165 / 253
グルップの技術の結晶だ。
シュタイン博士が・・・
しおりを挟む
列車砲を設計したDr・シュタイン博士は、動きだした列車砲を見て、感慨深かった。
はじめは、戦艦へ搭載する長射程の砲身を造ったのだが・・・
肝心の軍艦が完成しなかったのだ。
艦船の設計は専門外のシュタイン博士だ。
文句が言いたかったのだが・・・
しかし、しかしだ。
捨てる神あれば、拾う神がいるのだ。
列車砲という移動砲台の長射程の大砲としての使い道ができたのである。
「これで、ワシの苦労も報われるワイ。」と、涙にくれるシュタイン博士だ。
150キロ遠方を砲撃するのは、超長い砲身の大砲が必要となる。
英国のドレッドノート級戦艦は脅威だ。
なんせ、初めての近代的戦艦なのだ。
大砲の口径を統一して、戦艦の近代的形式を造ったのだ。
その、英国の軍艦へ対処するための戦艦だったのだが・・・設計段階でとん挫してしまったのだ。
ドイツ陸軍は無双だ。 世界に冠たるドイツ陸軍だ。
しかし、反面に海軍はショボイのだ。
現在は日本海軍という法外な実力の振興勢力まで・・・
史実では、ドイツの列車砲は戦艦に使わない大砲を使ったヤツが多いのだ。
そして、ドイツ、フランスと大陸性(陸軍)国家は列車砲が多々あるのだ。
日本には1門しか、聞いたことが無いが・・・満州に対ソ連軍で配置したが・・・敗戦のゴタゴタで行方不明らしい。
やはり、日本は海洋性(海軍)国家なのである。
「重いから、慣性重量が巨大だ。」「ブレーキは無理するなよ。」「壊れるからな。」
と、注意を喚起する博士である。
蒸気機関車が膨大な水蒸気をあげて・・・ヒトが歩く速度で、巨大な列車砲を曳いていく。
とても、1両では無理なので・・・前に2両、そして後ろから2両の四重連の機関車が動かすのだ。
ブレーキ車という特殊なブレーキだけのための車両が前後に2両づつ連結されている。
まさに、巨大な城壁が動くようなのだ。
まわりには、警備のドイツ歩兵が小銃を肩にかけて・・・巨大な列車を見上げている。
歩兵が蟻ん子のようである。
列車の周囲には小旗を持って作業員が線路の状態を観察している。
線路は、それなりの重量には耐える設計なのだが・・・こんな列車砲という重量物は初めてなのである。
「いいか、慎重に、慎重にだぞ。」と、監督官が叫んでる。
そこへ、無言で近づく陸戦隊の面々だ。
短機関銃に消音器で、「ブシュ。」「ブシュ。」と、単発射撃だ。
すると、肩に小銃のドイツ兵が・・・バタ、バタと、無言で倒れるのだ。
22口径という小粒の弾丸だが・・・背中から心臓を撃たれて・・・無言で天へ召されたのである。
銃身がピストルよりは長いから、それなりの威力はあるのである。
そう、蜂の一刺しというヤツだ。
さすがに、数人の歩兵が無言で倒れると・・・付近の作業員も気が付くのだ。
「なんだ、どうしたのだ。」と、あわてて倒れた歩兵へ・・・そして、作業員も無言で・・・バタリだ。
じわり、じわりと背中に爆弾を背負った陸戦隊員が2名、線路へ・・・
「おい、あれは誰だ。」「我が軍の兵ではないぞ。」
列車砲の機関車から線路を見ていた運転士が気が付いた。
あわてて、警笛とブレーキを描ける。
が、あまりあわててブレーキを曳いたので・・・ブレーキのワイヤーが緊張して・・・
「プチン。」と、切れたのだった・・・
「いかん。」と、あわてる機関士だ。
普段、曳いたことがない重量にワイヤーが耐えられなかったのだ。
あわてて、汽笛を連呼して、ブレーキ車のブレーキを架けるように伝えるが・・・
現場は混乱して・・・
「誰なんだ、ヤツらは、国内の不穏分子なのかっ。」と、テロを疑う監督官だ。
まさか、はるばる英国のポーツマス軍港から潜水艦で運ばれた潜水艇から湧いて出た・・・陸戦隊員とは夢にも思わなかったのだ。
そして、王立海軍陸戦隊の制服は迷彩柄の戦闘服だ。
迷彩柄なので、目立たないのである。
日本の忍者の迷彩柄を真似したものだ。
そして、さすがに警備の歩兵が多数倒されたら・・・アホでも気が付くのだ・・・
「ブレーキ車で緊急ブレーキを掛けろ。」と、監督官が叫ぶ。
その頃には、爆弾を背負った陸戦隊員は排水溝の橋へ辿り着くことできたのだ。
「よし、2ヶ所へ仕掛けるぞ。」「あそこと、ここだ。」と、橋桁をしめす。
「おまえは、点火コードを。」「サイサー。」
一人の陸戦隊員が点火コードを橋桁から排水溝の溝へ・・・そこで、点火する手筈なのだ。
「くそっ、なかなか停止しないではないか。」と、監督官が叫ぶ。
それは、あまりに列車砲が重いので、慣性が働いて停止できないのである。
日本の新幹線も停止するまでの距離は4キロなのだ。
つまり、停車駅の手前4キロからブレーキを掛けるのだ。
そのころには、警備のドイツ兵らは・・・ほとんどが・・・天へ召されていたのである。
数人のドイツ兵が陸戦隊の隊員らと銃撃戦である。
しかし、しかしだ。
歩兵の単発銃と短機関銃では、勝負にならないのだ。
弾幕を張られて・・・抵抗も空しく・・・倒されていく・・・ドイツ兵らである。
はじめは、戦艦へ搭載する長射程の砲身を造ったのだが・・・
肝心の軍艦が完成しなかったのだ。
艦船の設計は専門外のシュタイン博士だ。
文句が言いたかったのだが・・・
しかし、しかしだ。
捨てる神あれば、拾う神がいるのだ。
列車砲という移動砲台の長射程の大砲としての使い道ができたのである。
「これで、ワシの苦労も報われるワイ。」と、涙にくれるシュタイン博士だ。
150キロ遠方を砲撃するのは、超長い砲身の大砲が必要となる。
英国のドレッドノート級戦艦は脅威だ。
なんせ、初めての近代的戦艦なのだ。
大砲の口径を統一して、戦艦の近代的形式を造ったのだ。
その、英国の軍艦へ対処するための戦艦だったのだが・・・設計段階でとん挫してしまったのだ。
ドイツ陸軍は無双だ。 世界に冠たるドイツ陸軍だ。
しかし、反面に海軍はショボイのだ。
現在は日本海軍という法外な実力の振興勢力まで・・・
史実では、ドイツの列車砲は戦艦に使わない大砲を使ったヤツが多いのだ。
そして、ドイツ、フランスと大陸性(陸軍)国家は列車砲が多々あるのだ。
日本には1門しか、聞いたことが無いが・・・満州に対ソ連軍で配置したが・・・敗戦のゴタゴタで行方不明らしい。
やはり、日本は海洋性(海軍)国家なのである。
「重いから、慣性重量が巨大だ。」「ブレーキは無理するなよ。」「壊れるからな。」
と、注意を喚起する博士である。
蒸気機関車が膨大な水蒸気をあげて・・・ヒトが歩く速度で、巨大な列車砲を曳いていく。
とても、1両では無理なので・・・前に2両、そして後ろから2両の四重連の機関車が動かすのだ。
ブレーキ車という特殊なブレーキだけのための車両が前後に2両づつ連結されている。
まさに、巨大な城壁が動くようなのだ。
まわりには、警備のドイツ歩兵が小銃を肩にかけて・・・巨大な列車を見上げている。
歩兵が蟻ん子のようである。
列車の周囲には小旗を持って作業員が線路の状態を観察している。
線路は、それなりの重量には耐える設計なのだが・・・こんな列車砲という重量物は初めてなのである。
「いいか、慎重に、慎重にだぞ。」と、監督官が叫んでる。
そこへ、無言で近づく陸戦隊の面々だ。
短機関銃に消音器で、「ブシュ。」「ブシュ。」と、単発射撃だ。
すると、肩に小銃のドイツ兵が・・・バタ、バタと、無言で倒れるのだ。
22口径という小粒の弾丸だが・・・背中から心臓を撃たれて・・・無言で天へ召されたのである。
銃身がピストルよりは長いから、それなりの威力はあるのである。
そう、蜂の一刺しというヤツだ。
さすがに、数人の歩兵が無言で倒れると・・・付近の作業員も気が付くのだ。
「なんだ、どうしたのだ。」と、あわてて倒れた歩兵へ・・・そして、作業員も無言で・・・バタリだ。
じわり、じわりと背中に爆弾を背負った陸戦隊員が2名、線路へ・・・
「おい、あれは誰だ。」「我が軍の兵ではないぞ。」
列車砲の機関車から線路を見ていた運転士が気が付いた。
あわてて、警笛とブレーキを描ける。
が、あまりあわててブレーキを曳いたので・・・ブレーキのワイヤーが緊張して・・・
「プチン。」と、切れたのだった・・・
「いかん。」と、あわてる機関士だ。
普段、曳いたことがない重量にワイヤーが耐えられなかったのだ。
あわてて、汽笛を連呼して、ブレーキ車のブレーキを架けるように伝えるが・・・
現場は混乱して・・・
「誰なんだ、ヤツらは、国内の不穏分子なのかっ。」と、テロを疑う監督官だ。
まさか、はるばる英国のポーツマス軍港から潜水艦で運ばれた潜水艇から湧いて出た・・・陸戦隊員とは夢にも思わなかったのだ。
そして、王立海軍陸戦隊の制服は迷彩柄の戦闘服だ。
迷彩柄なので、目立たないのである。
日本の忍者の迷彩柄を真似したものだ。
そして、さすがに警備の歩兵が多数倒されたら・・・アホでも気が付くのだ・・・
「ブレーキ車で緊急ブレーキを掛けろ。」と、監督官が叫ぶ。
その頃には、爆弾を背負った陸戦隊員は排水溝の橋へ辿り着くことできたのだ。
「よし、2ヶ所へ仕掛けるぞ。」「あそこと、ここだ。」と、橋桁をしめす。
「おまえは、点火コードを。」「サイサー。」
一人の陸戦隊員が点火コードを橋桁から排水溝の溝へ・・・そこで、点火する手筈なのだ。
「くそっ、なかなか停止しないではないか。」と、監督官が叫ぶ。
それは、あまりに列車砲が重いので、慣性が働いて停止できないのである。
日本の新幹線も停止するまでの距離は4キロなのだ。
つまり、停車駅の手前4キロからブレーキを掛けるのだ。
そのころには、警備のドイツ兵らは・・・ほとんどが・・・天へ召されていたのである。
数人のドイツ兵が陸戦隊の隊員らと銃撃戦である。
しかし、しかしだ。
歩兵の単発銃と短機関銃では、勝負にならないのだ。
弾幕を張られて・・・抵抗も空しく・・・倒されていく・・・ドイツ兵らである。
1
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
日は沈まず
ミリタリー好きの人
歴史・時代
1929年世界恐慌により大日本帝國も含め世界は大恐慌に陥る。これに対し大日本帝國は満州事変で満州を勢力圏に置き、積極的に工場や造船所などを建造し、経済再建と大幅な軍備拡張に成功する。そして1937年大日本帝國は志那事変をきっかけに戦争の道に走っていくことになる。当初、帝國軍は順調に進撃していたが、英米の援蔣ルートによる援助と和平の断念により戦争は泥沼化していくことになった。さらに1941年には英米とも戦争は避けられなくなっていた・・・あくまでも趣味の範囲での制作です。なので文章がおかしい場合もあります。
また参考資料も乏しいので設定がおかしい場合がありますがご了承ください。また、おかしな部分を次々に直していくので最初見た時から内容がかなり変わっている場合がありますので何か前の話と一致していないところがあった場合前の話を見直して見てください。おかしなところがあったら感想でお伝えしてもらえると幸いです。表紙は自作です。

風を翔る
ypaaaaaaa
歴史・時代
彼の大戦争から80年近くが経ち、ミニオタであった高萩蒼(たかはぎ あおい)はある戦闘機について興味本位で調べることになる。二式艦上戦闘機、またの名を風翔。調べていく過程で、当時の凄惨な戦争についても知り高萩は現状を深く考えていくことになる。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。

本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる