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飛行機ではないが、飛行機だ。
まったく、別の飛行原理だ。
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飛行機は翼に空気の流れを造り、その翼の上と下で空気の流れの速度を変えて・・・気圧を変化させて揚力を得る。
それが、飛行機の原理であり、その揚力を得るためにプロペラで風を造るのだ。
つまり、停止はできないのである。
空中で停止するには、飛行船(ツェッペルン)でないと無理だったのだ。
ところが、揚力で飛行しない物体があるのだ。
ヘリコプターでは無い。
ヘリコプターは、ローターという長細い翼を廻して揚力を得ている。
つまり、ヘリコプターも飛行機の仲間だ。
では、揚力を使わないモノは・・・そう、ドロ~ンという亜種なのだ。
プロペラが4ヶ所にあり。
その、プロペラは下へ風を強烈に送るだけなのだ。
ヘリコプターのようなローターの角度を変化させる複雑な機構は無い。
単にプロペラが廻るだけだ。
そして、プロペラの回転速度の変化で移動する方向を変えるのである。
欠点は、高度が低空に限られることだ。
あまり、高高度は無理なのだ。
しかし、プロペラは廻るだけで、複雑な機構はいらない。
4ヶ所のプロペラの強弱を微妙に変化させることができればいいのである。
飛行機やヘリコプターより操縦はカンタンで素人でも、少し練習すればできるのだ。
なぜ、いままでなかったのか・・・
それは、リボバッテリーと電動モーターの進歩があったからである。
そして、無線操縦飛行機にも進化が現れていたのだ。
それは、電動制御モーターの操作をリレーで切り替えるのだが・・・
その切り替えに速度制御を取り入れたのだ。
つまり、操縦桿をヒトが操る感覚と同じような操舵ができるようになったのだ。
いままでは、スイッチで切り替えるだけで、いきなり舵が左右にきれたり、エンジンコントロールが急すぎて・・・エンズトする危険が多かったのだ。
それで、ヒトが操作する感覚に近い操作ができるような電気モーターと歯車と緩衝装置を取り付けることを考案したのである。
欠点は、いままではゴム動力で軽かったんだが・・・モーターと装置と電池で、それなりの重さとなったいたのだ。
それでも、ヒトの操縦に近い操作となり操縦しやすくなったのだ。
「それで、その装置は、どう名前をつけたのだ。」と、犬塚君が聞く。
「そうだな、奴隷モーターでは、聞こえが悪いよな。」
「うむ、日本は米国ではないからな。」「奴隷制度は神武建国以来、無いのだぞ。」と、犬塚君だ。
それは、事実だ。 私的に奴隷に似た境遇はあったかもだが・・・公的には認めたことは無い日本だ。
「そうだ、奴隷のことを英語でスレイブというらしい。
「言う通り動かすから、スレイブモーターでは、どうだ。」
「そうだな、でも外人が聞いたら、心証が悪いぞ。」と、犬塚君だ。
「なら、制御を英語でサーボというから、サーボー装置はどうだ。」と、サイトウ技師だ。
「ふむ、サーボ装置なら心証は悪くないな。」
こうして、奴隷モーターはサーボーモーターと、言い換えがなされたのだ。
「では、早速にテスト飛行だな。」と、サイトウ技師だ。
サイトウ技師は飛行機屋である。
幼少のころからの飛行機屋だ。
それで、飛ばしたがるのだ・・・
そこへ、犬塚君だ。
「風洞実験は、やったのか。」と、聞いてきたのだ。
最近になり、模型飛行機開発会社にも、巨大な風洞が完成したのである。
そこでは、飛行機を細いワイヤーで吊り下げて・・・
最高速度が音速の2倍までの風速がだせるのだ。
風洞の直径は12メートルもあるのだ。
そう、ゼロ戦がギリ入るのだ。
ヒトが乗る戦闘機の主翼が12メートルほどだからだ。
つまり、操作する舵の具合を確かめるのだ。
風洞だから、エンジンはあるが、プロペラはつけないのだ。
重量バランスが狂わないように錘をつけてある。
「よし、では速度200キロから始まるぞ。」
「グワーン。」と、巨大なプロペラが廻りだした音が聞こえる。
巨大なプロペラで造りだした風速は風洞内を循環して・・・さらに風速をあげるのだ。
さおして、30分くらいで音速の2倍ほどに達するのである。
「まあ、今回は音速は無しだな。」「速度は200から600で、試そう。」
無線電波は良好に送信できてるようだ。
機体の舵が送信機のレバーと同じように傾くからだ。
「なるほど、このサーボ装置は抜群だぞ。」と、感心する犬塚君だ。
「おい、そろそろ200キロの風速だぞ。」
「よし、まずは離陸だ。」
風洞実験室の機体が離陸していく。
「よし、この分なら、うまくいきそうだな。」と、サイトウ技師が舵のレバーを・・・
それが、飛行機の原理であり、その揚力を得るためにプロペラで風を造るのだ。
つまり、停止はできないのである。
空中で停止するには、飛行船(ツェッペルン)でないと無理だったのだ。
ところが、揚力で飛行しない物体があるのだ。
ヘリコプターでは無い。
ヘリコプターは、ローターという長細い翼を廻して揚力を得ている。
つまり、ヘリコプターも飛行機の仲間だ。
では、揚力を使わないモノは・・・そう、ドロ~ンという亜種なのだ。
プロペラが4ヶ所にあり。
その、プロペラは下へ風を強烈に送るだけなのだ。
ヘリコプターのようなローターの角度を変化させる複雑な機構は無い。
単にプロペラが廻るだけだ。
そして、プロペラの回転速度の変化で移動する方向を変えるのである。
欠点は、高度が低空に限られることだ。
あまり、高高度は無理なのだ。
しかし、プロペラは廻るだけで、複雑な機構はいらない。
4ヶ所のプロペラの強弱を微妙に変化させることができればいいのである。
飛行機やヘリコプターより操縦はカンタンで素人でも、少し練習すればできるのだ。
なぜ、いままでなかったのか・・・
それは、リボバッテリーと電動モーターの進歩があったからである。
そして、無線操縦飛行機にも進化が現れていたのだ。
それは、電動制御モーターの操作をリレーで切り替えるのだが・・・
その切り替えに速度制御を取り入れたのだ。
つまり、操縦桿をヒトが操る感覚と同じような操舵ができるようになったのだ。
いままでは、スイッチで切り替えるだけで、いきなり舵が左右にきれたり、エンジンコントロールが急すぎて・・・エンズトする危険が多かったのだ。
それで、ヒトが操作する感覚に近い操作ができるような電気モーターと歯車と緩衝装置を取り付けることを考案したのである。
欠点は、いままではゴム動力で軽かったんだが・・・モーターと装置と電池で、それなりの重さとなったいたのだ。
それでも、ヒトの操縦に近い操作となり操縦しやすくなったのだ。
「それで、その装置は、どう名前をつけたのだ。」と、犬塚君が聞く。
「そうだな、奴隷モーターでは、聞こえが悪いよな。」
「うむ、日本は米国ではないからな。」「奴隷制度は神武建国以来、無いのだぞ。」と、犬塚君だ。
それは、事実だ。 私的に奴隷に似た境遇はあったかもだが・・・公的には認めたことは無い日本だ。
「そうだ、奴隷のことを英語でスレイブというらしい。
「言う通り動かすから、スレイブモーターでは、どうだ。」
「そうだな、でも外人が聞いたら、心証が悪いぞ。」と、犬塚君だ。
「なら、制御を英語でサーボというから、サーボー装置はどうだ。」と、サイトウ技師だ。
「ふむ、サーボ装置なら心証は悪くないな。」
こうして、奴隷モーターはサーボーモーターと、言い換えがなされたのだ。
「では、早速にテスト飛行だな。」と、サイトウ技師だ。
サイトウ技師は飛行機屋である。
幼少のころからの飛行機屋だ。
それで、飛ばしたがるのだ・・・
そこへ、犬塚君だ。
「風洞実験は、やったのか。」と、聞いてきたのだ。
最近になり、模型飛行機開発会社にも、巨大な風洞が完成したのである。
そこでは、飛行機を細いワイヤーで吊り下げて・・・
最高速度が音速の2倍までの風速がだせるのだ。
風洞の直径は12メートルもあるのだ。
そう、ゼロ戦がギリ入るのだ。
ヒトが乗る戦闘機の主翼が12メートルほどだからだ。
つまり、操作する舵の具合を確かめるのだ。
風洞だから、エンジンはあるが、プロペラはつけないのだ。
重量バランスが狂わないように錘をつけてある。
「よし、では速度200キロから始まるぞ。」
「グワーン。」と、巨大なプロペラが廻りだした音が聞こえる。
巨大なプロペラで造りだした風速は風洞内を循環して・・・さらに風速をあげるのだ。
さおして、30分くらいで音速の2倍ほどに達するのである。
「まあ、今回は音速は無しだな。」「速度は200から600で、試そう。」
無線電波は良好に送信できてるようだ。
機体の舵が送信機のレバーと同じように傾くからだ。
「なるほど、このサーボ装置は抜群だぞ。」と、感心する犬塚君だ。
「おい、そろそろ200キロの風速だぞ。」
「よし、まずは離陸だ。」
風洞実験室の機体が離陸していく。
「よし、この分なら、うまくいきそうだな。」と、サイトウ技師が舵のレバーを・・・
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