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これが、英海軍の魚雷だ。
動力が、全く違った・・・
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翌日のポーツマス軍港へジョーンズ大尉とスミス大尉と、我らが艦長の松本中尉が・・・
なぜか、メイド士官までが・・・さすがに、今回は幼王女は・・・ご参加されていないようだ。
日本海軍は琵琶湖で魚雷の試射をおこなったが・・・英国海軍は外洋のようである。
つまり、爆発させる試射ということかな・・・やはり、大英帝国は資金が・・・潤沢なようである。
「外洋で、実験なんですか。」と、松本君が聞く。
「え、え、魚雷は敵軍艦への攻撃を想定してますから・・・」と、ジョーンズ大尉がもっともな意見だ。
「まさか、爆発実験も?」と、恐る恐る聞く。
「えっ、日本は爆発実験は?」「恥ずかしながら、そこまでは・・・」
「そうですか、失礼なことを聞いてしまいました。」
「・・・・・」なんも、言えない松本君だ。
たしかに、魚雷は爆発しなければ・・・単なる潜水艦の模型になり果てる・・・
水中を進むだけだからだ・・・
魚雷の先には信管が・・・敵艦船へ衝突したら爆発しなければ意味が無い装置がつけてあるが、問題が多かったのだ。
それは、砲弾の先についてる信管が発達していなかったからである。
信管とは、砲弾の先に付いてる、炸薬を爆発させるスイッチのことである。
当時は信頼性のある信管が、まだなかったのだ。
そして、国際条約で小銃の弾丸へは炸薬を仕込まないこととなっている。
もちろん、人道上の観点からである。
なお、ダムダム弾(鉛をむき出しの銃弾)も、1899年のハーグ万国平和会議で戦争での使用を禁止している。
我が国も明治33年に締結してる。
ダムダム弾の語源だが・・・インドの工場で英国が造らせていたからだそうだ。
なんとも、大英帝国も闇が深い・・・
ダムダム弾は人体へ入ったらキノコ状に破裂して・・・苦痛と炎症を引き起こすからだ。
それでは、あまりに酷ではないか・・・ということだ。
4名の魚雷試射実験の見学者はランチ(海軍の小型船)へ同乗して軍港沖をめさした。
そこには、ブイが浮かんでいて、魚雷を発射する実験船が準備されていた。
「この、実験船から魚雷を標的へ撃ち込みます。」と、沖の廃船を指さした。
「わざわざ、廃船まで用意してくださったんですか。」と、松本艦長だ。
「当然ですぞ、なんせ潜水艦と交換ですから。」と、いつのまにか・・・まだ、本国の返答はなんだが・・・
でも、もし実用になる魚雷なら・・・潜水艦の技術も悪くないと思う松本中尉である。
なんせ、水中機雷は十分に使える兵器なのだから・・・
「では、すこし待っていてください。」と、言ってスミス大尉が席を外した。
どうやら、実験船と無線連絡するようだ。
「こちら、スミスだ、用意はいいか。」「こちら、実験船だ、いつでもOKだ。」
「では、10から秒読みだ。」「了解だ。」
「10,9,8・・・・2,1,0。」
すると、実験船の舳先から水流が噴出した。
そして、水中を魚雷が進む泡が・・・・どうやら、水流で魚雷を発射してるようだ。
やがて、10秒くらいか・・・沖に浮かんでいた廃船が・・・ピカリと光ったかな・・・
「バゥゥウウウウン。」と、爆発音がして、水柱が立ち昇る・・・
そして、爆発の水柱が消えると・・・廃船が・・・傾いて沈没していくところだ。
廃船といっても、普通の輸送船で、3000トンクラスだ。
我が国は空気圧で魚雷を発射しようと、苦労していたんだが・・・水流とは・・・それなら、泡がでないから潜水艦が敵に発見されない。
それに、廃船とはいえ普通の鉄のフネを撃沈できたのだ。
英国海軍は魚雷の実用化に成功したようだ。
おもわず、スミス大尉へ、「動力はなんですか。」と、聞く松本君だ。
「え、え、過酸化水素からのガスでエンジンを廻してます。」
「はじめは、圧搾空気で、そしてメチルアルコールと圧搾空気でした。」
「しかし、それでも速度が遅いので・・・過酸化水素になりました。」と、スミス大尉が秘密の暴露だ。
「わが国は、まだ圧搾空気ですよ。」と、松本君だ。
「それでは、20ノットが限界でしょう。」と、スミス大尉だ。
「最低でも、40は出さないと。」と、驚く速度だ。
ほぼ、時速70キロ毎時である。
「このマーク魚雷なら、潜水艦とのトレードでも損はないと思うが。」と、スミス大尉が・・・
「うむ、さすがというか・・・」松本艦長は専門の科学技師ではないが、カンタンな動作の原理くらいは理解していた。
そこで、思ったのだ。
ヒトには、得て不得手があるのだと・・・当たり前だのクラッカーなんだが・・・
英国人は武器や兵器の開発には長けているのだと・・・
我が国が、小型化したり魔改造したりが、日本人の特質としてるように・・・
大英帝国は、スペインの無敵艦隊に勝ち、オランダとの東アジアの権益に勝ち、アメリカ大陸の原住民を駆逐して、現在の大英帝国だ。
そこには、銃という武器の発達失くしてなされなかったことだろう・・・
我が国の幕末に薩摩や長州へ武器や軍事金をばらまき・・・明治維新の裏の闇の支援国だ。(グラバー邸にある、隠し部屋、そこで倒幕派をかくまった。)
油断は、できないが・・・インドやシナへの英国のやり方とは、英国は日本へは、意外に紳士的なのである。
なぜか、松本艦長は、そこまでは考えが及ばなかったが・・・・
水中機雷に続いて、英海軍よりの魚雷が潜水艦へ搭載されるのは、時間の問題だろう。
なぜか、メイド士官までが・・・さすがに、今回は幼王女は・・・ご参加されていないようだ。
日本海軍は琵琶湖で魚雷の試射をおこなったが・・・英国海軍は外洋のようである。
つまり、爆発させる試射ということかな・・・やはり、大英帝国は資金が・・・潤沢なようである。
「外洋で、実験なんですか。」と、松本君が聞く。
「え、え、魚雷は敵軍艦への攻撃を想定してますから・・・」と、ジョーンズ大尉がもっともな意見だ。
「まさか、爆発実験も?」と、恐る恐る聞く。
「えっ、日本は爆発実験は?」「恥ずかしながら、そこまでは・・・」
「そうですか、失礼なことを聞いてしまいました。」
「・・・・・」なんも、言えない松本君だ。
たしかに、魚雷は爆発しなければ・・・単なる潜水艦の模型になり果てる・・・
水中を進むだけだからだ・・・
魚雷の先には信管が・・・敵艦船へ衝突したら爆発しなければ意味が無い装置がつけてあるが、問題が多かったのだ。
それは、砲弾の先についてる信管が発達していなかったからである。
信管とは、砲弾の先に付いてる、炸薬を爆発させるスイッチのことである。
当時は信頼性のある信管が、まだなかったのだ。
そして、国際条約で小銃の弾丸へは炸薬を仕込まないこととなっている。
もちろん、人道上の観点からである。
なお、ダムダム弾(鉛をむき出しの銃弾)も、1899年のハーグ万国平和会議で戦争での使用を禁止している。
我が国も明治33年に締結してる。
ダムダム弾の語源だが・・・インドの工場で英国が造らせていたからだそうだ。
なんとも、大英帝国も闇が深い・・・
ダムダム弾は人体へ入ったらキノコ状に破裂して・・・苦痛と炎症を引き起こすからだ。
それでは、あまりに酷ではないか・・・ということだ。
4名の魚雷試射実験の見学者はランチ(海軍の小型船)へ同乗して軍港沖をめさした。
そこには、ブイが浮かんでいて、魚雷を発射する実験船が準備されていた。
「この、実験船から魚雷を標的へ撃ち込みます。」と、沖の廃船を指さした。
「わざわざ、廃船まで用意してくださったんですか。」と、松本艦長だ。
「当然ですぞ、なんせ潜水艦と交換ですから。」と、いつのまにか・・・まだ、本国の返答はなんだが・・・
でも、もし実用になる魚雷なら・・・潜水艦の技術も悪くないと思う松本中尉である。
なんせ、水中機雷は十分に使える兵器なのだから・・・
「では、すこし待っていてください。」と、言ってスミス大尉が席を外した。
どうやら、実験船と無線連絡するようだ。
「こちら、スミスだ、用意はいいか。」「こちら、実験船だ、いつでもOKだ。」
「では、10から秒読みだ。」「了解だ。」
「10,9,8・・・・2,1,0。」
すると、実験船の舳先から水流が噴出した。
そして、水中を魚雷が進む泡が・・・・どうやら、水流で魚雷を発射してるようだ。
やがて、10秒くらいか・・・沖に浮かんでいた廃船が・・・ピカリと光ったかな・・・
「バゥゥウウウウン。」と、爆発音がして、水柱が立ち昇る・・・
そして、爆発の水柱が消えると・・・廃船が・・・傾いて沈没していくところだ。
廃船といっても、普通の輸送船で、3000トンクラスだ。
我が国は空気圧で魚雷を発射しようと、苦労していたんだが・・・水流とは・・・それなら、泡がでないから潜水艦が敵に発見されない。
それに、廃船とはいえ普通の鉄のフネを撃沈できたのだ。
英国海軍は魚雷の実用化に成功したようだ。
おもわず、スミス大尉へ、「動力はなんですか。」と、聞く松本君だ。
「え、え、過酸化水素からのガスでエンジンを廻してます。」
「はじめは、圧搾空気で、そしてメチルアルコールと圧搾空気でした。」
「しかし、それでも速度が遅いので・・・過酸化水素になりました。」と、スミス大尉が秘密の暴露だ。
「わが国は、まだ圧搾空気ですよ。」と、松本君だ。
「それでは、20ノットが限界でしょう。」と、スミス大尉だ。
「最低でも、40は出さないと。」と、驚く速度だ。
ほぼ、時速70キロ毎時である。
「このマーク魚雷なら、潜水艦とのトレードでも損はないと思うが。」と、スミス大尉が・・・
「うむ、さすがというか・・・」松本艦長は専門の科学技師ではないが、カンタンな動作の原理くらいは理解していた。
そこで、思ったのだ。
ヒトには、得て不得手があるのだと・・・当たり前だのクラッカーなんだが・・・
英国人は武器や兵器の開発には長けているのだと・・・
我が国が、小型化したり魔改造したりが、日本人の特質としてるように・・・
大英帝国は、スペインの無敵艦隊に勝ち、オランダとの東アジアの権益に勝ち、アメリカ大陸の原住民を駆逐して、現在の大英帝国だ。
そこには、銃という武器の発達失くしてなされなかったことだろう・・・
我が国の幕末に薩摩や長州へ武器や軍事金をばらまき・・・明治維新の裏の闇の支援国だ。(グラバー邸にある、隠し部屋、そこで倒幕派をかくまった。)
油断は、できないが・・・インドやシナへの英国のやり方とは、英国は日本へは、意外に紳士的なのである。
なぜか、松本艦長は、そこまでは考えが及ばなかったが・・・・
水中機雷に続いて、英海軍よりの魚雷が潜水艦へ搭載されるのは、時間の問題だろう。
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