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王立海軍陸戦隊だーっ!
クジラ号、進軍する。
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「この、列車砲?」「まさか、また、あの・・・」
「そうじゃ、またグルップ重工の貴族だそうじゃ。」と、大女王様が・・・
「では、マジなんですね。」「うむ、マジじゃ。」と、大女王様が・・・
つまり、150キロ先を砲撃できるのは本当らしいということだ。
「列車砲ということは、移動ができるということじゃないですか。」と、マツモト君がいう。
「写真のヒトの大きさから、列車砲の大きさが予想できますね。」「うむ。」
「150キロ先へ攻撃できることは、マジだと専門家がいいおったわ。」と、大女王様だ。
砲身がすごく長いのだ。
砲身が長いということは、それだけ砲弾が遠くへ飛ぶのだ。
しかし長い分、砲身も重いのだ。
「じゃあ、大馬力の機関車が・・・」と、写真の列車砲の先を観ても・・・機関車が無い。
「陛下、ひよっとして工場を、まだ出てないんじゃあ。」
「とてつもなく重いはずです。」「並みの蒸気機関車では、無理かと。」
「さすが、マツモトじゃな。」「まだ、機関車は完成しておらんらしいのじゃ。」
「では。」「そうじゃ、ヤルなら今じゃな。」
「さすが、造ってはみたが・・・と、いうことじゃ。」
ドイツ帝国には、そんな話が多いのだ。
先の大戦で、ドイツ軍のお抱え技師のポルシェ博士がティーガー戦車を試作したのだ。
エンジンで発電して、モーターで走行する50トンを越える重戦車だ。
総統の面前で公開したのだが・・・あまりの重さで・・・モーターが過熱で焼き切れたそうだ。
つまり、電気の熱で燃える戦車なのだ。
おそらく、この列車砲も並みの機関車が曳けなかったのだ。
日本なら、3重連とかに・・・ドイツ技師は1両で曳かせようと・・・
ドイツは列車砲を多々生産した国だ。(我が日本は1門だけらしい。)
たいていは、軍艦用に砲塔を造ったが・・・軍艦が造れないから・・・列車砲へ・・・というパターンが多い。
なぜって、ドイツ海軍はショボイし、軍艦もサエないし・・・空母は造れなかったのだ。
日本から、わざわざ空母赤城の設計図を渡したのだが・・・ドイツ人技師も得て不得手があるようだ。
戦車はドイツやソ連の陸軍国家が得意だ。
戦艦や空母は英国や日本の海洋国家が得意なのだ。
米国も海軍国家だが・・・質より量だな・・・
「大女王陛下、お呼びで・・・」と、屈強な兵士らが呼び出されたようだ。
「マツモト、紹介しよう。」「王立陸戦隊じゃ。」
列車砲を破壊するには・・・海軍だけでは、無理だ。
しかし、英国は陸軍に王立は無いのだ。
王政へ逆らった歴史が陸軍にあるからだ。
大女王様が陸軍へ作戦を依頼することは、永遠に無いのだ。
それゆえ、王立陸戦隊なる組織を・・・
海軍の兵で、陸での戦闘に特化した部隊である。
総勢20名だ。
全員が突撃ライフルで武装した強者(つわもの)である。
まるで、クジラ号で運べる数なのだ。
偶然とは、おそろしいものなのだ。
「オレは隊長のスミスだ。」と、マツモト、中尉と握手する・・・手が潰れる・・・・
「潜水艦隊のマツモトです。」と、返す。
「ドーバーへ列車砲を運びこむまでに、破壊じゃ。」と、大女王様から直々の命令が飛んだ!
「必ずや・・・」と、屈強な野郎達が平伏する。
まさに、大英帝国の威容の前に・・・マツモト君は・・・
何を・・・思うのか・・・
「作戦は、どう立案するんだ。」と、スミス中尉へ聞くマツモト君だ。
「作戦、なんだが・・・」「我が、陸戦隊をドイツのライン河からルール川へ。」
「つまり、グルップ重工のあるエッセンまで運べないものか?」と、スミス中尉だ。
「なるほど、だからオレに大女王様が・・・」と、理解したマツモト君だ。
「グルップ重工は排水をルール川へ流しているらしい。」と、スミス中尉が続ける。
「製鉄は銑鉄を冷やす水が要るからな。」と、技術の知識も豊富なスミス中尉だ。
「ライン河はオランダのロッテルダムから北海へ河口が開いている。」
「そこから、ライン河をドイツへ入り、ライン河の支流のルール川へ・・・」と、スミス中尉は図面をなぞる。
「そして、ルール川のグルップ重工の排水溝から上陸するのだ。」
「なるほど、それなら悟られずに行けそうだな。」と、クジラ号の隠密性なら行けそうだな・・・
「現在はオランダもドイツ帝国へ逆らえないからな。」と、マツモト中尉がいう。
「ライン河の河口までは、オレの潜水艦で、そしてグルツプ重工の排水溝までは、クジラ号で運べるぞ。」
「わかった、24時間で帰らなかったら・・・遠慮なく帰国してくれ。」と、スミス中尉だ。
「うむ、それで爆破するのか?」と、作戦を聞く。
「その、つもりだが。」
「いや、オレは線路へ爆薬を仕掛けて・・・通過中に線路ごと爆破が・・・」と、マツモト中尉がいう。
なんて、エグイことを・・・
線路爆破はシナの軍閥の常套手段だ。
それで、日本軍は無実の罪を背負わされて・・・満州事変・・・張作霖爆死はシナの仕業なのだ。
なんでも、都合の悪いことは日本軍の仕業にするシナなのだ。
「かならず、列車砲をグルップの支線から出してくるから、そこを狙うんだ。」と、マツモト中尉がいう。
「なるほど、よし、作戦はマツモト案でいくぞ。」と、スミス中尉だ。
「おそらく、列車砲は前後に軍事列車をつないでいるだろうからな。」
軍事列車は機銃を備えた列車のことだ。
なかには戦車の砲塔を装備した列車まであるらしい。
まともに、戦えば当方が全滅しかねない・・・
「最新の無線爆破装置もあるからな。」と、スミス中尉だ。
いままでは、導線で爆破していたが・・・悟られる可能性がある・・・
それで、無線装置が考案されたらしいのだ。
「準備できしだい、出撃だぞ。」と、陸戦隊は士気を鼓舞するのだった。
「そうじゃ、またグルップ重工の貴族だそうじゃ。」と、大女王様が・・・
「では、マジなんですね。」「うむ、マジじゃ。」と、大女王様が・・・
つまり、150キロ先を砲撃できるのは本当らしいということだ。
「列車砲ということは、移動ができるということじゃないですか。」と、マツモト君がいう。
「写真のヒトの大きさから、列車砲の大きさが予想できますね。」「うむ。」
「150キロ先へ攻撃できることは、マジだと専門家がいいおったわ。」と、大女王様だ。
砲身がすごく長いのだ。
砲身が長いということは、それだけ砲弾が遠くへ飛ぶのだ。
しかし長い分、砲身も重いのだ。
「じゃあ、大馬力の機関車が・・・」と、写真の列車砲の先を観ても・・・機関車が無い。
「陛下、ひよっとして工場を、まだ出てないんじゃあ。」
「とてつもなく重いはずです。」「並みの蒸気機関車では、無理かと。」
「さすが、マツモトじゃな。」「まだ、機関車は完成しておらんらしいのじゃ。」
「では。」「そうじゃ、ヤルなら今じゃな。」
「さすが、造ってはみたが・・・と、いうことじゃ。」
ドイツ帝国には、そんな話が多いのだ。
先の大戦で、ドイツ軍のお抱え技師のポルシェ博士がティーガー戦車を試作したのだ。
エンジンで発電して、モーターで走行する50トンを越える重戦車だ。
総統の面前で公開したのだが・・・あまりの重さで・・・モーターが過熱で焼き切れたそうだ。
つまり、電気の熱で燃える戦車なのだ。
おそらく、この列車砲も並みの機関車が曳けなかったのだ。
日本なら、3重連とかに・・・ドイツ技師は1両で曳かせようと・・・
ドイツは列車砲を多々生産した国だ。(我が日本は1門だけらしい。)
たいていは、軍艦用に砲塔を造ったが・・・軍艦が造れないから・・・列車砲へ・・・というパターンが多い。
なぜって、ドイツ海軍はショボイし、軍艦もサエないし・・・空母は造れなかったのだ。
日本から、わざわざ空母赤城の設計図を渡したのだが・・・ドイツ人技師も得て不得手があるようだ。
戦車はドイツやソ連の陸軍国家が得意だ。
戦艦や空母は英国や日本の海洋国家が得意なのだ。
米国も海軍国家だが・・・質より量だな・・・
「大女王陛下、お呼びで・・・」と、屈強な兵士らが呼び出されたようだ。
「マツモト、紹介しよう。」「王立陸戦隊じゃ。」
列車砲を破壊するには・・・海軍だけでは、無理だ。
しかし、英国は陸軍に王立は無いのだ。
王政へ逆らった歴史が陸軍にあるからだ。
大女王様が陸軍へ作戦を依頼することは、永遠に無いのだ。
それゆえ、王立陸戦隊なる組織を・・・
海軍の兵で、陸での戦闘に特化した部隊である。
総勢20名だ。
全員が突撃ライフルで武装した強者(つわもの)である。
まるで、クジラ号で運べる数なのだ。
偶然とは、おそろしいものなのだ。
「オレは隊長のスミスだ。」と、マツモト、中尉と握手する・・・手が潰れる・・・・
「潜水艦隊のマツモトです。」と、返す。
「ドーバーへ列車砲を運びこむまでに、破壊じゃ。」と、大女王様から直々の命令が飛んだ!
「必ずや・・・」と、屈強な野郎達が平伏する。
まさに、大英帝国の威容の前に・・・マツモト君は・・・
何を・・・思うのか・・・
「作戦は、どう立案するんだ。」と、スミス中尉へ聞くマツモト君だ。
「作戦、なんだが・・・」「我が、陸戦隊をドイツのライン河からルール川へ。」
「つまり、グルップ重工のあるエッセンまで運べないものか?」と、スミス中尉だ。
「なるほど、だからオレに大女王様が・・・」と、理解したマツモト君だ。
「グルップ重工は排水をルール川へ流しているらしい。」と、スミス中尉が続ける。
「製鉄は銑鉄を冷やす水が要るからな。」と、技術の知識も豊富なスミス中尉だ。
「ライン河はオランダのロッテルダムから北海へ河口が開いている。」
「そこから、ライン河をドイツへ入り、ライン河の支流のルール川へ・・・」と、スミス中尉は図面をなぞる。
「そして、ルール川のグルップ重工の排水溝から上陸するのだ。」
「なるほど、それなら悟られずに行けそうだな。」と、クジラ号の隠密性なら行けそうだな・・・
「現在はオランダもドイツ帝国へ逆らえないからな。」と、マツモト中尉がいう。
「ライン河の河口までは、オレの潜水艦で、そしてグルツプ重工の排水溝までは、クジラ号で運べるぞ。」
「わかった、24時間で帰らなかったら・・・遠慮なく帰国してくれ。」と、スミス中尉だ。
「うむ、それで爆破するのか?」と、作戦を聞く。
「その、つもりだが。」
「いや、オレは線路へ爆薬を仕掛けて・・・通過中に線路ごと爆破が・・・」と、マツモト中尉がいう。
なんて、エグイことを・・・
線路爆破はシナの軍閥の常套手段だ。
それで、日本軍は無実の罪を背負わされて・・・満州事変・・・張作霖爆死はシナの仕業なのだ。
なんでも、都合の悪いことは日本軍の仕業にするシナなのだ。
「かならず、列車砲をグルップの支線から出してくるから、そこを狙うんだ。」と、マツモト中尉がいう。
「なるほど、よし、作戦はマツモト案でいくぞ。」と、スミス中尉だ。
「おそらく、列車砲は前後に軍事列車をつないでいるだろうからな。」
軍事列車は機銃を備えた列車のことだ。
なかには戦車の砲塔を装備した列車まであるらしい。
まともに、戦えば当方が全滅しかねない・・・
「最新の無線爆破装置もあるからな。」と、スミス中尉だ。
いままでは、導線で爆破していたが・・・悟られる可能性がある・・・
それで、無線装置が考案されたらしいのだ。
「準備できしだい、出撃だぞ。」と、陸戦隊は士気を鼓舞するのだった。
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