伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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燃料タンクの増設。

これで、地球を半周することができる。

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 日本海軍が大東亜戦争の後半に完成させることができた特潜イ400型1番艦、2番艦は無給油で地球を半周することができた。
 まさに、3機とはいえ攻撃戦闘機を搭載した水中空母だった。
米軍に鹵獲されてハワイ沖で海没処分されてしまったが・・・この計画は山本五十六が押したらしい。
 著者は1機を搭載できるイ号を10隻でも・・・と、思うんだが・・・
愚将である、山本五十六では・・・まんまと、米国ルーズベルトの思惑に乗せられたバカな総司令官なのだ。
 真珠湾攻撃は卑怯者の烙印を押された愚策だったのだ。
本来なら、米国の植民地であるフイリッピンあたりでの地域紛争作戦だったはずだ。
 それで、山本五十六は著者のラノベには登場しないのだ。
もちろん、高野五十六もである。
 博打好きな司令官はいらないからだ。(五十六は博打大好き。)
博打で戦争をやられては・・・勝てるわけがない。

 「しばらく、日本ともお別れだな。」と、呉の潜水艦桟橋で磯崎艦長だ。
「ドイツ帝国は時間の問題でドーバーを越えてくるとの予想らしい。」
 「それで、援軍ということなんですね。」と、先任士官だ。
「あ、あ、日英同盟があるからな。」
 「先の大戦(第一次大戦)は、なんとか勝てましたが・・・」
「今度は、どうでしょうかね?」と、先任士官がいう。
 「まあ、だから地球を半周するのだ。」
「まあ、半月で走破するぞ。」と、意気込む艦長だ。
 「ということは、無給油ですか。」
「そうだ、できるかやってみたかったんだ。」
 「まだ、試してはいませんからね。」と、先任がいう。
「補助タンクは点検は、どうだ。」
 「え、え、水圧に耐える試験はOKです。」
「深度300までは、耐えるそうです。」
 「うむ、300ならいいだろう。」
「では、無給油試験航行を兼ねて出撃するぞ。」
 「了解です。」
軍楽隊が演奏し、家族や仲間が見送る。
 もちろん、英国派遣軍は大々的に宣伝である。
日英同盟は頑固だ、とシナへ見せつけなければならないからだ。
 シナは英国には頭が上がらないからだ。
アヘン戦争で痛い目にあったシナであるからだ。
 やつらは、相手が弱いと見ると・・・上から目線で・・・非道な行動にでるからだ。
シナ人や鮮人はヒトの皮を被った畜生以下である。
 虎の威を借るキツネも、惜しんではならない。
裏切りと無法がシナ人と鮮人の本性なのだ。
 日米軍事同盟を声を大にして叫ぶ、現在の日本の現状と同じである。

 新型電動機と新型充電電池を装備したイ号潜水艦の3隻は、遥か英国のポーツマス軍港を目指す。
インドネシアを通過して・・・セイロン島、インド洋から・・・スエズ運河を通過する。
 なるべく英国の植民地に沿って欧州への航路である。
もちろん、寄港などは無しである。
 寄港しては訓練にならないからだ。
「うむ、補助タンクはカラか・・・」「なると、かさばるからジャマだな。」
 「しかし、帰りの燃料にタンクを使いますから。」と、先任がいう。
「そうだな、破棄はできんな。」「なにか、いいアイデアは・・・」
 なかなか、浮かばないのだ。
ゼロ戦などの補助タンクは空戦時に破棄するんだが・・・
 「まあ、今後の課題とするしかないな。」と、棚上げする磯崎艦長だ。
まあ、日本人の悪い癖なんだが・・・どうしても、都合の悪いことは先送りしてしまうのだ。
 スエズ運河では、英海軍の駆逐艦が先導してくれた。
そりゃあ、英国への援軍だからである。
 ドイツ帝国とガチで戦争になりそうな・・・まあ、フランス次第だが・・・
毎回、ドイツに負けては・・・英国へ助けを求めるフランスなのだ。
 「まあ、ドイツ帝国は海軍はショボイから・・・」
「英海軍が負けるとは思えないが、なにがあるかわからんからな。」と、心配する磯崎艦長だ。
 「戦争は、やってみないとわかりませんからね。」と、先任だ。
とくに、海戦は戦ってみないとわからないものだ。
 陸戦だと、地面は動かないから狙いが正確だと命中する・・・
しかし、海の上では狙いが正確でも当たらないのだ。
 海は波があるからだ。
現在のような高速計算機で計算して砲撃するのではないからだ。
 それに、誘導兵器といっても・・・新型イ号の有線誘導魚雷が初めての試みなのである。
それに、試射はやってるが・・・戦場では使ったことがないという・・・
 兵器は戦場で使えてナンボなのだ。
いざ、鎌倉で・・・故障では・・・
 兵器は、実戦で使ってみなければ、わからないのである。
なにが、あるのか・・・わからないのが戦場なのだ。

 「ところで、工作艦と兵站艦は無事についてきてるかな・・・」と、艦長が先任へ・・・
「え、え、セイロン島で給油との無線が。」「なら、いいんだ。」
 「なんせ、英国の兵站はマズいということだからな。」と、磯崎艦長だ。
「まさか、そこまで酷いとは・・・」と、先任が疑う・・・
 「しかし、マツモト艦長の話では・・・」と、危惧するのだが・・・
日本では、さすがに英国の食文化が低俗とは・・・知らないのである。
 「それで、肝心の鶏は大丈夫だろうかな。」と、兵站艦の家畜の心配だ。
「卵ゴハンが無い生活にはオレは耐えられないんだ。」と、磯崎艦長が危惧するのだ。
 「英国の王女様へ献上したいほどなんだ。」と、卵かけゴハンが好きな艦長なのだ。
まあ、卵かけゴハンが嫌いなヤツは日本人ではないと宣言したいほどの磯崎艦長なのである。
 卵かけ党(ナチス党ではないが)を結成するほどの力の入れようなのである。
日本軍の強さは兵站のうまさから・・・が、持論の艦長なのである。
 特に、潜水艦は顕著なのだ。
これは、現在の海上自衛隊でもだ。
 潜水艦の飯が一番うまいそうだ。
これは、潜水艦乗りが誰でもいうことだから・・・本当だと著者は思うのだ。


 

 

 
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