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日本海軍の派遣潜水艦隊とドイツ帝国潜水艦隊。
駆逐艦の艦長の手記から・・・
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「あれが、日本の潜水艦隊か・・・」と、イタリア沖で会合した駆逐艦の艦長は思う。
英王立海軍の駆逐艦はリバース型といって、長さが100メートル・幅が10メートル・排水量が2000トンという、わかりやすい数値だ。
武装は45口径(12サンチ)単装砲が3門だ。
あとは、ルイス機銃と魚雷発射菅が少々という、普通の艦である。
ボイラー式蒸気タービンで4000馬力だそうだ。
最大戦速は30ノットだそうだ。(2軸スクリュー)
(これは、ラノベだ、すべて妄想だ。)
駆逐艦リバース(1号艦)の艦長であるスチァート少佐は、観艦式並みの艦列に感心するのだ。
3隻の潜水艦が1列で等間隔で航行しているからである。
地中海は波が複雑に紛れて・・・操艦がカンタンではないのだ。
「我が、王立海軍と遜色ないな。」と、手ごたえを感ずるのだ。
「これなら、戦力に申し分ないな。」と、である。
幕末から明治にかけて・・・英国は日本へ海軍たるモノを教えた国なのだ。
シナを支配するに、子分として使える軍隊へ育てたのが英国なのである。
だから、日本を英国は植民地とは・・・しなかった、というより、できなかったのだ。
なんせ、武士の国だったからね・・・
薩英戦争では、なんとか勝利した英国だが・・・司令官を殺られてしまった・・・(薩摩藩と英国海軍の派遣軍との紛争だ。)
パット見は、黄色い猿なんだが・・・これが、なかなか使えるヤツだったのだ。
真面目で、ウソや騙しは無い国民性で、ほとんどの国民が文字が読み書きできるようだ。(おまけに九九の掛け算まで。)
当時は英国でも・・・国民の3割程度が文字の読み書きが・・・まして、掛け算なぞ・・・それも暗算だ。
国民の平均的教育レベルが・・・おそらく、世界最高だろう・・・
それで、英国は子分に育てたのである。
現在は米国が日本を飼い犬として・・・シナへの番犬だな。
まあ、言い方はえげつないが・・・そんなものなのが現実なのだ。
そして、ドイツ海軍の潜水艦隊のハインリッヒ艦長が・・・追跡をするか・・・しないか・・・
思案の最中だ。
英国と日本とは現在、ドイツ帝国は開戦してはいない状態だ。
「なら、普通に航海してる風を装えば・・・」と、思うのだが。
副官が、「当方は艦隊ですぞ、1隻なら・・・」と、言い出したのだ。
「ふむ、それもそうだな。」「では、我が艦が追跡するぞ。」と、統合司令であるハインリッヒ艦長がメンツを示すのだ。
日本海軍の潜水艦隊の最後尾へ・・・附かず離れず・・・ドイツ帝国の新造艦は追跡に移ったのだ。
そして、日本艦隊に発見されるのだ。
「磯崎艦長。」と、先任だ。
「なんだ。」「あやしい潜水艦が・・・」と、コレコレ云々だ。
「ふむ。」「軍艦旗は確認できるか。」
「いえ、遠方でギリだそうです。」
「リバースからです。」と、通信員が連絡だ。
「こちら、日本の磯崎です。」と、下手な英語で返答する。
「リバースのスチュアートだ。」
「追跡してるのは、たぶんドイツ海軍だと・・・」
「それで、対処は?」
「今は、戦時ではない、公海上だから・・・なんとも、できないな。」との、返答だ。
「・・・・」 まあ、そうなるのだ・・・
「ところで、ドイツも潜水艦はジーゼル・エンジンだと思うんですが。」
「どんなもんか、試してみようかと。」
「どうするんです。」と、スチュアート艦長だ。
「我がイ号は新型ジーゼル・エンジンですから・・・」
「駆逐艦ほどは無理ですが、それなりには。」と、磯崎艦長が答える。
「いいんですか。」と、スチュアート艦長だ。
「え、え、試験運用がてらですから。」と・・・
つまり、英国のポーツマス軍港まで試験がてらの航海だからだ。
まさに、新造イ号潜水艦は、日本の最新軍事技術のカタマリなのである。
それが、ドイツ帝国の潜水艦と・・・勝負しようというのだ。
スチュアート少佐も、期待値があがるのだ。
「それほど、言われるのでしたら・・・」と、返答が・・・ある。
さあ、ドイツ帝国のジーゼル機関と日本の技師の血と汗の結晶のジーゼル機関との勝負だ!
「機関長。」と、艦内通信だ。
「ハイ。」「最大戦速行けるか?」
「いつでも、どうぞ。」
「で、制限は?」「以前は2時間でしたが・・・新型は温度管理しだいですね。」と、答える機関長だ。
「うむ。」「では、最大戦速だ。」
「了解です。」
しばらくすると・・・艦橋に居る磯崎艦長の顔に当たる向かい風が・・・すこし強くなったような・・・
やがて、かなりの風が・・・
艦の揺れも、それなりに大きくなったような・・・
「いま、20ノットです。」と、航海士が叫んだ。
「他の艦は。」「附いてきてます。」
そして、後を追ってるドイツ海軍の潜水艦だが・・・
見張りの水兵が、「艦長、日本のヤツら速度をあげました。」
「なんだと、機関全速だ。」
フネは速度を上げても、即反応はないのだ。
だんだん効いてくるのだ。
「どうだ、見えるか?」と、聞くハインリッヒ艦長だ。
「いえ、見失いました。」「くそっ。」
「最大戦速で追跡しろ、進路そのままだ。」と、叫ぶハインリッヒ艦長だ。
ドイツと日本の追っかけっこが始まったのだ。
もちろん、英国海軍の駆逐艦は30ノットも余裕だから・・・十分、附いていけるのである。
英王立海軍の駆逐艦はリバース型といって、長さが100メートル・幅が10メートル・排水量が2000トンという、わかりやすい数値だ。
武装は45口径(12サンチ)単装砲が3門だ。
あとは、ルイス機銃と魚雷発射菅が少々という、普通の艦である。
ボイラー式蒸気タービンで4000馬力だそうだ。
最大戦速は30ノットだそうだ。(2軸スクリュー)
(これは、ラノベだ、すべて妄想だ。)
駆逐艦リバース(1号艦)の艦長であるスチァート少佐は、観艦式並みの艦列に感心するのだ。
3隻の潜水艦が1列で等間隔で航行しているからである。
地中海は波が複雑に紛れて・・・操艦がカンタンではないのだ。
「我が、王立海軍と遜色ないな。」と、手ごたえを感ずるのだ。
「これなら、戦力に申し分ないな。」と、である。
幕末から明治にかけて・・・英国は日本へ海軍たるモノを教えた国なのだ。
シナを支配するに、子分として使える軍隊へ育てたのが英国なのである。
だから、日本を英国は植民地とは・・・しなかった、というより、できなかったのだ。
なんせ、武士の国だったからね・・・
薩英戦争では、なんとか勝利した英国だが・・・司令官を殺られてしまった・・・(薩摩藩と英国海軍の派遣軍との紛争だ。)
パット見は、黄色い猿なんだが・・・これが、なかなか使えるヤツだったのだ。
真面目で、ウソや騙しは無い国民性で、ほとんどの国民が文字が読み書きできるようだ。(おまけに九九の掛け算まで。)
当時は英国でも・・・国民の3割程度が文字の読み書きが・・・まして、掛け算なぞ・・・それも暗算だ。
国民の平均的教育レベルが・・・おそらく、世界最高だろう・・・
それで、英国は子分に育てたのである。
現在は米国が日本を飼い犬として・・・シナへの番犬だな。
まあ、言い方はえげつないが・・・そんなものなのが現実なのだ。
そして、ドイツ海軍の潜水艦隊のハインリッヒ艦長が・・・追跡をするか・・・しないか・・・
思案の最中だ。
英国と日本とは現在、ドイツ帝国は開戦してはいない状態だ。
「なら、普通に航海してる風を装えば・・・」と、思うのだが。
副官が、「当方は艦隊ですぞ、1隻なら・・・」と、言い出したのだ。
「ふむ、それもそうだな。」「では、我が艦が追跡するぞ。」と、統合司令であるハインリッヒ艦長がメンツを示すのだ。
日本海軍の潜水艦隊の最後尾へ・・・附かず離れず・・・ドイツ帝国の新造艦は追跡に移ったのだ。
そして、日本艦隊に発見されるのだ。
「磯崎艦長。」と、先任だ。
「なんだ。」「あやしい潜水艦が・・・」と、コレコレ云々だ。
「ふむ。」「軍艦旗は確認できるか。」
「いえ、遠方でギリだそうです。」
「リバースからです。」と、通信員が連絡だ。
「こちら、日本の磯崎です。」と、下手な英語で返答する。
「リバースのスチュアートだ。」
「追跡してるのは、たぶんドイツ海軍だと・・・」
「それで、対処は?」
「今は、戦時ではない、公海上だから・・・なんとも、できないな。」との、返答だ。
「・・・・」 まあ、そうなるのだ・・・
「ところで、ドイツも潜水艦はジーゼル・エンジンだと思うんですが。」
「どんなもんか、試してみようかと。」
「どうするんです。」と、スチュアート艦長だ。
「我がイ号は新型ジーゼル・エンジンですから・・・」
「駆逐艦ほどは無理ですが、それなりには。」と、磯崎艦長が答える。
「いいんですか。」と、スチュアート艦長だ。
「え、え、試験運用がてらですから。」と・・・
つまり、英国のポーツマス軍港まで試験がてらの航海だからだ。
まさに、新造イ号潜水艦は、日本の最新軍事技術のカタマリなのである。
それが、ドイツ帝国の潜水艦と・・・勝負しようというのだ。
スチュアート少佐も、期待値があがるのだ。
「それほど、言われるのでしたら・・・」と、返答が・・・ある。
さあ、ドイツ帝国のジーゼル機関と日本の技師の血と汗の結晶のジーゼル機関との勝負だ!
「機関長。」と、艦内通信だ。
「ハイ。」「最大戦速行けるか?」
「いつでも、どうぞ。」
「で、制限は?」「以前は2時間でしたが・・・新型は温度管理しだいですね。」と、答える機関長だ。
「うむ。」「では、最大戦速だ。」
「了解です。」
しばらくすると・・・艦橋に居る磯崎艦長の顔に当たる向かい風が・・・すこし強くなったような・・・
やがて、かなりの風が・・・
艦の揺れも、それなりに大きくなったような・・・
「いま、20ノットです。」と、航海士が叫んだ。
「他の艦は。」「附いてきてます。」
そして、後を追ってるドイツ海軍の潜水艦だが・・・
見張りの水兵が、「艦長、日本のヤツら速度をあげました。」
「なんだと、機関全速だ。」
フネは速度を上げても、即反応はないのだ。
だんだん効いてくるのだ。
「どうだ、見えるか?」と、聞くハインリッヒ艦長だ。
「いえ、見失いました。」「くそっ。」
「最大戦速で追跡しろ、進路そのままだ。」と、叫ぶハインリッヒ艦長だ。
ドイツと日本の追っかけっこが始まったのだ。
もちろん、英国海軍の駆逐艦は30ノットも余裕だから・・・十分、附いていけるのである。
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