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たまには、陸軍にも花を持たせねばならないからな!
ドイツ海底戦車VSマークⅣ型
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「まだ、連絡が取れないのか?」と、英陸軍の隊長戦車のスコット少尉だ。
「雑音が酷くて・・・」と、無線係が叫ぶ。
戦車内は騒音が酷いのだ。
戦闘機ほどではないが・・・相手の耳元で、怒鳴らないと聞こえないのだ。
日本製の水上戦車の隊員同士の有線音通なんて・・・英国製マークⅣ型戦車には無いのである。
「ううむ、仕方がない。」「このまま、前進するしかないな。」と、スコット隊長だ。
ちなみに、英国の戦車はオス型、メス型があったようだ。
オス型は戦車砲がついてるそうだ。
まさか、メス型には、おマンコなんか無いとは思うが・・・
戦車、同士の連絡は旗竿を揚げて・・・竿の先の手旗信号だそうだ。
なんとも、実用的とは思えないんだが・・・
それで、我がラノベの英国製マークⅣ戦車はエンジンの排気ガスへ色を付けて放出する方式だ。
夜間はライトを点灯しての信号だ。
つまり、昼間はノロシで夜間は点滅信号ということだ。
なんとも、原始的ではあるが・・・騒音が酷くて音では無理だし・・・
鳥(ハト)は使えない。(室内の温度が・・・)
なんとか、使える苦肉の策なのである。
まさか、水上戦車が日本製の高性能小型無線機なんて・・・思ってもみなかったのだ。
無線機は日本人技師との相性が抜群なのだ。
アラブのテロ組織も日本製無線機にこだわるのである。
こうして、英陸軍のマークⅣ型の戦車隊は・・・ドーバーの海岸へ近づきつつあったのである。
「バインケル司令。」「ん、なんだ。」
「全海底戦車は陸上へ上がりました。」「うむ。」
「では、敵の水上戦車を各個撃破しろ。」
「ヤゴール。」
ドイツ軍海底戦車39両はドーバーの海岸へ上がり・・・海から迫る英海軍の水上戦車へ・・・
それぞれ、狙いをつけるのだ。
「おい、やつら配置に附いたらしいぞ。」「いかん、こちらは海面だ。」「やつらは陸上だから、狙いやすいぞ。」と、危機感満載のアラン君だ。
「いかん、どうすれば。」と、マツモト中尉は思案するが・・・
「隊長、煙幕がありますが。」と、日本の派遣軍の砲手が有線音通だ。
「煙幕が使えるのか。」「え、え、花火の応用ですが。」
「わかった。」「各車へ告ぐ。」「煙幕花火を撃てっ。」
「了解。」
水上戦車から・・・「バン。」「バン。」「バン。」と、花火が揚がる・・・
それが、破裂すると煙幕が・・・ドーバーの海岸は一面の煙幕へ・・・
日本には優秀な花火の文化があるのだ。
それは、江戸の昔からの伝統なのである。
昼間の花火は煙幕花火である。
その煙幕花火を、水上戦車から派手に飛ばしたのだ。
ドーバーの海岸はモウモウの煙幕で、なんも判別できないほどだ。
「なんだ、なんだ、なんだ。」と、あたふたと判断を狂わせるバインケル少尉だ。
ドイツにも花火はあるのだが・・・日本の花火が月なら・・・ドイツの花火はスッポンなのだ。
現在は煙幕は有効な防御なのだが・・・当時は、あまり知られてなかったのである。
日本の忍者が煙幕で逃げることは・・・有名なのだが・・・
まさか、英国のドーバーの地で煙幕が、あるなんて・・・
バインケル少尉がこんがらがるのも理解できるのだ。
そして、煙幕は・・・やがて晴れるのだ・・・
そして、煙幕に紛れて・・・水上戦車の20両は海岸へ・・・
「くそっ、卑怯な手を使いやがって・・・英国めっ!」と、歯ぎしりするが・・・すでに、お寿司なのである。
「よし、敵は混乱してるぞ。」「いまのうちに敵へ、できるだけ近づくんだ。」
と、指示を出すマツモト中尉だ。
敵の海底戦車が長砲身なのが不安な、マツモト中尉なのである。
長砲身だと、砲弾の初速があるのだ。
敵が徹甲弾でも撃ってくれば、水上戦車の前面装甲は抜かれてしまいかねないのだ。
水上戦車は海上を走破できるが・・・つまり、装甲は薄いのである。
砲塔の前面が4センチだ。 そして、側面は3センチ。
上装甲は1センチしかないのだ。
それでも、日本製の玉鋼の重ね装甲で、少しは頑丈なのだが・・・
玉鋼は日本刀の材料の、粘りと硬さを兼ね備えた鋼鉄なのだ。
しかし、しかしだ。 敵の海底戦車は39両だ。
英海軍は20両である。
そして、海底戦車が装甲では・・・すぐれているようだ。
海底戦車はドイツ軍のⅣ号戦車の主砲だ。
それは、48口径の長砲身なのである。
いくら、玉鋼の装甲でも抜かれてしまうかも・・・なのだ。
煙幕が・・・
「なんか、対策はないものか・・・」
そして、煙幕が晴れて・・・水上戦車と海底戦車は対峙したのである。
39両VS20両だ。
そして、長砲身の48口径VS45口径だ。
厚い装甲VSまあまあの装甲だ。
これは、水上戦車に分が悪いカモ・・・カモ・・・
「フオイヤー。」と、バインケル少尉が叫ぶ。
「てーーーーっ。」と、日本語でマツモト中尉が叫ぶ。
双方の戦車の周りへ砲弾が炸裂する。
どう見ても・・・英軍側が分が悪いような・・・
しかし、戦場で分がどうのと言ってる暇なんて・・・無いのだ。
己の命なんて、考える暇なんて無いのだ。
狙いをつけて・・・砲撃するしかないのだ!
だんだん、砲撃の爆発が戦車へ近づいてくるのだ。
狙いが定まってくるからである。
風前の灯か・・・もう、マーガレツト王女様の顔は見れないかも・・・しれない・・・
と、カテリーナのことより王女様のことばかり浮かんだ、マツモト中尉だ。
「グワワンン。」と、海底戦車の後ろで爆発だ。
「なんだ、なんなんだ。」と、慌てふためくバインケル少尉だ。
「進むんだ。」「ドイツ野郎を血祭だ。」と、スコット少尉が戦車内で叫ぶ。
英陸軍のマークⅣ戦車が・・・10両のマークⅣ戦車が・・・突然、現れたのだ!
「どこから、来やがったんだ。」と、叫ぶバインケル少尉だ。
無線で、「背後から敵の戦車だ。」「各戦車は相互に連携して、前後を砲撃だ。」と、指示を出す。
バインケル少尉も、混乱したのは数秒のようだ。
なぜなら、背後から迫る英軍は10両ほどだと、すばやく判断したからだ。
そこは、さすがであるのだ。
戦場での対処は、それなりにできるようだ。
「雑音が酷くて・・・」と、無線係が叫ぶ。
戦車内は騒音が酷いのだ。
戦闘機ほどではないが・・・相手の耳元で、怒鳴らないと聞こえないのだ。
日本製の水上戦車の隊員同士の有線音通なんて・・・英国製マークⅣ型戦車には無いのである。
「ううむ、仕方がない。」「このまま、前進するしかないな。」と、スコット隊長だ。
ちなみに、英国の戦車はオス型、メス型があったようだ。
オス型は戦車砲がついてるそうだ。
まさか、メス型には、おマンコなんか無いとは思うが・・・
戦車、同士の連絡は旗竿を揚げて・・・竿の先の手旗信号だそうだ。
なんとも、実用的とは思えないんだが・・・
それで、我がラノベの英国製マークⅣ戦車はエンジンの排気ガスへ色を付けて放出する方式だ。
夜間はライトを点灯しての信号だ。
つまり、昼間はノロシで夜間は点滅信号ということだ。
なんとも、原始的ではあるが・・・騒音が酷くて音では無理だし・・・
鳥(ハト)は使えない。(室内の温度が・・・)
なんとか、使える苦肉の策なのである。
まさか、水上戦車が日本製の高性能小型無線機なんて・・・思ってもみなかったのだ。
無線機は日本人技師との相性が抜群なのだ。
アラブのテロ組織も日本製無線機にこだわるのである。
こうして、英陸軍のマークⅣ型の戦車隊は・・・ドーバーの海岸へ近づきつつあったのである。
「バインケル司令。」「ん、なんだ。」
「全海底戦車は陸上へ上がりました。」「うむ。」
「では、敵の水上戦車を各個撃破しろ。」
「ヤゴール。」
ドイツ軍海底戦車39両はドーバーの海岸へ上がり・・・海から迫る英海軍の水上戦車へ・・・
それぞれ、狙いをつけるのだ。
「おい、やつら配置に附いたらしいぞ。」「いかん、こちらは海面だ。」「やつらは陸上だから、狙いやすいぞ。」と、危機感満載のアラン君だ。
「いかん、どうすれば。」と、マツモト中尉は思案するが・・・
「隊長、煙幕がありますが。」と、日本の派遣軍の砲手が有線音通だ。
「煙幕が使えるのか。」「え、え、花火の応用ですが。」
「わかった。」「各車へ告ぐ。」「煙幕花火を撃てっ。」
「了解。」
水上戦車から・・・「バン。」「バン。」「バン。」と、花火が揚がる・・・
それが、破裂すると煙幕が・・・ドーバーの海岸は一面の煙幕へ・・・
日本には優秀な花火の文化があるのだ。
それは、江戸の昔からの伝統なのである。
昼間の花火は煙幕花火である。
その煙幕花火を、水上戦車から派手に飛ばしたのだ。
ドーバーの海岸はモウモウの煙幕で、なんも判別できないほどだ。
「なんだ、なんだ、なんだ。」と、あたふたと判断を狂わせるバインケル少尉だ。
ドイツにも花火はあるのだが・・・日本の花火が月なら・・・ドイツの花火はスッポンなのだ。
現在は煙幕は有効な防御なのだが・・・当時は、あまり知られてなかったのである。
日本の忍者が煙幕で逃げることは・・・有名なのだが・・・
まさか、英国のドーバーの地で煙幕が、あるなんて・・・
バインケル少尉がこんがらがるのも理解できるのだ。
そして、煙幕は・・・やがて晴れるのだ・・・
そして、煙幕に紛れて・・・水上戦車の20両は海岸へ・・・
「くそっ、卑怯な手を使いやがって・・・英国めっ!」と、歯ぎしりするが・・・すでに、お寿司なのである。
「よし、敵は混乱してるぞ。」「いまのうちに敵へ、できるだけ近づくんだ。」
と、指示を出すマツモト中尉だ。
敵の海底戦車が長砲身なのが不安な、マツモト中尉なのである。
長砲身だと、砲弾の初速があるのだ。
敵が徹甲弾でも撃ってくれば、水上戦車の前面装甲は抜かれてしまいかねないのだ。
水上戦車は海上を走破できるが・・・つまり、装甲は薄いのである。
砲塔の前面が4センチだ。 そして、側面は3センチ。
上装甲は1センチしかないのだ。
それでも、日本製の玉鋼の重ね装甲で、少しは頑丈なのだが・・・
玉鋼は日本刀の材料の、粘りと硬さを兼ね備えた鋼鉄なのだ。
しかし、しかしだ。 敵の海底戦車は39両だ。
英海軍は20両である。
そして、海底戦車が装甲では・・・すぐれているようだ。
海底戦車はドイツ軍のⅣ号戦車の主砲だ。
それは、48口径の長砲身なのである。
いくら、玉鋼の装甲でも抜かれてしまうかも・・・なのだ。
煙幕が・・・
「なんか、対策はないものか・・・」
そして、煙幕が晴れて・・・水上戦車と海底戦車は対峙したのである。
39両VS20両だ。
そして、長砲身の48口径VS45口径だ。
厚い装甲VSまあまあの装甲だ。
これは、水上戦車に分が悪いカモ・・・カモ・・・
「フオイヤー。」と、バインケル少尉が叫ぶ。
「てーーーーっ。」と、日本語でマツモト中尉が叫ぶ。
双方の戦車の周りへ砲弾が炸裂する。
どう見ても・・・英軍側が分が悪いような・・・
しかし、戦場で分がどうのと言ってる暇なんて・・・無いのだ。
己の命なんて、考える暇なんて無いのだ。
狙いをつけて・・・砲撃するしかないのだ!
だんだん、砲撃の爆発が戦車へ近づいてくるのだ。
狙いが定まってくるからである。
風前の灯か・・・もう、マーガレツト王女様の顔は見れないかも・・・しれない・・・
と、カテリーナのことより王女様のことばかり浮かんだ、マツモト中尉だ。
「グワワンン。」と、海底戦車の後ろで爆発だ。
「なんだ、なんなんだ。」と、慌てふためくバインケル少尉だ。
「進むんだ。」「ドイツ野郎を血祭だ。」と、スコット少尉が戦車内で叫ぶ。
英陸軍のマークⅣ戦車が・・・10両のマークⅣ戦車が・・・突然、現れたのだ!
「どこから、来やがったんだ。」と、叫ぶバインケル少尉だ。
無線で、「背後から敵の戦車だ。」「各戦車は相互に連携して、前後を砲撃だ。」と、指示を出す。
バインケル少尉も、混乱したのは数秒のようだ。
なぜなら、背後から迫る英軍は10両ほどだと、すばやく判断したからだ。
そこは、さすがであるのだ。
戦場での対処は、それなりにできるようだ。
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