95 / 253
日英同盟を尊重する日本軍だ。
浮気はしない、日本海軍だ。
しおりを挟む
「で、どうするんだ?」と、アランがマツモト君へ・・・
「なにを?」
「潜水艦の技術移転の件だ。」と、アランが今更の言葉だ。
「まあ、佐伯艦長に聞いてみるさ。」と、マツモト君の返事だが・・・
佐伯艦長いわく・・・「いや、米国とは、つるまない。」と、そっけない返事だ。
「内地の海軍軍令部、いわく浮気はしないそうだ。」と、佐伯艦長が答える。
「えっ、そうなんですか。」「あ、あ。」
「日本は、軍事同盟があるからだ、それ以外へ軍事機密は開示しないぞ。」と、当然の判断だ。
「英海軍へ、ゆだねるのですか。」「そうだ。」
「少なくても、英国は日露戦争で同盟を守り、助けてくれたからな。」と、佐伯艦長が答える。
「なら、米国は日露戦争の終結の仲介をしたくれましたよ。」と、マツモト君だ。
「そうだが、その礼は果たしたはずだ。」と、佐伯艦長だ。
当時の日本政府は満州の権益を米国と二分したのだ。
そこが、ラノベということなのだ。
ソ連の脅威は米国と共同戦線なのである。
日本だけでは、ソ連はキツイからだ。
しかし、それは満州国と米国の関係である。
ここは、英国の顔を立てる日本政府のようだ。
「日本政府は返事を保留したらしいな。」と、マツモト君が佐伯艦長から聞いた。
「やはり、女王陛下の顔を立てたんだな。」と、思うマツモト中尉だ。
政治のことはわからないが・・・英国と軍事同盟だ。
米国と英国が交渉すること思うのだ。
満州の権益は陸軍がらみだ。
そう、満州国は日本海軍に利権は無い。
つまり、潜水艦の技術を米国へ技術移転するのは、海軍にプラスがないからである。
海軍は英海軍が世界イチと、英国も思ってるし、日本海軍もそうなのだ。
その、英海軍へ潜水艦に関しては優位な日本海軍だ。
だから英海軍とだけ、つるむのである。
それで、救助が終了して・・・即、帰投する日本海軍の潜水母艦である。
それに、救助潜水艇の欠点が救助活動でわかったのである。
そこを、改造したいのだ。
救助活動して判明した改良点が多々あるのだ。
訓練で、わからなかったことだ。
実際の救助で初めて判明した、実践に即した改造点なのである。
なるべく、早く改造がしたいのである。
いつ、また事故があるやもしれないからだ。
そして、潜水艦が遠洋での事故では・・・やはり、フネでは足が遅いのだ。
やはり、飛行艇へ搭載するしか無いのである。
川西2式大型飛行艇という四発エンジンの巨大飛行艇が日本海軍には、あるのだ。
それを、カンタンな改造で救助潜水艇が搭載できるのだ。(サンダーバード2号風だ。)
さすれば即、半日あまりで現場へ駆けつけることができるのだ。
英国にはランカスター爆撃機という四発爆撃機があるのだ。
それを飛行艇へ改造すれば・・・潜水艦隊員が安心して訓練や実戦ができるのだ。
佐久間艇長らの悲惨な事故は、二度と起こしてはならないからだ。
敵国と戦っての戦死なら、犬死にではない。
国を守って死ねるのだ。 兵にとり、これ以上に名誉なことはないのだ。
ところが、事故で沈没した潜水艦で、酸素が切れて死を待つばかりなんて・・・
犬死にである。
職に殉ずるのは名誉であるのだが・・・せめて、敵へ一矢報いて死にたいものなのだ。
戦死には意味があるのだ。
人間、いつかは死ぬのだ。
永遠の命なんて、秦皇帝の妄想である。
いつまでも生きてたら・・・後から生まれてきたヤツに邪険にされるだけなのだ。
「どうやら、英国はドイツ製潜水艦と同等の技術を米国へ開示するようですよ。」と、佐伯艦長がいう。
「まあ、そうなりますね。」と、マツモト君だ。
アランから話は聞いていたのだが・・・そこは、言わないマツモト君である。
「米国は電気式蓄音機という電気で音楽を奏でる機械があるそうですから。」と、マツモト君が聞いた話だ。
もちろん、レコード盤を電気モーターで廻す機械である。
レコード針からの信号を電気信号へ変換して増幅する機械ではない。
そこまで、進化してないのだ。
しかし、手廻し蓄音機からすれば速度が安定してるから聴きやすいのだ。
マジで、アナログの音が出て、玄人っぽいのである。
いまだに愛好者が少なくない。
「そのモーター技術は大したもんですから、カンタンでしょう。」と、予想するマツモト君である。
「ところで、佐伯艦長。」と、マツモト君だ。
「例の件は。」
「あ、あ、緊急ブイの国際共通規格の件かっ。」「え、え、そうです。」
「うむ、我が鶏群軍令部はなんていうかな。」と、複雑な顔だ。
「軍事同盟の英国とならOKだろうが・・・ドイツも居るしな・・・」
「まあ、ドイツ野郎は信用できないですからね。」と、いう佐伯艦長だ。
「まして、ソ連やシナも居るからな。」と、加える。
「まあ、シナは技術が無いから、パクられるだけですからな。」と、佐伯艦長が重ねる。
「では、英国とだけでも。」と、マツモト君が要望する。
「それは、OKだと思うよ。」と、返事した佐伯艦長や小森艇長らである。
「それで、二式大型飛行艇の機体が耐波性の秘密なんですが・・・」と、マツモト君が・・・・
「それか、それはなんともいえないな。」「その話を、どうして知ってるんですか。」
と、驚く佐伯、小森両人だ。
二式大型飛行艇は海の波が3メートルほどでも着水できるらしいのだ。
「我が方は、ダブル排気タービン技術を提示できるそうです。」と、マツモト君だ。
「うむ、なかなかイイ線を君は突いてくるね。」と、佐伯艦長が驚く。
「え、え、伊達でも英国王室の部下ですからね。」と、マツモト君だ。
そりゃあ、マーガレット王女の騎士だからであるが・・・
貴族の妻(カテリーナ・クラリスだ。)まで居るからね。
「じゃあ今度、英国まで訪問飛行を計画してみるか・・・」と、佐伯艦長がプレゼンだ。
「それは、ぜひお願いします。」と、身を乗り出すマツモト中尉である。
「帰りの機体には、ダブル排気タービンを・・・」と、トレードにヤル気満々のようだ。
「なにを?」
「潜水艦の技術移転の件だ。」と、アランが今更の言葉だ。
「まあ、佐伯艦長に聞いてみるさ。」と、マツモト君の返事だが・・・
佐伯艦長いわく・・・「いや、米国とは、つるまない。」と、そっけない返事だ。
「内地の海軍軍令部、いわく浮気はしないそうだ。」と、佐伯艦長が答える。
「えっ、そうなんですか。」「あ、あ。」
「日本は、軍事同盟があるからだ、それ以外へ軍事機密は開示しないぞ。」と、当然の判断だ。
「英海軍へ、ゆだねるのですか。」「そうだ。」
「少なくても、英国は日露戦争で同盟を守り、助けてくれたからな。」と、佐伯艦長が答える。
「なら、米国は日露戦争の終結の仲介をしたくれましたよ。」と、マツモト君だ。
「そうだが、その礼は果たしたはずだ。」と、佐伯艦長だ。
当時の日本政府は満州の権益を米国と二分したのだ。
そこが、ラノベということなのだ。
ソ連の脅威は米国と共同戦線なのである。
日本だけでは、ソ連はキツイからだ。
しかし、それは満州国と米国の関係である。
ここは、英国の顔を立てる日本政府のようだ。
「日本政府は返事を保留したらしいな。」と、マツモト君が佐伯艦長から聞いた。
「やはり、女王陛下の顔を立てたんだな。」と、思うマツモト中尉だ。
政治のことはわからないが・・・英国と軍事同盟だ。
米国と英国が交渉すること思うのだ。
満州の権益は陸軍がらみだ。
そう、満州国は日本海軍に利権は無い。
つまり、潜水艦の技術を米国へ技術移転するのは、海軍にプラスがないからである。
海軍は英海軍が世界イチと、英国も思ってるし、日本海軍もそうなのだ。
その、英海軍へ潜水艦に関しては優位な日本海軍だ。
だから英海軍とだけ、つるむのである。
それで、救助が終了して・・・即、帰投する日本海軍の潜水母艦である。
それに、救助潜水艇の欠点が救助活動でわかったのである。
そこを、改造したいのだ。
救助活動して判明した改良点が多々あるのだ。
訓練で、わからなかったことだ。
実際の救助で初めて判明した、実践に即した改造点なのである。
なるべく、早く改造がしたいのである。
いつ、また事故があるやもしれないからだ。
そして、潜水艦が遠洋での事故では・・・やはり、フネでは足が遅いのだ。
やはり、飛行艇へ搭載するしか無いのである。
川西2式大型飛行艇という四発エンジンの巨大飛行艇が日本海軍には、あるのだ。
それを、カンタンな改造で救助潜水艇が搭載できるのだ。(サンダーバード2号風だ。)
さすれば即、半日あまりで現場へ駆けつけることができるのだ。
英国にはランカスター爆撃機という四発爆撃機があるのだ。
それを飛行艇へ改造すれば・・・潜水艦隊員が安心して訓練や実戦ができるのだ。
佐久間艇長らの悲惨な事故は、二度と起こしてはならないからだ。
敵国と戦っての戦死なら、犬死にではない。
国を守って死ねるのだ。 兵にとり、これ以上に名誉なことはないのだ。
ところが、事故で沈没した潜水艦で、酸素が切れて死を待つばかりなんて・・・
犬死にである。
職に殉ずるのは名誉であるのだが・・・せめて、敵へ一矢報いて死にたいものなのだ。
戦死には意味があるのだ。
人間、いつかは死ぬのだ。
永遠の命なんて、秦皇帝の妄想である。
いつまでも生きてたら・・・後から生まれてきたヤツに邪険にされるだけなのだ。
「どうやら、英国はドイツ製潜水艦と同等の技術を米国へ開示するようですよ。」と、佐伯艦長がいう。
「まあ、そうなりますね。」と、マツモト君だ。
アランから話は聞いていたのだが・・・そこは、言わないマツモト君である。
「米国は電気式蓄音機という電気で音楽を奏でる機械があるそうですから。」と、マツモト君が聞いた話だ。
もちろん、レコード盤を電気モーターで廻す機械である。
レコード針からの信号を電気信号へ変換して増幅する機械ではない。
そこまで、進化してないのだ。
しかし、手廻し蓄音機からすれば速度が安定してるから聴きやすいのだ。
マジで、アナログの音が出て、玄人っぽいのである。
いまだに愛好者が少なくない。
「そのモーター技術は大したもんですから、カンタンでしょう。」と、予想するマツモト君である。
「ところで、佐伯艦長。」と、マツモト君だ。
「例の件は。」
「あ、あ、緊急ブイの国際共通規格の件かっ。」「え、え、そうです。」
「うむ、我が鶏群軍令部はなんていうかな。」と、複雑な顔だ。
「軍事同盟の英国とならOKだろうが・・・ドイツも居るしな・・・」
「まあ、ドイツ野郎は信用できないですからね。」と、いう佐伯艦長だ。
「まして、ソ連やシナも居るからな。」と、加える。
「まあ、シナは技術が無いから、パクられるだけですからな。」と、佐伯艦長が重ねる。
「では、英国とだけでも。」と、マツモト君が要望する。
「それは、OKだと思うよ。」と、返事した佐伯艦長や小森艇長らである。
「それで、二式大型飛行艇の機体が耐波性の秘密なんですが・・・」と、マツモト君が・・・・
「それか、それはなんともいえないな。」「その話を、どうして知ってるんですか。」
と、驚く佐伯、小森両人だ。
二式大型飛行艇は海の波が3メートルほどでも着水できるらしいのだ。
「我が方は、ダブル排気タービン技術を提示できるそうです。」と、マツモト君だ。
「うむ、なかなかイイ線を君は突いてくるね。」と、佐伯艦長が驚く。
「え、え、伊達でも英国王室の部下ですからね。」と、マツモト君だ。
そりゃあ、マーガレット王女の騎士だからであるが・・・
貴族の妻(カテリーナ・クラリスだ。)まで居るからね。
「じゃあ今度、英国まで訪問飛行を計画してみるか・・・」と、佐伯艦長がプレゼンだ。
「それは、ぜひお願いします。」と、身を乗り出すマツモト中尉である。
「帰りの機体には、ダブル排気タービンを・・・」と、トレードにヤル気満々のようだ。
1
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
枢軸国
よもぎもちぱん
歴史・時代
時は1919年
第一次世界大戦の敗戦によりドイツ帝国は滅亡した。皇帝陛下 ヴィルヘルム二世の退位により、ドイツは共和制へと移行する。ヴェルサイユ条約により1320億金マルク 日本円で200兆円もの賠償金を課される。これに激怒したのは偉大なる我らが総統閣下"アドルフ ヒトラー"である。結果的に敗戦こそしたものの彼の及ぼした影響は非常に大きかった。
主人公はソフィア シュナイダー
彼女もまた、ドイツに転生してきた人物である。前世である2010年頃の記憶を全て保持しており、映像を写真として記憶することが出来る。
生き残る為に、彼女は持てる知識を総動員して戦う
偉大なる第三帝国に栄光あれ!
Sieg Heil(勝利万歳!)

四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?
俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。
この他、
「新訳 零戦戦記」
「総統戦記」もよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる