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後部をヤラれるマークⅣ型が・・・
これでは、マッカート少佐のひとり勝じゃないかっ!
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マークⅣ型戦車が9両(1両はヤラれた。)横一列の隊形で攻撃してくる。
戦車戦では、やらない隊形だ。
派遣軍(日本海軍)の車長(軍曹)が、「くそっ、こちらが1両だと思って・・・」と、悪態を突く。
「普通、あんな隊形はダメなんですが・・・」と、車内有線でいう車長だ。
「ほう、どこがダメなんじゃ。」と、マッカート少佐が聞く。
「じゃあ、いまお見せしますよ。」と、操縦手と砲手に合図だ。
「Ⅳ型の背後へ廻り込め。」「そして、連続砲撃をかますぞ。」「おう!」と、隊員が答える。
模擬戦とはいえ、戦車での戦いだ。 それなりの雰囲気はある・・・
まあ、演習訓練と同じだ。
時速をいかして・・・魔改造戦車はマークⅣ型の背後へ・・・あっという間に、廻り込んだ。
マークⅣ型の指揮を執っていた英陸軍のトムソン大尉は・・・「いかん、散開しろっ。」と、叫ぶが・・・
マークⅣ型の無線機は隊長車しか無いのだ。
そこで、あわてて旗を振るが・・・速度が8キロ毎時のマークⅣ型では・・・後の祭りなのだ。
懸命に散開しろっ、と叫ぶトムソン大尉を尻目に・・・
マークⅣ型9両の背後へ廻り込んだ魔改造戦車は・・・
「いけぃ、好きに攻撃しろ。」「マッカート少佐の許可は取ったぞ。」
マークⅣ型の背後からの攻撃は距離が近いのだ。
それで、照準は目分量でOKである。
なんせ、マークⅣ型のお尻は大きいからだ。
「ドウン。」「ドウン。」「ドウン。」
「おい、次だ。」「ハイ。」と、装填手が砲弾ラックから次弾を取り出す。
その頃には、さすがの亀の速度のマークⅣ型も旋回を・・・それが、変速機を操作するだが・・・
変速は左右のレバーを操作して無限軌道の速度を遅くするのだ。
その速度の差異で旋回をするという、とんでもない変速装置だったのだ・・・
「うわぁ、なんだ!」「どうしたんだ。」
3両のマークⅣ型が赤判定だ。
「おお、これで4両減ったぞ。」と、マッカート少佐が叫んだ。
「もう、勝利は確実だぞ。」と、勢いづくのだ。
「これは、風がこちらへ吹いてるぞ。」
「この、チャンスを逃してはならんぞ。」と、マッカート少佐が繰り返す。
「わかりました。」「おい、再度の攻撃だ。」
「超信地旋回だっ。」と、指示を操縦手へ出す軍曹だ。
「ハイ。」と、返事と同時に魔改造戦車は、その場で・・・瞬間にクルリだ。
砲塔内の助手席のマッカート少佐が、ひっくり返ったのだ。
座席ベルトを締めていなかったのだ。
装填手が、あわてて介抱する・・・「ん、大丈夫だ、すまない。」
座り直してベルトを締める少佐である。
アタマは戦車帽をかぶっていたから、何ともなかったが・・・
戦車帽は、内部の装置へ頭部をぶつけてもケガをしないように規則で定まっていたからだ。
敵の砲撃を喰らうと・・・衝撃がハンパ無いからだ。
そして、旋回と同時に・・・まだ、マークⅣ型は方向変換が途中だったのだ・・・
「よし、再度の後部へ攻撃だ。」
「装填手、用意はいいか?」
装填手が模擬砲弾を、すばやく砲身へ放り込む。
そして、砲手が砲撃だ。
もう、マッカート少佐の合図を待ってる暇はないからだ。
そして、3両を行動不能判定を勝ち取ったのだ。
「よし、あとは3両だぞ。」と、勝利を確信したマッカート少佐だ。
もう、1000ポンドは、目の前だ!
「いかん、これではヤツのひとり勝ではないかっ!」
「これほどの差が・・・あるなんて。」
「まさに、悪夢だ。」
「おい、どうなってんだよ。」と、陸軍幹部は右往左往だ。
いままで、英国陸軍は日本海軍は知らない存在だったのだ。
日本陸軍はドイツ陸軍の影響が強かったのだ。
英国海軍は日本海軍の先生だ。
それで、英陸軍は・・・今、初めて日本海軍に接触したも同然なのである。
それが、日本海軍の改造したマークⅣ型戦車1両に、10両の英陸軍の戦車が手も足もでないのだ。
相手は、陸軍では無いのだ。 海軍だ。
陸戦では、海軍なぞが陸軍に勝てるわけがないのが常識だったのだ。
それが、今・・・崩れつつあるのだ。
それも、10対1という差があってもだ。
同数なら、瞬殺ということだ。
「どうりで、英王立海軍が日本海軍と仲が良いのか・・・わかったぞ。」と、今更な・・・ことなのだ。
残った3両も・・・瞬殺だった・・・
赤い旗が10本建って・・・賭けはマッカート少佐の大勝利に終わったのだった。
にわか成金となった少佐だ。
日本円で1000万円という臨時収入なのだから・・・
「何に、使おうかな・・・」 どうぜ、働いて得た金でないから・・・残ることはないのだが・・・
賭けで儲けた金なぞ、あぶく銭だからだ。
すると、少佐の部下が・・・「少佐、魔改造代金の請求が・・・」と、紙切れを渡す。
賭けに負けた陸軍幹部もバカではない。
今回の魔改造費用はシャレにならない軍事費が・・・
その補填をしてもらおうと・・・画策したのである。
もちろん、魔改造費は1000万円では足りないが・・・少しは足しになるのだ。
こうして、マッカート少佐の、にわか成金は瞬殺されたのだった。
「そうは問屋が卸さないな。」と、なぜか納得の少佐だ。
ひとり勝ちは、友人を失くすからだ。
ここは、おとなしく改造費へ補填するマッカート少佐である。
「ううぬ、今回の模擬戦でマークⅣ型の大敗が決まった。」と、陸軍の開発部長がいう。
「これほどまでの差を見せつけられては・・・マークⅣ型の改造は急務だろう。」
「再度のドイツ軍のドーバー越に、備えねばならない。」
そうだ、そうだ、と賛同する幹部連中だ。
「マッカート少佐に、改造主任を・・・」
もう、幹部連中はマッカート少佐へ大任を預けて・・・内心、ざまあなのである。
重責を押し付けられたマッカート少佐は・・・いや、とても否定できる雰囲気ではない・・・
しぶしぶ・・・日本海軍とのマークⅣ型の改造話を進めねばならなくなったのだ。
しかし、しかしだ。
工作船トヨダは潜水艦隊の整備や修理が本来の目的なのだ。
英陸軍のご機嫌取りではないのだ。
今回は、たまたま陸戦隊との共同戦線の結果なのである。
マークⅣ型、全車両の改造なんて・・・工作船だけで、出来るわけが無いのである。
戦車戦では、やらない隊形だ。
派遣軍(日本海軍)の車長(軍曹)が、「くそっ、こちらが1両だと思って・・・」と、悪態を突く。
「普通、あんな隊形はダメなんですが・・・」と、車内有線でいう車長だ。
「ほう、どこがダメなんじゃ。」と、マッカート少佐が聞く。
「じゃあ、いまお見せしますよ。」と、操縦手と砲手に合図だ。
「Ⅳ型の背後へ廻り込め。」「そして、連続砲撃をかますぞ。」「おう!」と、隊員が答える。
模擬戦とはいえ、戦車での戦いだ。 それなりの雰囲気はある・・・
まあ、演習訓練と同じだ。
時速をいかして・・・魔改造戦車はマークⅣ型の背後へ・・・あっという間に、廻り込んだ。
マークⅣ型の指揮を執っていた英陸軍のトムソン大尉は・・・「いかん、散開しろっ。」と、叫ぶが・・・
マークⅣ型の無線機は隊長車しか無いのだ。
そこで、あわてて旗を振るが・・・速度が8キロ毎時のマークⅣ型では・・・後の祭りなのだ。
懸命に散開しろっ、と叫ぶトムソン大尉を尻目に・・・
マークⅣ型9両の背後へ廻り込んだ魔改造戦車は・・・
「いけぃ、好きに攻撃しろ。」「マッカート少佐の許可は取ったぞ。」
マークⅣ型の背後からの攻撃は距離が近いのだ。
それで、照準は目分量でOKである。
なんせ、マークⅣ型のお尻は大きいからだ。
「ドウン。」「ドウン。」「ドウン。」
「おい、次だ。」「ハイ。」と、装填手が砲弾ラックから次弾を取り出す。
その頃には、さすがの亀の速度のマークⅣ型も旋回を・・・それが、変速機を操作するだが・・・
変速は左右のレバーを操作して無限軌道の速度を遅くするのだ。
その速度の差異で旋回をするという、とんでもない変速装置だったのだ・・・
「うわぁ、なんだ!」「どうしたんだ。」
3両のマークⅣ型が赤判定だ。
「おお、これで4両減ったぞ。」と、マッカート少佐が叫んだ。
「もう、勝利は確実だぞ。」と、勢いづくのだ。
「これは、風がこちらへ吹いてるぞ。」
「この、チャンスを逃してはならんぞ。」と、マッカート少佐が繰り返す。
「わかりました。」「おい、再度の攻撃だ。」
「超信地旋回だっ。」と、指示を操縦手へ出す軍曹だ。
「ハイ。」と、返事と同時に魔改造戦車は、その場で・・・瞬間にクルリだ。
砲塔内の助手席のマッカート少佐が、ひっくり返ったのだ。
座席ベルトを締めていなかったのだ。
装填手が、あわてて介抱する・・・「ん、大丈夫だ、すまない。」
座り直してベルトを締める少佐である。
アタマは戦車帽をかぶっていたから、何ともなかったが・・・
戦車帽は、内部の装置へ頭部をぶつけてもケガをしないように規則で定まっていたからだ。
敵の砲撃を喰らうと・・・衝撃がハンパ無いからだ。
そして、旋回と同時に・・・まだ、マークⅣ型は方向変換が途中だったのだ・・・
「よし、再度の後部へ攻撃だ。」
「装填手、用意はいいか?」
装填手が模擬砲弾を、すばやく砲身へ放り込む。
そして、砲手が砲撃だ。
もう、マッカート少佐の合図を待ってる暇はないからだ。
そして、3両を行動不能判定を勝ち取ったのだ。
「よし、あとは3両だぞ。」と、勝利を確信したマッカート少佐だ。
もう、1000ポンドは、目の前だ!
「いかん、これではヤツのひとり勝ではないかっ!」
「これほどの差が・・・あるなんて。」
「まさに、悪夢だ。」
「おい、どうなってんだよ。」と、陸軍幹部は右往左往だ。
いままで、英国陸軍は日本海軍は知らない存在だったのだ。
日本陸軍はドイツ陸軍の影響が強かったのだ。
英国海軍は日本海軍の先生だ。
それで、英陸軍は・・・今、初めて日本海軍に接触したも同然なのである。
それが、日本海軍の改造したマークⅣ型戦車1両に、10両の英陸軍の戦車が手も足もでないのだ。
相手は、陸軍では無いのだ。 海軍だ。
陸戦では、海軍なぞが陸軍に勝てるわけがないのが常識だったのだ。
それが、今・・・崩れつつあるのだ。
それも、10対1という差があってもだ。
同数なら、瞬殺ということだ。
「どうりで、英王立海軍が日本海軍と仲が良いのか・・・わかったぞ。」と、今更な・・・ことなのだ。
残った3両も・・・瞬殺だった・・・
赤い旗が10本建って・・・賭けはマッカート少佐の大勝利に終わったのだった。
にわか成金となった少佐だ。
日本円で1000万円という臨時収入なのだから・・・
「何に、使おうかな・・・」 どうぜ、働いて得た金でないから・・・残ることはないのだが・・・
賭けで儲けた金なぞ、あぶく銭だからだ。
すると、少佐の部下が・・・「少佐、魔改造代金の請求が・・・」と、紙切れを渡す。
賭けに負けた陸軍幹部もバカではない。
今回の魔改造費用はシャレにならない軍事費が・・・
その補填をしてもらおうと・・・画策したのである。
もちろん、魔改造費は1000万円では足りないが・・・少しは足しになるのだ。
こうして、マッカート少佐の、にわか成金は瞬殺されたのだった。
「そうは問屋が卸さないな。」と、なぜか納得の少佐だ。
ひとり勝ちは、友人を失くすからだ。
ここは、おとなしく改造費へ補填するマッカート少佐である。
「ううぬ、今回の模擬戦でマークⅣ型の大敗が決まった。」と、陸軍の開発部長がいう。
「これほどまでの差を見せつけられては・・・マークⅣ型の改造は急務だろう。」
「再度のドイツ軍のドーバー越に、備えねばならない。」
そうだ、そうだ、と賛同する幹部連中だ。
「マッカート少佐に、改造主任を・・・」
もう、幹部連中はマッカート少佐へ大任を預けて・・・内心、ざまあなのである。
重責を押し付けられたマッカート少佐は・・・いや、とても否定できる雰囲気ではない・・・
しぶしぶ・・・日本海軍とのマークⅣ型の改造話を進めねばならなくなったのだ。
しかし、しかしだ。
工作船トヨダは潜水艦隊の整備や修理が本来の目的なのだ。
英陸軍のご機嫌取りではないのだ。
今回は、たまたま陸戦隊との共同戦線の結果なのである。
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