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英陸軍戦車マークⅣ型改の誕生だな!
日英製ということだな・・・
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「これが、あの英陸軍のマークⅣ型戦車なのか!」と、斎藤技官だ。
「元の部品は残ってるだろうな・・・」と、心配顔だ。
「これでは、まるで新造ではないかっ!」
「元のマークⅣ型の部品が残っていないと・・・代金を請求できないぞ。」と、危機感満載の斎藤技官だ。
内心、しまったと・・・もう少し、常識のある技師に指名するんだった・・・と、後悔の斎藤技官だ。
一番、先に手を挙げた技師へ、勢いで指名してしまったからだ。
「いえ、そんなことはありませんよ。」「そうですよ。」
「元の部品や胴体は残っていますよ。」と、言い張る技師らだ。
「いや、どう見ても、ないだろう。」と、確信する斎藤技官だ。
上官として、あまりに好きにさせてしまったのだから・・・責任は技官にあるかも・・・
「わかった、それでは元の部品を説明してくれ。」
「では、外観から説明します。」と、担当の佐藤技師が始める。
「車台の下部は、同じです。」
「そして、無限軌道も同じです。」と、加える佐藤君だ。
「側面の履帯カバーと車台上部は内部の構造を改造しましたので・・・」と、言い訳をする。
「うむ、少しは元の部品があるようだな。」
「履帯が同じなら、いいだろう。」と、承諾する斎藤技官だ。
「それでは、機器関係の木下君。」と、次の技師へ説明を求める技官だ。
「無線機は、古すぎて・・・いまどき、ガラス真空管なんて・・・」と、ブツブツ言い訳だ。
「木下君。」「わかりました。」
「機器類に関しては・・・胴体へ取り付けるネジを元の部品を・・・」
「わかった、もういいから・・・」と、斎藤君が諦める。
英国の電子機器がショボイのは、理解している斎藤技師だ。
英王立海軍なら、日本軍の機器を導入してるから、少しはマシなのだが・・・
交流が無い英陸軍だ・・・
「仕方がない、理解しよう。」と、諦める斎藤君である。
「まさか、エンジンも・・・」と、不安がよぎる。
「内部で説明してくれ。」と、いう斎藤君だ。
以前のマークⅣ型の戦車は、胴体の横に出入り口が・・・
そんなもの、魔改造のマークⅣ型には見当たらない・・・
「では、砲塔から・・・」と、エンジン担当の伊東君だ。
履帯から、胴体を登り・・・砲塔から上のハッチを開ける伊東君だ。
「ハッチは、かなり大きいな。」
「え、え、英国人の体形に合わせましたから。」と、人間工学設計を唱える佐藤技師だ。
内部は白く塗られていて・・・車内灯もあるようだ。
「エンジンが無いぞ。」と、斎藤技官がいう。
「エンジンは車内からは、観れませんよ。」と、伊東君だ。
「排気ガスが酷いですから・・・」
「わかった、どこから見えるんだ。」
「後部の点検口からです。」
「それを早く言えよ。」「すんません。」
斎藤君と伊東君は戦車の後部へ・・・
「しかし、後部に点検口では・・・弱点になるぞ。」と、斎藤技官がいう。
「それは、わかりますが・・・ここしかなかったんですよ。」と、言い訳の伊東君だ。
「まあ、いいから見せてみろ。」「はい。」
点検口を開く、伊東君だ。
内部には・・・V型8気筒ジーゼルエンジンが鎮座していた・・・
日本海軍の自慢の直噴エンジンだ。
すべての機甲兵器は、エンジンで性能が決まると言っても過言ではないのだ。
「まあ、軍事同盟がるから・・・許可がでるだろう。」と、技官はいうしかないのだった。
いまさら、これを降ろせとは言えないからだ。
たぶん、元には戻せないからだ。
「まさか、変速機は?」と、斎藤君が聞く。
「変速機ですか、エンジンの前ですから見えませんよ。」と、釈明する伊東君だ。
「まさか、同期変速機に交換してはいないだろうな。」と、心配な斎藤技官だ。
「あれは、水上戦車にも使ってない、実験段階だからな・・・」
「・・・・」なんも、言わないエンジン技師だ・・・
たぶん使ってるだろうが・・・まあ、実験と思えばいいか・・・と、技官は思った・・・
「しかし、この噴射ポンプは、交換部品がよくあったな。」と、技官がいえ。
そこには、日本のJK製の燃料噴射ポンプが・・・
「あ、あ、あれは・・・そのう・・・」「まあ、いい・・・」
魔改造に予算を区切らなかったのは・・・斎藤技官だからだ。
英陸軍の予算だから・・と、湯水のごとく・・・
なかなか、日本海軍では・・・そこまでできないからだ。
軍事予算は天下の大英帝国が多いからだ。(現在の米軍並みだ。)
「では、車内を説明してもらおうか。」と、説明は車内へ・・・
また、砲塔から車内へ入る技官と木下技師だ。
「君が機器類の担当だな。」「ハイ。」
「では、説明してもらおうか。」
「まずは、無線機です。」「元の旧式の無線機を取り外しました。」「うむ。」
「そして、砲塔の後部に収めました。」「うむ。」
日本の無線機は小型だから砲塔の後部に入るのだ。
「そして、弾薬庫ですが車内では危険なので、後部のエンジンの横へ移しました。」
「そこが、隊員にとり安全だからです。」(万一、爆発しても隊員は助かるからだ。)
「そして、給弾ですが。」「どうするんだ。」
「1発ずつ、給弾機で砲塔まで運ばれます。」
「そこで、装填手が砲身へ・・・」
「なるほど。」
「給弾機から1発獲ると、次弾が給弾されるのです。」
「ふむ。」
「砲身から排出した薬莢は、どうすんだ。」と、斎藤技官が聞いた。
「それは、装填手が床から拾って・・・この排出口からポイします。」と、横の排出口を開ける。
「外部の監視は?」「それは、この潜望鏡です。」と、潜水艇と同じモノが・・・
「操縦手は?」「操縦手は操縦席の防弾窓か、潜望鏡があります。」「ふむ。」
「エンジンをジーゼルに交換しましたので、計器類も追加しました。」
「エンジン回転計から電流計、そして油圧計などです。」「ふむ。」
「エンジンはクランクは使えないから、どうしたんだ。」と、斎藤技官が聞く。
「エンジンを後部にして区切りましたので、エンジン駆動モータで始動します。」
「それしかないな。」「はい。」
「潜水艇用の蓄電池1個で駆動モーターを廻します。」「そうなるな。」
「そうだ、照準器は、どうしたんだ。」と、斎藤技官だ。
照準器は軍事機密のレベルが高い部品だ。
日本の光学技術は世界最高レベルだ。
ドイツ帝国が欲するモノだからだ。(ドイツの光学技術は世界第2位だ。)
ドイツと日本は光学技術でも競いあってるのである。
英陸軍のショボイ照準器では・・・なかなか命中しないが・・・
これが、海軍採用の日本光学製となると・・・
「元の部品は残ってるだろうな・・・」と、心配顔だ。
「これでは、まるで新造ではないかっ!」
「元のマークⅣ型の部品が残っていないと・・・代金を請求できないぞ。」と、危機感満載の斎藤技官だ。
内心、しまったと・・・もう少し、常識のある技師に指名するんだった・・・と、後悔の斎藤技官だ。
一番、先に手を挙げた技師へ、勢いで指名してしまったからだ。
「いえ、そんなことはありませんよ。」「そうですよ。」
「元の部品や胴体は残っていますよ。」と、言い張る技師らだ。
「いや、どう見ても、ないだろう。」と、確信する斎藤技官だ。
上官として、あまりに好きにさせてしまったのだから・・・責任は技官にあるかも・・・
「わかった、それでは元の部品を説明してくれ。」
「では、外観から説明します。」と、担当の佐藤技師が始める。
「車台の下部は、同じです。」
「そして、無限軌道も同じです。」と、加える佐藤君だ。
「側面の履帯カバーと車台上部は内部の構造を改造しましたので・・・」と、言い訳をする。
「うむ、少しは元の部品があるようだな。」
「履帯が同じなら、いいだろう。」と、承諾する斎藤技官だ。
「それでは、機器関係の木下君。」と、次の技師へ説明を求める技官だ。
「無線機は、古すぎて・・・いまどき、ガラス真空管なんて・・・」と、ブツブツ言い訳だ。
「木下君。」「わかりました。」
「機器類に関しては・・・胴体へ取り付けるネジを元の部品を・・・」
「わかった、もういいから・・・」と、斎藤君が諦める。
英国の電子機器がショボイのは、理解している斎藤技師だ。
英王立海軍なら、日本軍の機器を導入してるから、少しはマシなのだが・・・
交流が無い英陸軍だ・・・
「仕方がない、理解しよう。」と、諦める斎藤君である。
「まさか、エンジンも・・・」と、不安がよぎる。
「内部で説明してくれ。」と、いう斎藤君だ。
以前のマークⅣ型の戦車は、胴体の横に出入り口が・・・
そんなもの、魔改造のマークⅣ型には見当たらない・・・
「では、砲塔から・・・」と、エンジン担当の伊東君だ。
履帯から、胴体を登り・・・砲塔から上のハッチを開ける伊東君だ。
「ハッチは、かなり大きいな。」
「え、え、英国人の体形に合わせましたから。」と、人間工学設計を唱える佐藤技師だ。
内部は白く塗られていて・・・車内灯もあるようだ。
「エンジンが無いぞ。」と、斎藤技官がいう。
「エンジンは車内からは、観れませんよ。」と、伊東君だ。
「排気ガスが酷いですから・・・」
「わかった、どこから見えるんだ。」
「後部の点検口からです。」
「それを早く言えよ。」「すんません。」
斎藤君と伊東君は戦車の後部へ・・・
「しかし、後部に点検口では・・・弱点になるぞ。」と、斎藤技官がいう。
「それは、わかりますが・・・ここしかなかったんですよ。」と、言い訳の伊東君だ。
「まあ、いいから見せてみろ。」「はい。」
点検口を開く、伊東君だ。
内部には・・・V型8気筒ジーゼルエンジンが鎮座していた・・・
日本海軍の自慢の直噴エンジンだ。
すべての機甲兵器は、エンジンで性能が決まると言っても過言ではないのだ。
「まあ、軍事同盟がるから・・・許可がでるだろう。」と、技官はいうしかないのだった。
いまさら、これを降ろせとは言えないからだ。
たぶん、元には戻せないからだ。
「まさか、変速機は?」と、斎藤君が聞く。
「変速機ですか、エンジンの前ですから見えませんよ。」と、釈明する伊東君だ。
「まさか、同期変速機に交換してはいないだろうな。」と、心配な斎藤技官だ。
「あれは、水上戦車にも使ってない、実験段階だからな・・・」
「・・・・」なんも、言わないエンジン技師だ・・・
たぶん使ってるだろうが・・・まあ、実験と思えばいいか・・・と、技官は思った・・・
「しかし、この噴射ポンプは、交換部品がよくあったな。」と、技官がいえ。
そこには、日本のJK製の燃料噴射ポンプが・・・
「あ、あ、あれは・・・そのう・・・」「まあ、いい・・・」
魔改造に予算を区切らなかったのは・・・斎藤技官だからだ。
英陸軍の予算だから・・と、湯水のごとく・・・
なかなか、日本海軍では・・・そこまでできないからだ。
軍事予算は天下の大英帝国が多いからだ。(現在の米軍並みだ。)
「では、車内を説明してもらおうか。」と、説明は車内へ・・・
また、砲塔から車内へ入る技官と木下技師だ。
「君が機器類の担当だな。」「ハイ。」
「では、説明してもらおうか。」
「まずは、無線機です。」「元の旧式の無線機を取り外しました。」「うむ。」
「そして、砲塔の後部に収めました。」「うむ。」
日本の無線機は小型だから砲塔の後部に入るのだ。
「そして、弾薬庫ですが車内では危険なので、後部のエンジンの横へ移しました。」
「そこが、隊員にとり安全だからです。」(万一、爆発しても隊員は助かるからだ。)
「そして、給弾ですが。」「どうするんだ。」
「1発ずつ、給弾機で砲塔まで運ばれます。」
「そこで、装填手が砲身へ・・・」
「なるほど。」
「給弾機から1発獲ると、次弾が給弾されるのです。」
「ふむ。」
「砲身から排出した薬莢は、どうすんだ。」と、斎藤技官が聞いた。
「それは、装填手が床から拾って・・・この排出口からポイします。」と、横の排出口を開ける。
「外部の監視は?」「それは、この潜望鏡です。」と、潜水艇と同じモノが・・・
「操縦手は?」「操縦手は操縦席の防弾窓か、潜望鏡があります。」「ふむ。」
「エンジンをジーゼルに交換しましたので、計器類も追加しました。」
「エンジン回転計から電流計、そして油圧計などです。」「ふむ。」
「エンジンはクランクは使えないから、どうしたんだ。」と、斎藤技官が聞く。
「エンジンを後部にして区切りましたので、エンジン駆動モータで始動します。」
「それしかないな。」「はい。」
「潜水艇用の蓄電池1個で駆動モーターを廻します。」「そうなるな。」
「そうだ、照準器は、どうしたんだ。」と、斎藤技官だ。
照準器は軍事機密のレベルが高い部品だ。
日本の光学技術は世界最高レベルだ。
ドイツ帝国が欲するモノだからだ。(ドイツの光学技術は世界第2位だ。)
ドイツと日本は光学技術でも競いあってるのである。
英陸軍のショボイ照準器では・・・なかなか命中しないが・・・
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