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無線操縦機の検証。
三次元での操縦は・・・
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「とりあえず、多チャンネル受信機は造ってみたけど。」と、犬塚君だ。
そこは、さすが電子工作は十八番なのだ。
「問題が、あるんだ。」「どんな?」と、サイトウ君だ。
「いままでは、ゴム動力で舵を動かしていたじゃないか。」
「あ、あ、エスケープメントだな。」
「それが、多チャンネルでは、胴体へ入り切らないのだ。」「確かに、そうだな。」
「ゴム動力の舵で動かす装置は2個が限度だな。」
つまり、尾翼の舵とエンジン操作の2chということだ。
「主翼のエルロンは、ゴム動力では無理だしな。」
と、犬塚君だ。
「やはり、小型モーターで動かすしかないな。」と、サイトウ君がいう。
「できるのか?」
「うむ、小型モーターはできるが、減速歯車も造れるのだが・・・」
「モーターを動作させる電池とリレーが余分に必要なんだ。」
「そうなのか?」「つまり、機体がでかくなるのさ。」
「エンジンを多気筒にしなければならない。」
「そうなると、機構が複雑になるぞ。」と、犬塚君だ。
彼も、少しは理解できるのだ。
「まあ、水平対向の2気筒なら、それなりにできるが・・・」
「イイ、アイデアがあるぞ。」
「並べるだけで、造ってみたらどうだ。」と、犬塚君がいう。
「つまり、3個のエンジンをシャフトだけ同軸にして、3気筒というわけだ。」
「カンタンに言うが・・・」
「まあ、やってみるよ。」と、サイトウ技師だ。
こうして、即席の3気筒エンジンが試作されたのだ。
馬力は3倍ではない、なぜなら内部抵抗があるからだ。
諸君の自家用車もエンジンの馬力の半分ほどは内部抵抗で失われているのである。
「とりあえず、造ってみた。」と、サイトウ技師だ。
焼き玉エンジンが3個、直列につないだだけだ。
空冷のスズキのエンジンのようだ。(初期のヤツだ。)
「ペラは、大きいんだね。」「そりゃそうだ。」
いままでの倍くらいのプロペラだ。
「当然、キャブレターは3個並んでいる。
とても、ゴム動力では、うごかせない。
「そこで、小型モータで作動するエンコン(エンジンコントロール)の装置を考えたのだ。」
と、小手先が器用なサイトウ技師だ。
「これは、ギアをたくさんつけて、減速比を落としてるんだ。」
「それで、動作は遅いが動きは力があるぞ。」
大きさは、握りこぶしくらいだ。
現在の小型サーボに比べると・・・初期のサーボだ。
「つまり、エンジンのコントロールだけモーターでやるんだな。」と、犬塚技師がいう。
「そうだよ、あとの尾翼はゴム動力だ。」
「つまり、尾翼の舵と昇降舵を・・・」「そういうことだ。」
「主翼のエルロンは?」「まあ、先送りだな。」
「さすがに、主翼は・・・」
「とりあえず、3チャンネルでだよ。」「うん。」
サイトウ君がゴムを巻く。 2ヶ所あるから・・・
犬塚君が機体を持って・・・サイトウ君がエンジン始動だ。
さすがに、3気筒となると・・・手では・・・それで、電動モーターでプロペラを廻すことに・・・
「よし、混合ガソリンは・・」「キャブへ燃料を垂らしたな。」
「うむ、舵は動くな。」
各部を点検する。 これは、模型飛行機も実際の飛行機も同じだ。
なぜなら、空を飛ぶことに変わりはないからだ。
エンジン音が3気筒だからか・・・五月蠅くて、たまらない・・・
なんか、犬塚君が叫んでるが・・・聞こえない。
耳へ口を当てて、「耳栓が要るぞ。」だった・・・
これでは、難聴になりかねないからだ。
飛行機は、基本的にマフラー(消音器)は無いからね。
マフラをつけると、馬力が落ちるのだ。
模型のRCエンジン機は、カンタンなマフラーが付いてるが・・・あれは、騒音で苦情がきて飛べなくなるからだ。
この、無線操縦機は軍事用だ。
騒音の苦情なぞ、問題外なのである。
「よし、行くぞ。」と、手で合図だ。
機体を離す、犬塚君だ。
機体は、スルスルと滑走して・・・あっという間に・・・地面を蹴る。
そして、グングン上昇していく。
「いかん、あまり離れると・・・無線が届かないぞ。」と、犬塚君が注意喚起だ。
無線操縦機は、ゆっくりカーブを描いて・・・上空を旋回している。
そこは、長年にわたり模型飛行機を飛ばしてきたサイトウ君は、うまいものである。
そして、新たに尾翼の水平尾翼に昇降舵が操作できるのである。
もう、宙返りなんて、連発できるのだ。
いままでは、エンジンコントロールで急降下させて、エンジンを急に吹かして宙返りさせていたのだが・・・
それが、ボタンを押せば・・・機体が宙返りするのだ。
「これなら、主翼のエルロンコントロールが無くても、それなりの操縦はできそうだぞ。」
「なら、3チャンネルで飛行爆弾を・・・」
サイトウ技師は考えていた。
それは、爆撃機から敵の戦闘機を攻撃する方法だ。
いままでは、機銃で対処していたが・・・無線操縦で誘導して、1機で確実に敵戦闘機の1機を・・・
しかし、敵戦闘機は300から400キロ毎時で飛ぶ時代だ。
果たして、無線操縦で速度400キロで飛ばせるのか・・・
そこは、さすが電子工作は十八番なのだ。
「問題が、あるんだ。」「どんな?」と、サイトウ君だ。
「いままでは、ゴム動力で舵を動かしていたじゃないか。」
「あ、あ、エスケープメントだな。」
「それが、多チャンネルでは、胴体へ入り切らないのだ。」「確かに、そうだな。」
「ゴム動力の舵で動かす装置は2個が限度だな。」
つまり、尾翼の舵とエンジン操作の2chということだ。
「主翼のエルロンは、ゴム動力では無理だしな。」
と、犬塚君だ。
「やはり、小型モーターで動かすしかないな。」と、サイトウ君がいう。
「できるのか?」
「うむ、小型モーターはできるが、減速歯車も造れるのだが・・・」
「モーターを動作させる電池とリレーが余分に必要なんだ。」
「そうなのか?」「つまり、機体がでかくなるのさ。」
「エンジンを多気筒にしなければならない。」
「そうなると、機構が複雑になるぞ。」と、犬塚君だ。
彼も、少しは理解できるのだ。
「まあ、水平対向の2気筒なら、それなりにできるが・・・」
「イイ、アイデアがあるぞ。」
「並べるだけで、造ってみたらどうだ。」と、犬塚君がいう。
「つまり、3個のエンジンをシャフトだけ同軸にして、3気筒というわけだ。」
「カンタンに言うが・・・」
「まあ、やってみるよ。」と、サイトウ技師だ。
こうして、即席の3気筒エンジンが試作されたのだ。
馬力は3倍ではない、なぜなら内部抵抗があるからだ。
諸君の自家用車もエンジンの馬力の半分ほどは内部抵抗で失われているのである。
「とりあえず、造ってみた。」と、サイトウ技師だ。
焼き玉エンジンが3個、直列につないだだけだ。
空冷のスズキのエンジンのようだ。(初期のヤツだ。)
「ペラは、大きいんだね。」「そりゃそうだ。」
いままでの倍くらいのプロペラだ。
「当然、キャブレターは3個並んでいる。
とても、ゴム動力では、うごかせない。
「そこで、小型モータで作動するエンコン(エンジンコントロール)の装置を考えたのだ。」
と、小手先が器用なサイトウ技師だ。
「これは、ギアをたくさんつけて、減速比を落としてるんだ。」
「それで、動作は遅いが動きは力があるぞ。」
大きさは、握りこぶしくらいだ。
現在の小型サーボに比べると・・・初期のサーボだ。
「つまり、エンジンのコントロールだけモーターでやるんだな。」と、犬塚技師がいう。
「そうだよ、あとの尾翼はゴム動力だ。」
「つまり、尾翼の舵と昇降舵を・・・」「そういうことだ。」
「主翼のエルロンは?」「まあ、先送りだな。」
「さすがに、主翼は・・・」
「とりあえず、3チャンネルでだよ。」「うん。」
サイトウ君がゴムを巻く。 2ヶ所あるから・・・
犬塚君が機体を持って・・・サイトウ君がエンジン始動だ。
さすがに、3気筒となると・・・手では・・・それで、電動モーターでプロペラを廻すことに・・・
「よし、混合ガソリンは・・」「キャブへ燃料を垂らしたな。」
「うむ、舵は動くな。」
各部を点検する。 これは、模型飛行機も実際の飛行機も同じだ。
なぜなら、空を飛ぶことに変わりはないからだ。
エンジン音が3気筒だからか・・・五月蠅くて、たまらない・・・
なんか、犬塚君が叫んでるが・・・聞こえない。
耳へ口を当てて、「耳栓が要るぞ。」だった・・・
これでは、難聴になりかねないからだ。
飛行機は、基本的にマフラー(消音器)は無いからね。
マフラをつけると、馬力が落ちるのだ。
模型のRCエンジン機は、カンタンなマフラーが付いてるが・・・あれは、騒音で苦情がきて飛べなくなるからだ。
この、無線操縦機は軍事用だ。
騒音の苦情なぞ、問題外なのである。
「よし、行くぞ。」と、手で合図だ。
機体を離す、犬塚君だ。
機体は、スルスルと滑走して・・・あっという間に・・・地面を蹴る。
そして、グングン上昇していく。
「いかん、あまり離れると・・・無線が届かないぞ。」と、犬塚君が注意喚起だ。
無線操縦機は、ゆっくりカーブを描いて・・・上空を旋回している。
そこは、長年にわたり模型飛行機を飛ばしてきたサイトウ君は、うまいものである。
そして、新たに尾翼の水平尾翼に昇降舵が操作できるのである。
もう、宙返りなんて、連発できるのだ。
いままでは、エンジンコントロールで急降下させて、エンジンを急に吹かして宙返りさせていたのだが・・・
それが、ボタンを押せば・・・機体が宙返りするのだ。
「これなら、主翼のエルロンコントロールが無くても、それなりの操縦はできそうだぞ。」
「なら、3チャンネルで飛行爆弾を・・・」
サイトウ技師は考えていた。
それは、爆撃機から敵の戦闘機を攻撃する方法だ。
いままでは、機銃で対処していたが・・・無線操縦で誘導して、1機で確実に敵戦闘機の1機を・・・
しかし、敵戦闘機は300から400キロ毎時で飛ぶ時代だ。
果たして、無線操縦で速度400キロで飛ばせるのか・・・
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