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新たな潜水艦の運用。
艦隊で運用はしないことだ。
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先の大東亜戦争で、我が国は潜水艦の運用を誤ってしまった。
米海軍のニミッツ提督も指摘してるんだが・・・
ドイツ海軍や米海軍のように、通商破壊には使用しなかったのだ。
つまり、輸送船や民間船を攻撃しなかった・・・もちろん、少しは英米の輸送船を攻撃して、少しは撃沈してるのだが・・・
ドイツ軍や米軍に比べると・・・雀の涙だ・・・
なぜなのか・・・それは、日本軍は民間の船を攻撃するのは・・・武人のすることではないと・・・
日本海軍潜水艦は運用が艦隊決戦の先鋒として運用したのが、間違いだったのだ。
日本の輸送船の多くが米軍の潜水艦に撃沈されている。
それで、南方戦線への武器や兵站(食料)の輸送が滞ってしまったのだ。
しかし、海軍は輸送船の警備運用はしなかったのだ。
なんで、陸軍の兵站輸送のお守りなんて・・・である。
陸軍の輸送船に海軍の駆逐艦の警備は・・・海軍がヤルわけがないのだ。
理由は海軍と陸軍の確執だ。
島国根性なのだよ。
潜水艦もそうだ。
米軍の空母狙いなのだ。
海軍の特攻が敵空母優先なのと同じである。
華々しい戦果狙いなのである。
しかし、燃料や食料がなければ・・・ゼロ戦は飛ばないし・・・搭乗員も腹が減っては飛ぶ元気がでないのだ。
しかし、兵站輸送は人気が無いというか・・・朝鮮人の応募兵に・・・なんせヤツらは口ばかりで、使えないからだ。(しかし、何かやらせないと、文句を垂れるのだ。)
しかし、輸送途中でコメを喰ってしまう朝鮮応募兵が多かったという。(強制ではないから、応募兵。)
台湾からの応募兵は、そんなことはなかったが・・・
ところが、潜水艦の運用にあたり松本艦長の考えは違っていたのだ。
「外洋での初訓練は、どうだったかね。」と、呉鎮守府の軍令部参謀が松本艦長に聞いた。
もちろん、あらたまった席ではない。
軍令部から少し離れたところの、喫茶呉のテーブル席である。
幹部連中は、この喫茶呉を下話をするに都合がいいから、常用していたのだ。
反省会は、正式の場である。
とうぜん、反省会の議題とか提案は注目されるのだ。
それなりに練っていないと・・・万が一に荒でもあると・・・なんや、あいつの、しょうもない意見はとなりかねない。
参謀として反省会の提案をしなければならない。
その下話のために聞いたのだ。
「そうですね。」と、悩んだあげく・・・松本君が経験に基づいた話を・・・
「潜航艇は偵察が役目と思います。」「攻撃では無く、情報収集だと。」
「ふむ。」と、参謀だ。
「潜水艦は足が長くなりました。」と、艦長が。
「うむ、潜航艇との差は、そこだな。」と、納得の参謀だ。
「潜航艇では、燃料も潜水母艦からの補給が必須でした。」
「ところが、潜水艦では節約すれば半月は独自行動ができます。」と、外洋訓練での成果を述べる。
「それなりの通信は必要とは、思いますが。」
「海軍としての斥候として、これほど使えるヤツは無いと思います。」と、感想だ。
「なんせ、飛行機では、敵に察知されますから。」と、付け加えた。
「確かに、敵に悟られないことが最大の潜水艦の長所ということだな。」と、納得の参謀だ。
「艦隊決戦の先鋒としての運用は避けたほうがイイな。」と、参謀が裏の話だ。
「待ってください、潜水艦は速度が遅いですから・・・先鋒なんて無理ですよ。」と、艦長が。
「艦隊運用は、潜水艦では無理です。」「最大の長所は敵に悟られないことです。」
「偵察と独自の行動が潜水艦運用の要(かなめ)だと。」と、主張する松本君であった。
そして、潜水艦の今後の運用について、反省会が・・・
その席で参謀が、「潜水艦は艦隊には組み入れないで、独自の運用を提案したい。」と、ぶち上げたのだ。
「わが国は海洋国家だ。」と、参謀だ。
当たり前の話から、「潜水艦は敵に悟られない、唯一の艦艇である。」
「なら、偵察任務が最適なのである。」と、独自の行動を提案したのだ。
ちなみに、開戦はしていない。
それで、仮想敵国の情報収集に運用されるのが、望ましいという話となったのである。
仮想敵国の軍港や軍艦の行動を監視するに、最高の武器が潜水艦ということになった。
当時の仮想敵国は・・・ソ連邦と軍閥のシナである。
日英同盟があるから・・・ドイツ帝国やフランスも可能性はあるが・・・遠いのだ。
反省会が終わり、参謀が艦長をお茶に誘う・・・
軍人が昼から飲酒なぞはできない。
それで、紅茶かコーヒーとなるのである。
喫茶呉のドアが開く。
「いらっしゃいませ。」と、黄色い声が・・・続いて・・・
「あら、松本さん。」と、黄色い声が・・・ヨシ子姫だ。
「えっ、姫様・・・どうしたんです。」と、松本君が驚いた。
なんせ、元満州国王族の身分なのだから・・・
「うふふふ、秘密よ。」と、姫はいう。
まあ、喫茶呉のマスターは東郷元帥の関係者だからだが。
それで、音楽隊の活動が無いときは、お手伝いなのだ・・・
なんせ、呉鎮守府のマスコット的なヨシ子姫である。
カンバン娘なのである。
「きょうは、ありがとうございました。」と、参謀へ礼の松本君である。
「いや、経験者の感想が一番だからだ。」と、参謀が。
・・・そこへ、コーヒーを持ってヨシ子姫が・・・
カップを並べる。
店内には、参謀と艦長だけだ。
それで、「君は、潜航艇に乗ったことがあるそうだね。」と、参謀がヨシ子姫へ・・・
「え、え、もう3年も前ですが。」と、ヨシ子姫が当時を振り返る。
「でも、その件がなかったら、ここに私は居ないでしょうね。」と、続ける。
ヨシ子姫は経験談を・・・
米海軍のニミッツ提督も指摘してるんだが・・・
ドイツ海軍や米海軍のように、通商破壊には使用しなかったのだ。
つまり、輸送船や民間船を攻撃しなかった・・・もちろん、少しは英米の輸送船を攻撃して、少しは撃沈してるのだが・・・
ドイツ軍や米軍に比べると・・・雀の涙だ・・・
なぜなのか・・・それは、日本軍は民間の船を攻撃するのは・・・武人のすることではないと・・・
日本海軍潜水艦は運用が艦隊決戦の先鋒として運用したのが、間違いだったのだ。
日本の輸送船の多くが米軍の潜水艦に撃沈されている。
それで、南方戦線への武器や兵站(食料)の輸送が滞ってしまったのだ。
しかし、海軍は輸送船の警備運用はしなかったのだ。
なんで、陸軍の兵站輸送のお守りなんて・・・である。
陸軍の輸送船に海軍の駆逐艦の警備は・・・海軍がヤルわけがないのだ。
理由は海軍と陸軍の確執だ。
島国根性なのだよ。
潜水艦もそうだ。
米軍の空母狙いなのだ。
海軍の特攻が敵空母優先なのと同じである。
華々しい戦果狙いなのである。
しかし、燃料や食料がなければ・・・ゼロ戦は飛ばないし・・・搭乗員も腹が減っては飛ぶ元気がでないのだ。
しかし、兵站輸送は人気が無いというか・・・朝鮮人の応募兵に・・・なんせヤツらは口ばかりで、使えないからだ。(しかし、何かやらせないと、文句を垂れるのだ。)
しかし、輸送途中でコメを喰ってしまう朝鮮応募兵が多かったという。(強制ではないから、応募兵。)
台湾からの応募兵は、そんなことはなかったが・・・
ところが、潜水艦の運用にあたり松本艦長の考えは違っていたのだ。
「外洋での初訓練は、どうだったかね。」と、呉鎮守府の軍令部参謀が松本艦長に聞いた。
もちろん、あらたまった席ではない。
軍令部から少し離れたところの、喫茶呉のテーブル席である。
幹部連中は、この喫茶呉を下話をするに都合がいいから、常用していたのだ。
反省会は、正式の場である。
とうぜん、反省会の議題とか提案は注目されるのだ。
それなりに練っていないと・・・万が一に荒でもあると・・・なんや、あいつの、しょうもない意見はとなりかねない。
参謀として反省会の提案をしなければならない。
その下話のために聞いたのだ。
「そうですね。」と、悩んだあげく・・・松本君が経験に基づいた話を・・・
「潜航艇は偵察が役目と思います。」「攻撃では無く、情報収集だと。」
「ふむ。」と、参謀だ。
「潜水艦は足が長くなりました。」と、艦長が。
「うむ、潜航艇との差は、そこだな。」と、納得の参謀だ。
「潜航艇では、燃料も潜水母艦からの補給が必須でした。」
「ところが、潜水艦では節約すれば半月は独自行動ができます。」と、外洋訓練での成果を述べる。
「それなりの通信は必要とは、思いますが。」
「海軍としての斥候として、これほど使えるヤツは無いと思います。」と、感想だ。
「なんせ、飛行機では、敵に察知されますから。」と、付け加えた。
「確かに、敵に悟られないことが最大の潜水艦の長所ということだな。」と、納得の参謀だ。
「艦隊決戦の先鋒としての運用は避けたほうがイイな。」と、参謀が裏の話だ。
「待ってください、潜水艦は速度が遅いですから・・・先鋒なんて無理ですよ。」と、艦長が。
「艦隊運用は、潜水艦では無理です。」「最大の長所は敵に悟られないことです。」
「偵察と独自の行動が潜水艦運用の要(かなめ)だと。」と、主張する松本君であった。
そして、潜水艦の今後の運用について、反省会が・・・
その席で参謀が、「潜水艦は艦隊には組み入れないで、独自の運用を提案したい。」と、ぶち上げたのだ。
「わが国は海洋国家だ。」と、参謀だ。
当たり前の話から、「潜水艦は敵に悟られない、唯一の艦艇である。」
「なら、偵察任務が最適なのである。」と、独自の行動を提案したのだ。
ちなみに、開戦はしていない。
それで、仮想敵国の情報収集に運用されるのが、望ましいという話となったのである。
仮想敵国の軍港や軍艦の行動を監視するに、最高の武器が潜水艦ということになった。
当時の仮想敵国は・・・ソ連邦と軍閥のシナである。
日英同盟があるから・・・ドイツ帝国やフランスも可能性はあるが・・・遠いのだ。
反省会が終わり、参謀が艦長をお茶に誘う・・・
軍人が昼から飲酒なぞはできない。
それで、紅茶かコーヒーとなるのである。
喫茶呉のドアが開く。
「いらっしゃいませ。」と、黄色い声が・・・続いて・・・
「あら、松本さん。」と、黄色い声が・・・ヨシ子姫だ。
「えっ、姫様・・・どうしたんです。」と、松本君が驚いた。
なんせ、元満州国王族の身分なのだから・・・
「うふふふ、秘密よ。」と、姫はいう。
まあ、喫茶呉のマスターは東郷元帥の関係者だからだが。
それで、音楽隊の活動が無いときは、お手伝いなのだ・・・
なんせ、呉鎮守府のマスコット的なヨシ子姫である。
カンバン娘なのである。
「きょうは、ありがとうございました。」と、参謀へ礼の松本君である。
「いや、経験者の感想が一番だからだ。」と、参謀が。
・・・そこへ、コーヒーを持ってヨシ子姫が・・・
カップを並べる。
店内には、参謀と艦長だけだ。
それで、「君は、潜航艇に乗ったことがあるそうだね。」と、参謀がヨシ子姫へ・・・
「え、え、もう3年も前ですが。」と、ヨシ子姫が当時を振り返る。
「でも、その件がなかったら、ここに私は居ないでしょうね。」と、続ける。
ヨシ子姫は経験談を・・・
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