伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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画像装置の搭載。

対潜飛行艇の完成だな。

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 ポーツマス沖へ着水する二式大型飛行艇だ。
「ふう、やっと帰ってきたぞ。」と、マツモト君だ。
 久々の里帰りが終了して・・・一段落である。
嫁を家族へ紹介も済んだから・・・これで、憂いなく英国へ骨を埋められるマツモト君だ。
 それに、カテリーナ・クラリスも日本派遣の大任を無事に終了できて・・・
それなりに得るモノがあった日本訪問だったのだ。
 やがて、タグ・ボートが飛行艇を曳きに来る。
飛行艇置き場まで、はタグ・ボートの世話になる。
 飛行艇はフネより旋回性能がイマイチなのだ。
それで、タグ・ボートに曳いてもらうのである。
 「しかし、ロールス社で改造をせねばならないな。」
「それに、救助潜水艇は2号艇が完成したるかな。」と、心配もあるのだ。
 なんせ、救助潜水艇4号は日本海軍へくれてやったからだ。
クラリス全権司令官の判断なのだが・・・いつの間にか・・・マツモト君の所為となって・・・
 そこは、サドのクラリスだ。 つごうが悪いことは、すべてマツモトへ丸投げなのである。
逆らえば・・・ムチでシバかれるのだ。 
 背中にミミズ腫れが・・・数本ではきかない・・・

 ロールス社へ改造のために空輸するスツキ君だ。
もう、慣れたものだ。
 英国生活も長くなってきたからね・・・しかし、しかしだ。
「なんて、英国の飯はマズいんだ~~~っ。」と、叫びたいスツキ君である。
 ウソではない、南洋の島の人々はタロ芋を食ってたが・・・いまは、誰も食べるバカはいないのだ。
正直、世界で一番まずいのがタロ芋なのだ。
 次に、マズいのが英国の食事である。
その理由は・・・・文化の差であるのだ。
 英国と日本の差は、食文化なのだ。
まずい英国と、ウマすぎる日本である。
 英国には、卵かけご飯は無い。
卵かけご飯ほど、うまい食事は無いのである。 鉄板だ。
 そのために、日本の養鶏農家は努力を惜しまなかったのだ。
普通、卵は生では食べられないのだ。 
 しかし、日本の卵だけは生(なま)で食べられるのだ。
なせなら、鶏の衛生管理がすごいからだ。
 与えるエサも衛生管理されているからだ。
話を戻そう・・・
 ロールス社は前後にエンジンを取り付けて、8発としていたのだが・・・
前のエンジンクランク軸をパイプにして、そこから後ろのエンジンの回転軸を通して・・・
 前のプロペラを4枚ペラの2連にすることに成功したのだ。
これは、日本軍の戦闘機エンジンの2重反転プロペラをパクったものだ。

 「しかし、かなり五月蠅いですね。」と、スツキ機長が感想を述べる。
「まあ、プロペラの騒音がエンジンより大きいですからね。」と、ロールス社の技師だ。
 「しかし、翼の前後にプロペラより空気の流れがいいんですよ。」と、風洞実験の成果をいう。
「でも、反転ペラだと整備が大変では。」と、スツキ君だ。
 なかなか細かいところを突くのだ。
構造も複雑で、その分故障も多いのだ。
 「しかし、反転プロペラは新技術ですから。」と、これからの展望だと・・・
「それに、2段フラップの効果が得られますからな。」と、結論だ。
 確かに、2段フラップが前後プロペラだと制約があるからだ。
後ろのプロペラの推力がフラップへ当たらないからだ。
 「それで、2段フラップの設計図はこれだ。」「ありがとうございます。」(内密の話だ。)
「これで、飛行艇の翼の秘密が・・・」
 それ以降、英国の新型戦闘機は短い距離で離着陸が・・・できるようになったとか・・・
そして、潜水艇工房へ様子を見に行くマツモト君だ。
 しかし、工房では潜水艇が完成してはいなかったのだ。
「どうしたんですか、予定では完成と・・・」と、いうマツモト中尉だ。
 「そうですが、アクデブ・ソナーの画像装置が、それに機械の腕の調子が・・・」と、問題が山積らしい。
「4号救助潜水艇は、うまくいったじゃないですか。」と、マツモト君だ。
 「そうですが、あれは日本からの部品があったから。」と、言い訳だ。
以前の4号艇には画像装置は積んでいなかったのだ。
 それで、画像装置は米国からの技術であり、アクデブ・ソナーは日本製だ。
つまり、米国製と日本製では相性が悪いようなのだ。
 そして、機械の腕も4号救助艇は日本からの輸入だったが・・・
英国のパクった機械の腕はイマイチなんだとか・・・
 「それで、マツモト中尉が同行してきた日本の技師を呼んで欲しいんですが。」と、要求する。
確か、ピッカース重工へ行ってるはずだが・・・
 「しょうがないな、待ってろよ。」と、余分な仕事が増えるのだった。

 ピッカース重工では、それなりに得るモノが大きかった日本人技師らだが・・・
潜水艇工房では、いいように使われて・・・かなり苦労したらしい。
 他国の機器へ、日本製をなじませるのは大変だと判明したのが収穫だそうだ。
特に、米国の規格と日本規格は差があり苦労したらしい。
 機器の電子部品の誤差が日米で差が大きすぎるからだそうだ。
しかし、そのことを米国へ言うと、英国の顔が・・・まあ、それで日本人技師が腕の見せ何処ということなのだ。
 部品の誤差を、その回路へ補助部品を足すことで修正して相性を合致させたのである。




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