戦車がすべての世の中。

Ｍ４のキューポラで、

Ｍ４で、思うこと。

　訓練が終わり、一応、成果がでた。　結果がでれば、明日に備えて体調を整えるのである。　それには、食事だ。　兵隊にとり、なにより食事がいちばんだ。　いつ死ぬかもしれん戦場だ。　目の前のメシは即食うべしが鉄即なのだ。　　　

     車長は、前をいく味方のＭ４シャーマンのケツを観ながら思った。　戦車のケツより、ネィチャンのオケツの方が誰でもいいのだ。　「今日はどこの店にしょうか。」　と夕餉の食い物の算段だ。　なんせ、前線では、仲間は常に一緒だ。　離れての行動は召集に対応できないからだ。　だから、イヤな仲間は造らない。　命にかかわるから、気のあった者どうしが多い。　どこにも、イヤな野郎はいるが、車長が雰囲気で判断して、交代させるのだ。　でないと、動作で指示ができない。　まあ、同郷の者どうしが多いのだが。　そして、生活水準が同じくらいの家庭のヤツを集めるのだ。　集団生活は軍隊の基本だ。　それが、できないヤツは、自然と淘汰される。　まあ、居場所がなくなるのだ。　命がかかる戦場では、きれいごとは通じないのだ。　まあ、ガマンできないヤツ、切れるヤツやヤンキーなどは使えない。　日本軍でもヤーさんは酷い目にあわされたのだ。　軍隊では組の威光は通じないからね。　そして、よく米国製の戦争物で、無法集団が戦果をあげるヤツが散見されるが、あんなことは無いそうだ。　ヤンキーやヤーさんほど空度胸だから使えないのだ。　虚勢を張るのはうまいが、銃弾の雨の中を突撃する度胸なんて皆無だ。　ヨタ話が過ぎた。・・・・　「今日はサダムの店で・・・」　どうやら夕餉の予定が決まったようだ。