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あっ、惜しいのだ、もう少しだ。
ブイをかすめた魚雷なのだ。
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魚雷は白い泡を水中に多量に残しながら・・・
潜水艦4号の魚雷を発射しただろう位置から・・・約0,3カイリ(約500メートル)の位置に浮かんでるブイをかすめて・・・
「おお、もう少しで命中したぞ。」と、ブイの側で検分していた観測艇から歓声があがったのだ。
これが、ブイではなく艦船なら命中間違いなしである。
「やはり、我がドイツ帝国は、すばらしいぞ。」
「我が、ドイツに栄光あれ!」
「河むこうなんぞ、蹴散らしてくれようぞ。」(河むこうとは、英国のことだ。)
英仏海峡なぞ、河と思ってるドイツ帝国なのだ。
まあ、吹くのは・・・ロハだからね・・・
1発の魚雷の発射で、かなりの泡が海上へ出たんだが・・・まともに使えそうな命中精度(偶然なのだ。)だったことが・・・その泡も問題にはされなかったのである。
もちろん、試射であるから爆薬は仕込まれていないのである。
同じ、重さのコンクリを詰めてあるのである。
爆発はけっこうな重量があるのだ。
火薬は、黒色火薬が昔から使われていたのだが・・・威力が勝る無煙火薬がフランスで開発されたのだ。
ピストルの黒色火薬では無理だった排煙によるブローバックが可能になり、連発ピストルの開発となっていた。
セミ・オートマジンガンが開発されていたのである。
ドイツ帝国でも、ルガーという通称名が尺取り虫というピストルが・・・
著者は、尺取り虫よりP-38(ライトニングではないぞ。)が・・・現行、ドイツ軍もP-38を使ってるのだ。
尺取り虫は部品が複雑で誤動作が少なくないからだ。
それに、お高いのだ。(ドイツ製はお高い武器が多いのだ。)
武器は、安い、壊れない、構造がカンタン、威力がある、が無双の条件なのだ。
・・・スンマセン・・・話を戻しますです・・・
「しかし、大臣殿。」「うむ?」
「あの魚雷は、まだ開発中でして・・・実用とは・・・」と、食い下がるグルップの主任技師だが・・・
「まあ、君の言いたいこともわからんでもないが・・・」「今、必要なんだよ。」
「・・・しかし・・・」「潜水艦は完成してるのだぞ。」と、大臣が・・・
そうなのだ、船体はあるのだ。 武器がなくては・・・単なる、観光船と同じだ。
そう、窓のないフネだが・・・
「では、開発予算は削らないでいたたきたいが。」と、技師が食い下がった。
「善処しょう。」と、大臣が・・・
例の、政治家の偽りの言葉だ。
ちなみに、ドイツ帝国には、ちょび髭の伍長は登場していない。(ヒットラーのことだ。)
美術学校の入学試験に通り・・・絵の道へ・・・進んでるのである。
建築物のスケッチは、なかなかのモノである。(かなりの、腕はあるよ。)
こうして、空気の泡という欠点を抱えながらも採用された魚雷なのであった。
そして、ドイツ潜水艦4号は・・・やっと、完成したのである。
「あのぅ・・・・」「なんだよ。」「私達は・・・どうなるんで?」と、魚雷操作したグルップ重工の技師が・・・数人、オレ達は軍人ではない技術者だと、言わんばかりに・・・
「そうだったな、ん、まあ、潜水艦学校の卒業生しだいだな。」と、苦しい言い訳の海軍大臣の補佐だ。
大臣は・・・すでに、逃げたあとである・・・
さすが、政治家は逃げ足も速いのである。
「いまは、戦時ではない。」「少しのガマンだ。」「まあ、給金は色をつけよう。」
そんな、言い訳で技師連中が納得するわけがないのだ。
ドイツ人技師を甘く見てはいけないのだ。
技師という職業は・・・オタクというか・・・こだわりというか・・・他人の意見なぞ、なにするものぞ・・・
なのである。 そう、だから腕に自信があるのである。
口数は少ないが・・・言い出したら止まらないのだ。
根性がある意味で、ネジ曲がってるのだ。
それが、職人根性ともいうものである。
腕は、教えられるモノではない、見て盗むモノなのだ。
ドイツ人技師も日本人技師と似ているところも、少しはあるのだ。
根性がネジ曲がってるところが、似てるのである。
まあ、どこの国の職人も似たようなモノなのだが・・・
そして、この情報は・・・英仏海峡を渡り・・・我が、同盟国である大英帝国へ・・・
そう、グルップ重工の技師連中の中にはユダヤの息がかかっている者も・・・
英国のユダヤ人技師らへ、「くそっ、オレ達は技術者だぞ。」「そうだ。」
「なんで、兵隊ごっこの遊びを強制されなきゃならんのだ。」「そのとうりだ。」
「おい、聞いてくれ。」「なんだ?」「コレコレ、しがじか・・・」
「えっ、君は技術者ではなかったんか。」「いや、オレは死んでも技術者だぞ。」
「でも、潜水艦の隊員じゃないか?」「・・・・・」
技術者同士のこぼれ話から苦情が英国まで・・・
技術者同士は軍事機密より、技術の話が優先されるのだ。
米国の核爆弾の秘密も米国人技師がソ連の技師へ漏らしたのである。
それと、同じで・・・潜水艦と魚雷の関係は、早々と英国情報部へ・・・
そして、その情報は潜水艦艦長のアランへ・・・
アランから・・・マツモト君へと・・・世間の口に戸は建てられないモノなのだ。
潜水艦4号の魚雷を発射しただろう位置から・・・約0,3カイリ(約500メートル)の位置に浮かんでるブイをかすめて・・・
「おお、もう少しで命中したぞ。」と、ブイの側で検分していた観測艇から歓声があがったのだ。
これが、ブイではなく艦船なら命中間違いなしである。
「やはり、我がドイツ帝国は、すばらしいぞ。」
「我が、ドイツに栄光あれ!」
「河むこうなんぞ、蹴散らしてくれようぞ。」(河むこうとは、英国のことだ。)
英仏海峡なぞ、河と思ってるドイツ帝国なのだ。
まあ、吹くのは・・・ロハだからね・・・
1発の魚雷の発射で、かなりの泡が海上へ出たんだが・・・まともに使えそうな命中精度(偶然なのだ。)だったことが・・・その泡も問題にはされなかったのである。
もちろん、試射であるから爆薬は仕込まれていないのである。
同じ、重さのコンクリを詰めてあるのである。
爆発はけっこうな重量があるのだ。
火薬は、黒色火薬が昔から使われていたのだが・・・威力が勝る無煙火薬がフランスで開発されたのだ。
ピストルの黒色火薬では無理だった排煙によるブローバックが可能になり、連発ピストルの開発となっていた。
セミ・オートマジンガンが開発されていたのである。
ドイツ帝国でも、ルガーという通称名が尺取り虫というピストルが・・・
著者は、尺取り虫よりP-38(ライトニングではないぞ。)が・・・現行、ドイツ軍もP-38を使ってるのだ。
尺取り虫は部品が複雑で誤動作が少なくないからだ。
それに、お高いのだ。(ドイツ製はお高い武器が多いのだ。)
武器は、安い、壊れない、構造がカンタン、威力がある、が無双の条件なのだ。
・・・スンマセン・・・話を戻しますです・・・
「しかし、大臣殿。」「うむ?」
「あの魚雷は、まだ開発中でして・・・実用とは・・・」と、食い下がるグルップの主任技師だが・・・
「まあ、君の言いたいこともわからんでもないが・・・」「今、必要なんだよ。」
「・・・しかし・・・」「潜水艦は完成してるのだぞ。」と、大臣が・・・
そうなのだ、船体はあるのだ。 武器がなくては・・・単なる、観光船と同じだ。
そう、窓のないフネだが・・・
「では、開発予算は削らないでいたたきたいが。」と、技師が食い下がった。
「善処しょう。」と、大臣が・・・
例の、政治家の偽りの言葉だ。
ちなみに、ドイツ帝国には、ちょび髭の伍長は登場していない。(ヒットラーのことだ。)
美術学校の入学試験に通り・・・絵の道へ・・・進んでるのである。
建築物のスケッチは、なかなかのモノである。(かなりの、腕はあるよ。)
こうして、空気の泡という欠点を抱えながらも採用された魚雷なのであった。
そして、ドイツ潜水艦4号は・・・やっと、完成したのである。
「あのぅ・・・・」「なんだよ。」「私達は・・・どうなるんで?」と、魚雷操作したグルップ重工の技師が・・・数人、オレ達は軍人ではない技術者だと、言わんばかりに・・・
「そうだったな、ん、まあ、潜水艦学校の卒業生しだいだな。」と、苦しい言い訳の海軍大臣の補佐だ。
大臣は・・・すでに、逃げたあとである・・・
さすが、政治家は逃げ足も速いのである。
「いまは、戦時ではない。」「少しのガマンだ。」「まあ、給金は色をつけよう。」
そんな、言い訳で技師連中が納得するわけがないのだ。
ドイツ人技師を甘く見てはいけないのだ。
技師という職業は・・・オタクというか・・・こだわりというか・・・他人の意見なぞ、なにするものぞ・・・
なのである。 そう、だから腕に自信があるのである。
口数は少ないが・・・言い出したら止まらないのだ。
根性がある意味で、ネジ曲がってるのだ。
それが、職人根性ともいうものである。
腕は、教えられるモノではない、見て盗むモノなのだ。
ドイツ人技師も日本人技師と似ているところも、少しはあるのだ。
根性がネジ曲がってるところが、似てるのである。
まあ、どこの国の職人も似たようなモノなのだが・・・
そして、この情報は・・・英仏海峡を渡り・・・我が、同盟国である大英帝国へ・・・
そう、グルップ重工の技師連中の中にはユダヤの息がかかっている者も・・・
英国のユダヤ人技師らへ、「くそっ、オレ達は技術者だぞ。」「そうだ。」
「なんで、兵隊ごっこの遊びを強制されなきゃならんのだ。」「そのとうりだ。」
「おい、聞いてくれ。」「なんだ?」「コレコレ、しがじか・・・」
「えっ、君は技術者ではなかったんか。」「いや、オレは死んでも技術者だぞ。」
「でも、潜水艦の隊員じゃないか?」「・・・・・」
技術者同士のこぼれ話から苦情が英国まで・・・
技術者同士は軍事機密より、技術の話が優先されるのだ。
米国の核爆弾の秘密も米国人技師がソ連の技師へ漏らしたのである。
それと、同じで・・・潜水艦と魚雷の関係は、早々と英国情報部へ・・・
そして、その情報は潜水艦艦長のアランへ・・・
アランから・・・マツモト君へと・・・世間の口に戸は建てられないモノなのだ。
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