 
 皇帝が亡き者になれば、米国も日本も守るべき者がいなくなるからだ。 
半島の使えない降下兵で失敗したシナはソ連の改良した地上攻撃機で白黒をつける気のようだ。 
 戦車隊の進軍なら、日本軍の空母からの援軍も間に合う。 
しかし、航空機のいきなりの夜間爆撃では、間に合わない。 
 それに、日本はシナとの全面戦争を望まないことは、バレていたのだ。 
先の、半島の降下兵での進軍を地域紛争で終わらせたからだ。 
 燕大将軍は、日本と米国は大々的には介入しないと踏んだのだ。  
独逸帝国との和平の話が盛り上がってるのだ。 
 ここで、開戦はない。 そう、燕大将軍は考えたのだ。 
おそらく地域紛争で終わらせるつもりの米国と日本だ。 
 そこで、満州国の国境を数キロでもシナ側に取り込みたいのである。 
満州国の皇帝が亡き者になれば、次期皇帝はオトコがいないのだ。 
 それに王妃は日本国で、現役の高校生だ。 
うわさでは、もう満州国へは帰らないらしい。 
 なら、満州国の奉天までの半分をシナがもらってもよいではないか、それが、燕大将軍の掲げる燕ラインだ。 
現実に米国の基地はハルピンや大連で、奉天にはないのだ。 
 ハルピンから大連までの縦割りで半分シナが盗るのである。 
十分に勝算がある計画だ。 
 燕大将軍はシャンヘイ飛行場で、飛び立つギガントを見て確信したのである。 
満州国には米軍は戦車隊のみだ。 
 日本軍はいないのだ。 
それに満州国飛行軍は複葉の旧式で、十分にシナが勝てる相手だ。 
 それに、夜間の奇襲である。 
日本軍の空母は間に合わない。 
 山田総理は独逸帝国との会談に夢中だ。 今のうちなら勝てる。 
 シナは孫子の兵法である。 
勝てる相手にしか戦いは挑まないのである。 
 日本軍の空母や飛行軍が、対応が遅れることを確認しての作戦であった。 
米軍の基地の非常警報が鳴り出した。 
 そのときは、すでにギガント攻撃機は奉天上空だ。 
日本軍の日本海に展開するアメノウズメに急報が入ったのは、奉天城が75ミリ砲で蜂の巣になるつつあるころだ。  
 なにもかもが、遅いのであった。 
75ミリ砲は半島の降下兵より、はるかに役にたち、奉天城は3分ほどで、瓦礫の山と化した。 
 皇帝の安否はわからない。 
奉天城の警備隊は、全員が戦死だ。 
 女官達は、寝込みを襲われて、全員が・・・・だ。 
かなり時間がすぎて、やっと米軍戦車隊が到着したのである。 
 奉天市は空爆にあって、瓦礫の町に成り果てていた。 
シナに、手も足もでない米軍と日本軍であった。 
 空母艦隊は日本海に浮かんでいるだけであったのだ。 
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