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派遣日本軍の帰還の時が来たようだ。
対ソ連へ舵を切る日本軍!
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「マツモト中尉殿。」と、伝令が通信文を運んできた。
「あ、あ、ごくろうさん。」と、伝令へ労い通信文を受け取る。
「ん、なんだ。」「とうとう、帰還するのか。」と、声が出る中尉だ。
「どうしたんだ。」と、隣にいたアランが寄ってくる。
「どうやら、派遣日本軍へ帰還命令がでたようだ。」と、答えるマツモト君だ。
「そうか、やはりソ連への対応だな・・・」と、アランがいう。
「日本海軍は3隻の潜水艦隊と工作船やら、対ドイツへの英軍の作戦に協力してくれたからな。」
「さすがに、ドイツ帝国も英国よりソ連を意識するようになったんだな。」
「建国したころは、それほどでもなかったんだが・・・」
「最近はソ連も国が安定してきたとかで、東欧諸国との国境が騒がしいからな。」
「ポーランドやノルウェーの国境線で紛争が絶えないとかと、聞いてるが・・・」
「まさか、ここまでソ連はやってこないだろう。」と、マツモト君だ。
「そうだが、安心はできないぞ。」「なんせ、我が英国は君主国家だ。」
「うむ、それはオレの故郷の日本と同じだな。」
そうなのだ、日本は現在も君主国家なのである。
今上陛下がシラス国の日本国なのだ。
「ところが、ソ連は労働者の国と言ってるが・・・現実はクレムリンの独裁国家だからな。」
「つまり、王が労働者の力あるヤツに替わっているだけだからな。」と、アランがこき下ろす。
そうなのだ、ソ連は共産党という1党独裁の強権国家だ。
「共産党は仲間内の粛清が激しいとも聞くからな。」
「オレは、大嫌いだ。」と、アランが宣言する。
「おお、もちろんオレはマーガレツト王女様へ忠誠を誓った騎士だ。」
「だから、オレも共産主義は大嫌いだ。」と、仲が良い二人である。
「共産主義は王政を認めない、それにロシアの皇帝一家を粛清したからな。」
「ユダヤ人もヤルことが、えげつないな。」と、マツモト君だ。
「我が日本は維新の改革でも徳川の将軍は生きてるぞ。」と、マツモト君がいう。
そうなのだ、明治政府は封建体制の将軍を粛清しなかったのだ。
なぜなら、大政奉還を宣言したからだ。
武士側と勤王側と紛争はあったが・・・一部の地方を巻き込んだだけで戦乱にはならなかったのだ。
(しかし、長州は東北で庶民へ酷いことを・・・同じ国民なのに・・・会津の農家を襲ってレイプや略奪を繰り返した長州兵なのだ。)
これは、同じ国民として恥なのだ。 長州は酷い國なのだ。
話を戻そう。
「そうか、対ソ連のために派遣軍は帰還せざるを得ないんだな。」と、残念そうなマツモト中尉だ。
なぜなら、同じ人種だからである。
いくら、マーガレツト王女様がマツモト君を可愛がっても・・・マツモト君は日本生まれだからである。
「それは、わかるが・・・我はマツモトを騎士から外すことはないぞえ。」と、王女様は絶対の信頼をマツモトへ寄せるのだ。
なぜなら、日本人は裏切らない人種だということを知ってるからである。
シナで1850年ごろ太平天国の乱が勃発したのだ。
当時、シナの上海には外国の居留地があり・・・シナ人からは攻撃の対象であった。(外国人排斥は、どこでもあるのだ。)
それで、太平天国の賊どもは居留地を襲ったのだ。
雪崩を打って襲い掛かるシナの賊へ、唯一対抗できたのは日本軍だけだった。
それも、統率がとれて規律正しく動き、賊どもに怯まず・・・
居留地の外国人の家族を保護して・・・(シナの賊は蛮刀で居留民の首を狩るのだ。)
死の恐怖におびえていた居留地の家族は、日本軍様々だったのだ。
それが、日英同盟締結のカギになったのは有名な史実なのである。
雲霞のごとく襲い掛かるシナの蛮賊にも、まったく怯まない日本軍は居留民にとり救いの神だったのだ。
その当時の話を大叔母から聞いていたマーガレツト王女様なのだ。
だから、マツモト少尉(当時)を騎士として任命したのである。
それに、答えるべくマツモト君は故郷への憐憫を捨てたのである。
「いままで、大儀でおじゃる。」と、派遣軍送別式典が・・・
工作船のアリタ艦長以下の派遣軍へ、大女王様自らのお言葉が・・・
「日本と英国の航空路が開設されましたから、すぐに応援へ駆けつけますぞ。」と、アリタ艦長がいう。
英国の植民地経由ではあるが・・・とうとう、飛行艇による定期航空路線が開設されたのだ。
それで極東の日本と欧州の英国と最短で3日の旅が・・・
いままでは、船便で30日から20日は・・・かかっていたのだ。
シベリア鉄道は、ソ連の管理下で運用は定かではない・・・
ソ連が国内で、どんな非道な粛清をやってるか・・・鉄のカーテンは見せてはくれない・・・
ポーツマス軍港を抜鋲する工作船トヨダと駆逐艦、および潜水艦隊だ。
「さびしくなるな。」と、マツモト君が手を振りながらいう。
「マツモト、午後から反省会が・・・」と、アランがいう。
そうだった、午後から派遣軍との連携についての反省会(カラオケ大会)が予定に入っていたのだ。
「うわぁ、またかよ・・・」と、マツモト君が・・・音痴なのだ・・・
「なにも、反省会は日本海軍の伝統なのだから・・・英王立海軍が真似なくても・・・」
「なにを、言ってるんだ。」と、アランだ。
「我が、王立海軍が日本から唯一学んだのが反省会だぞ。」
「君たちの文化なのだから、もっと誇りを・・・」
「あ、あ、わかったよアラン君。」
「しかし、上陸用戦車を潜水艦へ搭載する試験をやらねば・・」と、苦しい言い訳をするマツモト艦長だ。
「いや、反省会が優先するのだぞ。」と、アランがいう。
そこへ、マーガレツト王女様が・・・
「王女様、上陸用戦車の試乗が・・・」と、逃げる言い訳を考えるマツモト君だ。
なんでも乗りたがる美幼女の王女様を出汁にしようと・・・
ドイツ帝国のドーバー越を、3度跳ね返したポーツマス軍港の平和の・・・ひと時である。
「あ、あ、ごくろうさん。」と、伝令へ労い通信文を受け取る。
「ん、なんだ。」「とうとう、帰還するのか。」と、声が出る中尉だ。
「どうしたんだ。」と、隣にいたアランが寄ってくる。
「どうやら、派遣日本軍へ帰還命令がでたようだ。」と、答えるマツモト君だ。
「そうか、やはりソ連への対応だな・・・」と、アランがいう。
「日本海軍は3隻の潜水艦隊と工作船やら、対ドイツへの英軍の作戦に協力してくれたからな。」
「さすがに、ドイツ帝国も英国よりソ連を意識するようになったんだな。」
「建国したころは、それほどでもなかったんだが・・・」
「最近はソ連も国が安定してきたとかで、東欧諸国との国境が騒がしいからな。」
「ポーランドやノルウェーの国境線で紛争が絶えないとかと、聞いてるが・・・」
「まさか、ここまでソ連はやってこないだろう。」と、マツモト君だ。
「そうだが、安心はできないぞ。」「なんせ、我が英国は君主国家だ。」
「うむ、それはオレの故郷の日本と同じだな。」
そうなのだ、日本は現在も君主国家なのである。
今上陛下がシラス国の日本国なのだ。
「ところが、ソ連は労働者の国と言ってるが・・・現実はクレムリンの独裁国家だからな。」
「つまり、王が労働者の力あるヤツに替わっているだけだからな。」と、アランがこき下ろす。
そうなのだ、ソ連は共産党という1党独裁の強権国家だ。
「共産党は仲間内の粛清が激しいとも聞くからな。」
「オレは、大嫌いだ。」と、アランが宣言する。
「おお、もちろんオレはマーガレツト王女様へ忠誠を誓った騎士だ。」
「だから、オレも共産主義は大嫌いだ。」と、仲が良い二人である。
「共産主義は王政を認めない、それにロシアの皇帝一家を粛清したからな。」
「ユダヤ人もヤルことが、えげつないな。」と、マツモト君だ。
「我が日本は維新の改革でも徳川の将軍は生きてるぞ。」と、マツモト君がいう。
そうなのだ、明治政府は封建体制の将軍を粛清しなかったのだ。
なぜなら、大政奉還を宣言したからだ。
武士側と勤王側と紛争はあったが・・・一部の地方を巻き込んだだけで戦乱にはならなかったのだ。
(しかし、長州は東北で庶民へ酷いことを・・・同じ国民なのに・・・会津の農家を襲ってレイプや略奪を繰り返した長州兵なのだ。)
これは、同じ国民として恥なのだ。 長州は酷い國なのだ。
話を戻そう。
「そうか、対ソ連のために派遣軍は帰還せざるを得ないんだな。」と、残念そうなマツモト中尉だ。
なぜなら、同じ人種だからである。
いくら、マーガレツト王女様がマツモト君を可愛がっても・・・マツモト君は日本生まれだからである。
「それは、わかるが・・・我はマツモトを騎士から外すことはないぞえ。」と、王女様は絶対の信頼をマツモトへ寄せるのだ。
なぜなら、日本人は裏切らない人種だということを知ってるからである。
シナで1850年ごろ太平天国の乱が勃発したのだ。
当時、シナの上海には外国の居留地があり・・・シナ人からは攻撃の対象であった。(外国人排斥は、どこでもあるのだ。)
それで、太平天国の賊どもは居留地を襲ったのだ。
雪崩を打って襲い掛かるシナの賊へ、唯一対抗できたのは日本軍だけだった。
それも、統率がとれて規律正しく動き、賊どもに怯まず・・・
居留地の外国人の家族を保護して・・・(シナの賊は蛮刀で居留民の首を狩るのだ。)
死の恐怖におびえていた居留地の家族は、日本軍様々だったのだ。
それが、日英同盟締結のカギになったのは有名な史実なのである。
雲霞のごとく襲い掛かるシナの蛮賊にも、まったく怯まない日本軍は居留民にとり救いの神だったのだ。
その当時の話を大叔母から聞いていたマーガレツト王女様なのだ。
だから、マツモト少尉(当時)を騎士として任命したのである。
それに、答えるべくマツモト君は故郷への憐憫を捨てたのである。
「いままで、大儀でおじゃる。」と、派遣軍送別式典が・・・
工作船のアリタ艦長以下の派遣軍へ、大女王様自らのお言葉が・・・
「日本と英国の航空路が開設されましたから、すぐに応援へ駆けつけますぞ。」と、アリタ艦長がいう。
英国の植民地経由ではあるが・・・とうとう、飛行艇による定期航空路線が開設されたのだ。
それで極東の日本と欧州の英国と最短で3日の旅が・・・
いままでは、船便で30日から20日は・・・かかっていたのだ。
シベリア鉄道は、ソ連の管理下で運用は定かではない・・・
ソ連が国内で、どんな非道な粛清をやってるか・・・鉄のカーテンは見せてはくれない・・・
ポーツマス軍港を抜鋲する工作船トヨダと駆逐艦、および潜水艦隊だ。
「さびしくなるな。」と、マツモト君が手を振りながらいう。
「マツモト、午後から反省会が・・・」と、アランがいう。
そうだった、午後から派遣軍との連携についての反省会(カラオケ大会)が予定に入っていたのだ。
「うわぁ、またかよ・・・」と、マツモト君が・・・音痴なのだ・・・
「なにも、反省会は日本海軍の伝統なのだから・・・英王立海軍が真似なくても・・・」
「なにを、言ってるんだ。」と、アランだ。
「我が、王立海軍が日本から唯一学んだのが反省会だぞ。」
「君たちの文化なのだから、もっと誇りを・・・」
「あ、あ、わかったよアラン君。」
「しかし、上陸用戦車を潜水艦へ搭載する試験をやらねば・・」と、苦しい言い訳をするマツモト艦長だ。
「いや、反省会が優先するのだぞ。」と、アランがいう。
そこへ、マーガレツト王女様が・・・
「王女様、上陸用戦車の試乗が・・・」と、逃げる言い訳を考えるマツモト君だ。
なんでも乗りたがる美幼女の王女様を出汁にしようと・・・
ドイツ帝国のドーバー越を、3度跳ね返したポーツマス軍港の平和の・・・ひと時である。
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