伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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さすが、英国製は違うのだ。

英国製だが・・・生まれは日本だよ!

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 「よし、キール軍港への進路は間違いないな。」と、航海士へ聞くシトロエンだ。
なんせ、潜水艇は眼が潜れば見えないからね・・・
 それで、潜水艇用の航海術を学んだ航海士が隊員に居るのである。
「え、え、お任せを。」と、航海士が海図で指示する。
 この英国から輸入した潜水艇は魚雷発射菅が無いのだ。
魚雷はフネの下にぶら下げているのである。
 初期の潜水艇は魚雷発射装置の機構までもが船体へ搭載できなかったからだ。
それに、ドイツとフランスは現在は戦争状態ではないから・・・魚雷は搭載していなかったのである。
 まあ、本当のところは・・・英国が軍事機密を理由に魚雷を売ってくれなかったのだが・・・
フランス海軍はドイツから買うことは・・・絶対に無いのである。
 「蓄電池は?」「まだ、十分あります。」「うむ。」
シトロエン艇長は、蓄電池の残りを心配しているのだ。
 なぜなら、蓄電池の電気がなくなっったら蓄電池が再充電ができなくなるからだ。
それが、鉛蓄電池というものなのだ。
 再充電は、残量が1割ほど残ってるときの充電が効率がいいのだ。
あまり、過充電すると、蓄電池の寿命が短くなるのだ。
 それで、充電の管理をする専門の機関員を隊員へ指名してるほどなのである。
「よし、潜望鏡深度だ。」「ダッコー。」 
 「深度10です。」潜望鏡があがる。
周りを潜望鏡で見回す・・・「うむ、まちがいない。」と、進路に安心するシトロエン艇長だ。
 カナリヤの鳥カゴのカナリヤは元気なようだ。
これが、二酸化炭素が濃くなると・・・つまり、空気が汚れてくると元気がなくなるのだ。
 そして、ヒトが倒れるほど汚れる前に死んでしまうのだ。
つまり、カナリヤが死んだら、浮上して空気を交換せねばならない。
 そうなると、ドイツ軍に発見される危険が・・・あるかもだが・・・

 「深度を20へ。」「ダッコー。」
つまり、キール軍港内だ。 発見されない程度の深度がイイのである。
 なぜなら、防潜網が張られてるかも・・・しれないからである。
潜水艇は大きさが潜水艦ほどないから・・・防潜網の上を過ぎることができるのである。
 それに、軍港といえども港の深さは30メートルも無いからね・・・
戦艦大和も喫水は10メートルほどだ。
 海底までの深さが10メートルもあれば、潜水艇は行動ができるのだ。
まあ、さすがに潜水艦は無理なのだが・・・(潜航しての行動だ。)
 「艇長、そろそろ軍港内ですが。」と、航海士が進言だ。
「よし、潜望鏡あげろ。」
 周囲を見回す・・・「おや、あれか。」と、シトロエンがつぶやいた。
ボルドー沖で事故ったドイツ潜水艦と同じ型の艦が見えるからだ。
 数人の水夫がうろうろしているようだ。
「なんか、作業してるようだな。」「すこし、イタズラしてやろう。」
 と、シトロエン艇長が・・・・
フランス人はユーモアに富んでるのだ。
 ドイツはカタブツのイメージがあるのだが・・・フランス人は芸術の都、パリのイメージが大きいのである。
ドイツは工業国だが・・・フランスは農業国である。
 そして、双方とも大人の国だ。 つまり、話が通じる国ということだ。
日本は特亜三国(シナ・北・韓国)とは話が通じない。
 なぜなら、特亜三国は大人の国ではないからである。
神武建国以来、2600年以上の日本だ。
 建国100年から70年あまりのガキとは、差がありすぎるのである。
シナは4000年の歴史というが、シナ共産党は戦後に建国したのである。
 まだ、お子ちゃまなのである。
北はソ連が造り、韓国は米軍が建国した国だ。

 「そろそろ、帰りの電池が・・・」と、機関員が進言する。
「うむ、わかった。」「では、軍港から脱出するぞ。」
 「偵察はできたのだ、もう用は無いからな。」
「反転しろ。」「ダッコー。」
 潜水艇は速度が5ノツト(約9キロ毎時)で反転する。
そこは、潜水艇だ。 旋回半径は50メートルほどだ。
 「おや、静かにしろ。」「なんか、聞こえるぞ。」と、ソナー員がイヤフォンをかぶり直す。
「艇長、フネです、接近してきます。」
 「まさか、駆逐艦じゃないだろうな。」「潜望鏡を上げろ。」
あわてて、周囲を見る。
 「ん、いかん、機関停止だ。」「海底まで潜れ。」と、指示をだす艇長だ。
モーターが停まる。 そして、空気を出して潜水艇は海底へ・・・
 「いいか、静かにしていろよ。」と、シトロエン艇長が、「シーーーッ。」と、やる。
やがて、「グワン、グワン。」と、ジーゼルエンジンの音が響く。
 ジーゼルエンジンで駆動してるのは、戦艦ではない。
小型の船舶ということだ。
 戦艦はボイラーからの蒸気でタービンを廻して・・・進むのだ。
ジーゼルエンジンは即、動くことができる。
 それで、小型の攻撃艇や魚雷艇に使われているのである。
それは、軍港内を警備する警備艇だ。
 もちろん、小型の爆雷や機銃は搭載しているが・・・ソナーは簡易型である。
簡易型ということは、つまり旧型ということなのだ。
 最新型は潜水艦や駆逐艦へ・・・そして、旧型となったソナーが警備艇へ廻ってくるのである。
ドイツ軍も予算は余るほどでは無いのだ。
 軍事費は、陸軍の分もある。 そこは、無双の陸軍だ。
発言権も大きいのである。 それで、海軍はショボイ予算となるのである。
 それで、旧型のソナーも捨てることなく警備艇へ廻るのだ。
そして、ソナー員も潜水艦や駆逐艦のソナー員は優秀な耳を持つ、選ばれたソナ―員である。
 そして、警備艇は、それ以外のソナー員なのだ。
「おい、なんか聞こえるといったじゃないか。」
 「うむ、聞こえたのだが・・・」「どうしたのかな、聞こえないぞ。」
「おまえの勘違いじゃないのか。」「うむ、おかしいな。」
 「もう、交代の時間だぞ。」「わかったよ。」
こうして、運命に神に助けられたフランス海軍の潜水艇は・・・なんとか、警備艇の猛攻を防ぎ・・・
 
 

 
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